川上憲伸は９０キロ！？ どうしてこんなに重いの？

質問

川上憲伸選手の体重は９０キロあると聞きました、１７６ｃｍ程の身長でこの重さはすごいですよね。
ピッチャーはどの部分を鍛えれば、このような体重になるんですか？　

変な事を聞いてすいません、回答よろしくお願いします。

回答No.2

pomer666 · ベストアンサー

確証があるわけではないのですが、川上の体型や一般的な投手のトレーニング・動作や近年のトレーニングなどを考慮してみました。

まず、元々の筋肉量が多いのが第一だと思います。筋肉と脂肪では筋肉のほうが重いですから、同じ体格の人間同士でも筋比率の高い人間のほうが体重は重くなりますよね。だから一般的に野球選手は体重が重めになる傾向があるようです。イチローも以前「トレーニング量が少なくなるシーズンオフは体重が減る」とコメントしてました。you tubeで「徳島商　川上」で彼の高校時代の姿が見れますが、当時からかなりいい体格をしてます。
ただし、この頃から９０kgということはさすがにないでしょう。プロになってから徐々にトレーニングで増やしていったハズです。

あと、川上は２００３年に肩関節の故障でシーズンを棒に振っていますが、このことからも分かるように、彼は肩に関して注意を払っており、肩関節を保護するインナーマッスルのトレーニングもしてると推測されます。ただし、インナーマッスルは一部だけを鍛えすぎると体全体のバランスが悪くなってピッチングに支障をきたすので、ほかの部位、つまり「体幹」と呼ばれる体の中心部のインナーマッスルを重視していると思われます。スポーツ選手全体に言えることですが、一流のアスリートでも案外「あれ？大したことない」と思うような体つきの人って結構いますよね。でもあれは外からは分からない部分の筋が発達しているのです。ボディービルダーの「見せ筋」とは正反対ですね。

もうひとつエネルギーの点でも、体重が多い方がピッチャーは有利です。体重の重い投手と軽い投手が同じアームスピードで投げたら、理論上は体重の重い方がより大きなエネルギーで球をリリースするので、その分勢いのある球がいきます（同じ理屈で身長も高いほうがより多くの位置エネルギーを得られるので得です。ドラフトで体の小さい選手が不利になるのもこの為かもしれません）

もし、質問者さんが投手をされてる、もしくは目指されてるなら、タンパク質（＝筋肉）を多めに摂る食事や、体幹部のトレーニングをして体重を増やされればいいかと思います。

ただし、ここでひとつ注意しなければいけないのは、体重は増やしても、太ってはダメということです。上記のエネルギーの理由から、体重は多い方が得ですが、それと同時にピッチングは体の各部分の回転運動がいくつかミックスされた複雑な動作です。物体を回転させるには当然力が要りますが、これはモーメントと呼ばれるもので、モーメントが大きいほど「回転しにくく」なります。太ってからだが大きくなってしまうと、このモーメントが大きくなってしまって腕の振りや体の回転が鈍くなります。すると、同じスピードの球を投げても、太っているほうが逆にエネルギーが必要となり、必死で投げることになります。するとバッターから見ると「あれ思ったよりもボールが来ない」といういわゆる「キレのない球」になりやすくなります。

つまり、投手としての理想の体型は長身・細身で体重は重め、腕も細くて長い方が、理論上は早い球を投げれることになりますね。まぁもちろんこれは誰もが難しいことですが・・
だから投手の中には自分の特性に合わせてトレーニング・体作りをしている人がたくさんいます。今年からヤンキースに入ったサバシア（↓）などはスゴイ体をしていますが、彼は体重が重いにも関わらず、非常に体のターンが早くてスムーズなので、100マイルの球をバンバン投げます。逆に西武の岸などは７０kgないほどの細身ですが、手足が長く、その分スムーズでスピーディな投球動作をしてモーメントをできるだけ抑えてエネルギーのロスを防ぎ、非常にキレのある球を投げてますよね。
まぁ結局は自分の運動能力に見合った体格をもつのが理想だということだと思います。

参考URL：

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%90%E3%82%B7%E3%82%A2

お礼

なるほど、やはり体全体の筋トレで体重を増やしていったんですね。
肥満ピッチャーにならないよう頑張ります。
長く分かりやすい回答ありがとうございました。