宇治拾遺物語...
宇治拾遺物語
歌詠みて罪を許さるること
今は昔、大隈守なる人、国の政をしたため行ひたまふ間、
郡司のしどけなかりければ、「召しにやりて戒めむ。」
と言ひて、さきざきのやうに、しどけなきことありけるには、
罪に任せて、重く軽く戒むることありければ、
一度にあらず、たびたびしどけなきことあれば、
重く戒めむとて、召すなりけり。
「ここに召して、率て参りたり。」と、人の申しければ。
さきざきするやうにし伏せて、尻、頭にのぼりゐたる人、
しもうとをまうけて、打つべき人まうけて、
さきに人二人引き張りて、出で来たるを見れば、
頭は黒髪も交じらず、いと白く、年老いたり。
見るに、打ぜむこといとほしくおぼえければ、
何事につけてかこれを許さむと思ふに、事つくべきことなし。
過ちどもを片端より問ふに、
ただ老ひを高家にていらへをる。
いかにしてこれを許さむと思ひて、
「おのれはいみじき盗人かな。歌は詠みてむや。」
と言へば、
「はかばかしからずさぶらへども、詠みさぶらひなむ。」
と申しければ、
「さらばつかまつれ。」と言はれて、ほどもなく、
わななき声にてうち出だす。
年を経て頭の雪は積もれどもしもと見るにぞ身は冷えにける
と言へりければ、いみじうあはれがりて、感じて許しけり。
人はいかにも情けはあるべし。
の口語訳がわからないのですが、どこか口語訳が載ってるサイトや口語訳してくださる人がいらしゃったらお願いします。
お礼
もう最高です!!!! 本当にありがとうございます!!!!! 嬉しすぎて泣きそうです!!!! また分からない事があったら 尋ねたいンですが・・・・・笑!?!?!?