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オバマ次期大統領に関するTIMEの記事
お世話になります。 TIMEの記事で'Barack Obama did not win because of the color of his skin. Nor did he win in spite of it.'というものを目にしましたが、Nor以降の意味がわかりません。in spite of itのitはbecause of the color of his skinでしょうか? 教えてください。よろしくお願い致します。
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>Nor did he win in spite of it. 「in spite of」を「~にもかかわらず」と辞書通りに訳してしまうと理解しにくくなりますね。「~を物ともせず」とか「~というハンデを克服して」と訳してみてはどうでしょうか。 「オバマ氏は黒人だったから勝利を得たわけではない。そしてまた黒人だというハンデを克服して勝利を得たわけでもない。」---結局、彼の勝利は、肌の色には関係なくもっと本質的なことが原因であるということ、すなわちアメリカの危機を救ってくれる大統領にふさわしい人間として認められたのだということを言いたいのでしょう。 ご参考になれば・・・。
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- ucok
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こんにちは。#1欄の補足を拝見しました。 意味や解釈は皆さんがお書きになっているとおりです。そして、とかく翻訳とは、文章の背景を知って初めて成り立つものですが、このセンテンスは、その典型でしょう。このセンテンスを理解するには、(アメリカの国民なら当然のように知っている)今回の選挙の背景を知る必要があります。 オバマ候補が選挙で目立ってきた頃、アメリカの国民は「もしや初の黒人大統領誕生か?」という興奮に沸き立ちました。そうなれば、すごいことだったからです。というのは、世界の中でも、とりわけアメリカの黒人たちは、長い長い差別の歴史のみならず、その差別と闘ってきた歴史が長くて複雑ですから。 ただ、選挙運動が進むにつれて知れわたってきたことですが、まず、オバマ氏は「黒人」といっても、母親は白人。また、父親も、奴隷として連行された人の子孫ではなく、地元アフリカから初めてアメリカ留学を果たしたエリートでした。オバマ氏自身も、アメリカの中で比較的、人種差別が少ない地域や国外で育ったため、かなり大きくなるまで、自分が「黒人という特殊な人種である」という意識がありませんでした。 そんなこんなの背景もあって、一時は、黒人の支持者たちから「なんだ、私たちの苦労を理解してないんじゃないか」という声が高まりました。それをオバマ氏の奥さんが否定して回ったといいます。夫には、すべての人の苦労がわかるのだと。 一方で思い出されるのが、かつての「O.J.シンプソン裁判」です。人気フットボール選手だった黒人のシンプソンが、白人の妻を殺害した罪でかけられた裁判です。これがしまいには、「黒人を公平に裁け!」という議論に発展し、結局、国民の多くがシンプソンに疑いの目を向けたまま、シンプソンは無罪を勝ち取ります。当時のニュース映像では、ほぼすべての白人が判決に不満を感じ、ほぼすべての黒人が「黒人が無罪を勝ち取った」という喜びに満ちていた様子が見られます。白人と黒人の友人同士とおぼしき二人が、かたや喜び、かたや首をかしげていた映像を私も思い出します。 しかし、今回の選挙は違います。オバマ氏の「人として」の魅力が発揮されるにつれ、最終的に、支持者の白人と黒人とのバランスは非常によくなり、むしろ、演説会場では白人の支持者のほうが目立っていたと言っても過言ではありません。もちろん、「黒人初」という興奮は、選挙に勝利した今も根強くありますが、さまざまなアンケート結果が、この選挙が「白vs黒」の選挙ではなかったのを物語っています。 では、何が画期的なのか。アメリカが、人を人種で判断しない国へと成熟したのを、選挙結果は物語っているのだと思います。それを敵対候補のマケイン氏自ら、敗北演説で言っています。 たぶん、時代がたった40年違えば、オバマ氏は、黒人の血が混じっているというだけで、政策の中身すら聞いてもらえなかったでしょうし、ここへ来るまでに暗殺されていたと思います。しかし、今はそうではない。この、たったひとつのセンテンスを見ただけで、アメリカ国民や、その歴史を見つめてきた者の脳裏には、文脈を確かめるまでもなく、こうしたことすべてが走馬灯のように駆け巡り、感慨にふけるわけです。
お礼
お礼が遅くなり申し訳ありません。英文の解釈を超えて内容の背景まで教えていただけるとは思いませんでしたので、大変勉強になりました。ありがとうございました。
- kaiyosei
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グーグルで検索するとすぐに原文がみつかりますよ。 TIME の11月5日の「How Obama Rewrote the Book」と題する記事です。 その記事の第3段落です。一応引用して、参考までに私の訳を示しておきます。 Barack Hussein Obama did not win because of the color of his skin. Nor did he win in spite of it. He won because at a very dangerous moment in the life of a still young country, more people than have ever spoken before came together to try to save it. And that was a victory all its own. 「バラク・フセイン・オバマ氏が勝利したのは彼の肌の色のおかげではない。また、それにもかかわらず勝利したということでもない。彼が勝利したのはひとえに、この依然歴史の浅いアメリカという国の歩みの中で、深刻な危機的状況にあるこの時に、かつてないほど多数の国民が結集し、この国を救おうと試みたからである。そのこと自体が勝利であったと言ってよい」
お礼
とても自然な訳で感心しました。どうもありがとうございました。
- go_urn
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こんにちは! because の前に not がありますと、要注意! オバマは勝たなかった。なぜなら... ではなく(という場合もありますが)、 オバマは...だから勝ったのではない、 という意味になる場合が多いのです。 Barack Obama did not win because of the color of his skin. は、オバマは黒人だから勝ったのではない、です。 すると、読者は、そうそう、黒人であるにもかかわらず勝ったんだよね、と著者の議論を予測します。 でも、それでもない、というのが Nor did he win in spite of it. です。it = the color of his skin です。 じゃあ何で勝ったんだ、と読者は思うでしょう。それは次を読んで下さいな、という議論の展開方法です。非常によく使われる方法です。 以上、ご参考になれば幸いです!
お礼
どうもありがとうございました。
- KappNets
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No.1が補足します。もとの文章は下記にありました。 http://www.answerbag.com/q_view/1073158 くだんの文章の続きは次のようなものでした。 He won because at a very dangerous moment in the life of this still young country, more people than have ever spoken before came together to try to save it. 「このいまだ若い国家の危機的な瞬間において、これまで発言しなかったような人々も含めて多くの人々が国を救おうと集まったからである。」 皮膚の色がどうのこうのではなく、未曾有の国家の危機に目を向けよという議論なのですね。
お礼
たびたびありがとうございました。理解が深まりました。
- KappNets
- ベストアンサー率27% (1557/5688)
it = the color of his skin オバマが勝ったのは皮膚の色が黒かったセイではないし、逆に皮膚の色が黒いのにもかかわらず勝ったのでもない。 種明かしはその次の文章を読まねば分かりませんね!
補足
早速ありがとうございます。でもごめんなさい。まだよくわかりません。結局、皮膚の色は関係ないということですか?私はその部分だけの抜粋を読んでしまったので、「次の文章」なるものも見ていません。ご存知であれば、できればそこらへんも含めて教えていただけると有難いです。よろしくお願い致します。
お礼
in spite of の訳し方、大変参考になりました。どうもありがとうございました。