小林よしのりは政治家になるべきなのか？

質問

はじめまして。今日父と対話し「小林よしのりはタブーを遠吠えして
人気を取っただけの拝金主義者だ」と言いました。というのも私が高校生のころから読んでいたゴーマニズム宣言をあまりよく思っているようでなく、前の通り感情的でしかない意見を言っていたのです。
　すかさず私は「拝金主義なら毒にも薬にもならない都合のいいマンガを描いている」「金稼ぎは問題になりそうなことはしない。」などと色々と意見を言ったのですが、最後に父は「本気で世の中を変えたいなら政治家なり何か上に立つ場所になるべき」「フリーの部分から意見を言うもんじゃない上の方から言うべき」といってました。小林よしのりが政治家を目指す気はなく、マンガ家というスタンスをとり続けていることは知っているのですが、最後のその二つの部分がどうも反論出来るほどの見解が立たず、対話は終わりました。
　そこで思ったのですが、彼の意思に問わず、彼は政治家になるべきなのでしょうか？また今のマンガと言うメディアで問題を訴え続けると言うのはいつまでもやる続けるべきものではないのでしょうか？

回答No.4

phantom1

小林よしのり氏がここ数年ゴーマニズム宣言で行っている事は、主に歴史認識を廻る神学論争です。ですので、あのスタイルのまま政界に入っても有害無益でしょう。不毛な神学論争を生のまま政治の現場に持ち込んではいけません。小林氏のように相手の退路まで完全に断とうとする発言者に対して、相手は絶対に敗北を認めないからです。そこが小林氏の強みであり、最大の欠点でもあります。小林氏のやり方は、筋は通っていても成果を上げる効率は最悪なのです。それでも彼が発言を続けられる理由は、漫画と言う言い切り型の発信形式を用いているからであり、同じ内容を国会で、生の肉声で発信するならば、忽ち現実の政治が麻痺するでしょう。あるいは、それ以前に全く誰からも相手にされないかも知れません。しかし、世の中にはタブーを暴く人間も必要ではあります。それを担うのがマスコミの役割りであり、当事者でない立場故に出来る発言がある事は疑う余地がありません（傍目八目と言う事葉もありますね）。責任ある立場の政治家は、問題の当事者としてタブーを作る側の存在ですから、自己に内在する問題点を客観視出来る訳がありません。近年役所で次々に発覚する会計管理上の不祥事などを見れば、これを否定する術が無い事は御理解いただけると思いますが、当事者には自己を完全に客観的に査定する事は不可能と捉えるならば、失礼ながら御父上の御考えは些か現実感覚に欠けると云わざるを得ません。
ついでに言うと、ゴーマニズム宣言は金儲け用としては非効率に過ぎますね。手っ取り早く金儲けしようと思ったら「おぼっちゃまくん」のような作品でも描いて、アニメ化やキャラクター商品で儲ける方が何十倍も儲かります。小林氏にはまだそれをやれるだけの才能はあると思いますよ。それをやらずにあの不毛な苦行を続けている事を考えると、小林氏には小林氏なりの覚悟やケジメ意識があるのでしょう。少なくともその点は認めても良いと思いますね。

お礼

返答ありがとうございます。それにしても政治家でいいんじゃないか
って思ってる方いないんですね・・。私もですが（笑）。
父に現実感覚というのがないと言うのは、おそらくそうだと
思います。仕事が自営業、祖父の農業手伝い、etcとありながら
後先考えずに事を起こし、そのつけが母や私に回り、追求すれば
共働きでありながら誰のおかげで飯を食っているんだと逆切れする
始末です。・・おおいやだ・・。
　確かに問題と言うのは政治からよく生まれてくるものですね。
それを考えればやはり今のスタイルこそが彼にとっては一番
最適という事でしょうか？参考になりました。