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形容詞句か分詞構文か

fwkk8769の回答

  • fwkk8769
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回答No.5

当然の疑問だと思います。 私はこの場合、”capable…” が 名詞句”an intelligent creature”の直後に位置していることから、直感的に exordiaさんのことばを用いれば「形容詞句」だと思います。 (1) まず、ご存知のとおり約束事として、名詞句が先行して、その名詞句を叙述的に修飾する非制限用法の形容詞句が直後に続く場合はカンマで区切ります。 例えば、よく似た例として、次の文中の形容詞句 ”unconnected with each other or with the present” の部分をご覧ください。 The past can be represented as a catalogue of random, arbitrary events, unconnected with each other or with the present, but this is rarely the case. (過去は、お互いに、あるいは現在と無関係でバラバラの、恣意的な出来事の連続体として表現することはできるが、こんなことはめったにない。) (数研出版『Make Progress in English Reading(上級長文読解演習)』(五訂版)の第11課の最終段落の第1文) 非制限用法の形容詞句は直前の名詞の間(及び直後)をカンマで区切る、という点は、確か、大矢 復著『大学入試最難関大への英作文―書き方のストラテジー』(桐原書店) (http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%85%A5%E8%A9%A6%E6%9C%80%E9%9B%A3%E9%96%A2%E5%A4%A7%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%8B%B1%E4%BD%9C%E6%96%87%E2%80%95%E6%9B%B8%E3%81%8D%E6%96%B9%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%86%E3%82%B8%E3%83%BC-%E5%A4%A7%E7%9F%A2-%E5%BE%A9/dp/4342742802) の問題33(p.78~)の 「制限用法、非制限用法の区別は、いろいろな修飾法に存在する」というところで例をいくつも挙げて、わかりやすく書いてくれていたと思います。本屋さんで立ち読みをしてみてはいかがでしょうか。 (http://www.amazon.co.jp/gp/reader/4342742802/ref=sib_rdr_toc?ie=UTF8&p=S00A&j=0#reader-page) ひとことで言うならば、(私が挙げた例も同じですが)分詞構文と見るには ”capable…” からの距離が、述語動詞 ”is”からやや遠いのに対して、名詞句 ”an intelligent creature” は直前に位置しているためにより関係が近くそのため形容詞句と見るのがより自然、ということだと思います。 (2) わが国の文法書では、このように名詞句の直後に分詞や形容詞句が位置する場合に、すべて分詞構文の一点張りで押し通そうとする傾向が強いように私には思えます。しかし、今回の場合のように名詞〔句〕の直後にカンマで区切られて形容詞句などがある場合は、名詞に対してその名詞句を叙述的に修飾する非制限用法の形容詞句と見た方がすっきりする場合が多いように思えます。 (3) 今回のご質問の件では形容詞句ですが、よりポイントがすっきりしていてより議論を呼び起こすであろう分詞句の場合を次に取り上げて説明を試みます。 例えば、次の一節の最終文はいかがでしょうか。 In America, new is good. Americans are the world's greatest believers in progress. They believe that life gets better all the time ― or that it should. They expect it to be a seventy-year climb to the top, starting at not-so-good, and rising to terrific. (数研出版『Make Progress in English Reading(上級長文読解演習)』(五訂版)の第5課第1段落最後より) わかりやすいように最終文を書き出してみます。 1. They expect it to be a seventy-year climb to the top, starting at not-so-good, and rising to terrific. この ”starting at not-so-good, and rising to terrific” 部分の解釈について、 (1)「it(=life)を意味上の主語にする分詞構文」である (2)「名詞, -ing~」の形で、-ingは直前の名詞を叙述的に修飾する非制限用法の分詞である の2つの見方があり、(1)を支持する向きもあるようですが、私は(2)と見る方がずっと素直な解釈だと思います。 つまり、分詞句 ”starting …, and rising…” は、分詞の前にカンマがあることが示しているように、先行する名詞に対してその名詞句を叙述的に修飾する非制限用法の分詞で、あえて関係詞whichを使って書き換えると、 They expect it to be a seventy-year climb to the top, which starts at not-so-good, and rises to terrific. となると私は見るわけです。 (http://xbbs.knacks.biz/english4a/a3512) (4) 以下に、この先行する名詞に対してその名詞句を叙述的に修飾する非制限用法の分詞の説明と用例を文法書から引用します。 (あ) 例えば D. Biber他による”Longman Student Grammar of Spoken and Written English”は第9章で名詞に対する修飾関係を考察していますが、9.7.1(pp.280-281)ではその制限・非制限の用法を関係代名詞にだけ適応するのではなく、-ingと-edの分詞句、さらに前置詞句にも適用します。 ● 制限用法の例 (分詞句) 2. The Ethiopian army is failing to halt northern rebels advancing rapidly southwards to the capitol. 3. He is a fury fanned by insensitive press coverage of homosexuality and the AIDS epidemic. (前置詞句) 4. Doctors at the Johns Hopkins Medical School in Baltimore say that …. ● 非制限用法の例 (分詞句) 5. A converted farm building, donated by Mr. and Mrs. Tabor, has been turned into a study room filled with photographs and displays. 6. The distinction between public and private law, espoused in many pluralistic accounts, is largely bogus. (前置詞句) 7. The great tall library, with the Book of Kells and of Robert Emmet, charmed him 8. The sale, for a sum not thought to be material, marks the final dismemberment of Metro-Cammel Weymann. ひとこと付け加えておきますが、この本は、海外の文法書の多くがそうであるように、分詞構文というくくり[用語]は用いてはいませんが、別のところで ”participle clause as adverbial” という用語を用いて説明をしています。 つまり、この文法書もちゃんと分詞の副詞用法というくくりで、いわゆる「分詞構文」に当たるものは認めつつ、その用法とは区別して名詞句を後置修飾する非制限用法として上の例文5及び6を見ているという点がポイントです。 関係詞節以外でも前置詞句に制限用法(上の例文4)と共に非制限用法がある(上の例文7と8)という点は比較的理解しやすいと思いますので、この考え方を分詞にも並行移動させると考えればわかりやすいのではないでしょうか。 (い) 三省堂の『現代英文法辞典』は、 “participial construction” で、その項目(3)「機能と分布」の中の小項目の(d)「分詞構文の位置」の次の小項目(e)「名詞句修飾」に、次のように書いています。 「分詞構文が表現する多様な意味関係は…節が等位接続された場合や、さらに非制限的関係詞節(NON-RESTRICTIVE CLAUSE)とも平行的であるが、分詞構文が時間的・論理的関係を明瞭には引き出すことができず、ただ主節の名詞句を叙述的に修飾するだけであると見なすのがよい場合がある。修飾する名詞句の直後に置かれるのが普通で、特に主節主語の後ろに来ることが多い。この場合、非制限的関係詞節の縮約形との区別は困難である。」 そして、その後に次の例文が挙げられています。 9. Tom, horrified at what he had done, could at first say nothing. (自分のしたことに恐ろしくなってトムは初め口がきけなかった。) (分詞句は)「修飾する名詞句の直後に置かれるのが普通」という部分にご留意ください。「非制限的関係詞節の縮約形との区別は困難」とありますが、最終的には文意などで決まると思います。 (5) 以上、やや長くなりましたが、(3)と(4)で「名詞とカンマ付きの分詞句」を (1) 分詞構文(つまり、主節の述語動詞との修飾関係を副詞句と見る) (2) 直前の名詞を叙述的に修飾する非制限用法の分詞(つまり、名詞との関係を形容詞句と見る) のどちらと見るのがより素直ですっきりした解釈か、という点から考えてみました。 遠回りに見えるかもしれませんが、「名詞とカンマ付きの形容詞句」の解釈も同様に考えてみてはいかがでしょうか。

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