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なる言語 する言語

こんにちわ。 この度授業でなる言語とする言語という言語の区別を習いました。 日本語はなる言語で英語はする言語。 なる言語とは時間軸を面的にとらえ、する言語は点でとらえるというような説明をうけました。 おもしろそうな学説だと思ったので、ネット検索などを行ったのですが、具体的にどなたが唱えた説なのかよくわかりませんでした。 中心となる研究者をご存じの方、もしくはこの説についてなにかご存じの方、情報お願いいたします。

  • hiira
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  • ベストアンサー
  • eyquem
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回答No.3

“I have Father, Mother, and a younger brother.”なんていう文が、中学生の時の教科書にあって、英語とは何と横柄な表現をする言葉なんだろう!と思いました。 父や母を“持つ”なんて! どっちかっていうと、子であるあんたのほうが父や母に持たれているんじゃないか!とツッコミたくなったものです。 Die welt ist mein Wille.[The world is my will.](Arthur Schopenhauer) 「世界は私の意志である。」(ショーペンハウアー)というような発想に従って、―― まず自分の意志があって、その意志で、既に存在している世界(表象)を再構成するのだ、というのが英語話者の世界なのかと考えたくなります。自分の両親の子に「なった」のではなく、――私が、ある夫婦を、両親と「する」のだ、と。 上に挙げた言葉の主であるショーペンハウアーの主著は『意志と表象としての世界』ですが、 「意志としての世界と表象としての世界」は、「英語話者の世界と日本語話者の世界」とか「人間中心の世界観と自然中心の世界観」、あるいは「非日本人の世界観と日本人の世界観」と言い換えてもいいぐらいかもしれません。 以下は私の好きな橋本裕さんのサイトから。 http://hasimotohp.hp.infoseek.co.jp/nihongo.htm 「自然中心の日本語」 金谷武洋「日本語に主語はいらない」という著書を取り上げて次のように書いています。 “金谷さんによれば、日本語の特質は「主語がないこと」だという。英語には必ず主語が必要である。しかし、日本語はほとんど使わない。なぜそうなるのかといえば、英語は他動詞中心の「する言語」であり、日本語は自動詞中心の「である言語」だからだという。「誰々が何々をする」というのが英語文の基本で、「何々は何々である」というのが、日本文の基本なわけだ。” “こうした英語と日本語との性格の違いは何に由来するのだろう。金谷さんはそれは英語が「人間中心の発想や世界観」に支えられているのに対し、日本語は「自然中心の発想や世界観」に支えられているからだろうという。英語を話す人は「人間が何かをなす」というところに価値を置く。これに対して、日本人は「ありのままの自然」を尊重するわけだ。” “欧米では町の名前や通りに人の名前がついている。…さらには、山や川など自然物にさえ人の名前をつける。たとえば、ビクトリアやバンクーバーなど人名がそのまま地名になっている。…カナダで一番高い山は、ピエール・エイリオット・トリュード・マウンテン(標高5959m)というが、これは2000年9月になくなったカナダ首相のフルネームだ。この山はそれまでマウント・ローガンと呼ばれていた。ちなみにローガンさんはカナダ地質学会の初代会長だった人だという。ローガン山がトリュード山に改名されると同時に、また別の山がローガン山と改名された。こうしてところてん式に山の名前が次々と変わる。こうしたことは欧米ではあたりまえだ。ロシアに行けばレーニン山があるし、エリティン山まである。 こうした事態は日本では考えられない。日本では山に個人名がつけられることはない。「自然はつねに人間より大きく偉大だ」という感性や思想があるからだ。そればかりではなく、日本人は町の名前や通りにも個人名をつけたりしない。「する」ことよりも「ある」こと、「行為」よりも「存在」を尊ぶ伝統が根強い。こうした伝統や文化が、日本語を培い、また日本語によって培われてきたわけだ。” 偉人が亡くなるたびに山だとか町だとか色々なものの名前が変わる、というところに、「“する”言語は時間軸を点でとらえる」ということについてのヒントがあるような気もします。 「なる言語とする言語」を唱え始めたのは、もしかしたら金谷武洋さんかもしれないですね。 金谷武洋 『日本語文法の謎を解く-「ある」日本語と「する」英語』 ちくま新書 2003年 丸山眞男の評論『「である」ことと「する」こと』も何か関連があるかもしれません。 このコミュニティに参加している方の回答にもすごくいいのがあります。 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4035825.html の回答#5、#6 “この、西洋人にとってなじみの浅い「なる」世界観を数学的に合理的に表現する動きが、西洋の近代物理学の中にも現れて来て、現在では一つの巨大な潮流になって来ています。”

hiira
質問者

お礼

冒頭のような疑問はだれでも持つものですよね。 言語の違いから生じる違和感、その根本は確かに世界観にあると私も思います。たくさんの情報をありがとうございます。 私のほうからも一著推薦させていただきますね。 池上 嘉彦氏の「する」と「なる」の言語学。 とてもわかりやすく英語と日本語の構造の違いを述べられています。 時間軸では確かに日本語のほうが点でとらえていますが、日本語はすべての事象をつながりあるものとして面的にとらえてますね。 eyquem様のおっしゃた自然中心の考え方というのはこの著書にも述べられておりましたよ。 それから、eyquem様には失礼して、皆様にこの場でお礼を述べたいと思います。 皆様ご回答ありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • jo-zen
  • ベストアンサー率42% (848/1995)
回答No.2

はっきりとはわかりませんが、NPO法人「地球ことば村」運営委員であり、桜美林大学言語学系 専任講師の「多々良直弘」氏に関係あるかもしれません。   http://www.chikyukotobamura.org/forum/forum-top.html   http://homepage3.nifty.com/jyukensankousho/sakusaku/6_1.htm

回答No.1

その説明そのものが違うんじゃないですか? どうみても英語は「なる言語」でしょ。 時間軸を面で捕らえていますよ。点でしかとらえて いないのが日本語です。考えてみればわかりますね。

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