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待ち望んでいた値上げではないのですか?
ひところデフレ脱却ということが叫ばれていました。景気が悪いことに関してデフレが諸悪の根源のような言われ方をしていたように思います。 最近、ガソリンをはじめとして、いろいろなものの価格が上昇しています。待ち望んでいたデフレ脱却だと思うのですが、この事態を歓迎するような論評に出会いません。デフレ脱却で期待されている「正しい歓迎される理想的なインフレ」はどのような値上がりなのでしょう。そしてそれは現在の値上がりとどのように乖離しているのか教えてください。
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- turukame2005
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ANo.8です。 もう一度だけ書きますね。 もし、ガソリン価格の値上がりが、原油価格の高騰だとしたら、なぜ、石油元売り各社は、これほどの利益を上げているのでしょうか。 「原価が上がって苦しいから値上げする」なら、いくらガソリン価格が上がっても、利益はついてこないはずです。 利益が発生するということが、すなわちガソリンの価格高騰が、「便乗値上げ」であり、値上げの利益が国内にとどまっている証拠です。 もちろん、原油代金の支払いが全く増えていない訳ではありませんが、だからといって、全てが流出している訳ではありません。 ここは質問と回答の場なのだから、あまり無責任なことを書くべきではないと思いますね。 例として新日本石油を挙げましたが、その他の石油元売り各社も同じような超好決算です。 なぜ、このような思い込みが起こるかというと、先物市場の価格と、長期契約の価格の区別がつかないからです。 それだけでなく、日本が権益を持っていて、いくら先物市場が高騰しても、全く生産コストの上がらない油井もたくさんあります。 いずれにせよ、「デフレが諸悪の根源のような言われ方」をするのは、デフレが不景気を強く連想させ、経済人を「ゾッとさせる」からです。 好景気の結果として物価が徐々に上昇している場合は、インフレは「必要悪」ですが、今の状況は、石油製品の価格上昇によって、先に物価が上昇しています。 こうした場合には、買い控えが起こりますから、スタグフレーションといって、逆に景気は後退します。
- bougainvillea
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No.9の補足とNo.10への反証です。 産油国への所得流出は起こっています。以下、新聞記事を引用します。 日本国内石油元売りの儲けはそれに伴う付随的な現象です(流出金額の桁から明らか) 原油価格140ドル継続なら、産油国へ所得流出200兆円 08年推計 原油価格の高騰で、石油の消費国から産油国への所得移転が進んでいる。原油価格が現在の1バレル140ドル前後で年内推移した場合、日本を含むアジアや米国、欧州から中東・ロシアなどの産油国に流れるお金は約200兆円にのぼる見通し。1970年代の2度の石油ショック時を上回る「富の移転」が生じる見込みで、日本からも原油代金として国内総生産(GDP)の5%強にあたる企業や個人の「稼ぎ」が資源国に流出する計算だ。 所得移転の額は英BPの石油貿易統計などから推計した。原油の貿易量が2007年並みで推移し、原油価格が08年の残りの期間中1バレル140ドルで推移すると想定。原油輸入国の「米国」「欧州」「日本」「中国やインドなど他のアジア地域」から、「中東」や「ロシアをはじめとする旧ソ連圏」などに支払う原油代金を計算した。(28日 07:00) http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080629AT2C2702G27062008.html
お礼
ありがとうございます。 >価格上昇分は産油国に流失して、日本国内に滞留しません。 と言い切ったことが尾をひいたように思います。
- turukame2005
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ANo.8です。 余分かもしれませんが。。。 ガソリンの値上げ分は外国に流出していません。 国内、というか、石油元売り会社に滞留しています。 たとえば業界首位の新日本石油の連結決算の純利益で、 2004年は、1335億円の赤字ですが、原油値上がりが顕著になった2005年以降、大儲けで、 2005年 1315億円 2006年 1665億円 2007年 702億円 2005年 1480億円 の黒字です。 営業利益ではありません。 もろもろ経費も人件費も引いた「純利益」です。 なぜ、このようなボロ儲けが起こるかというと、世間で言われている原油価格はニューヨークの先物市場の価格で、石油元売りは、もっとずっと安い値段で原油を仕入れているのに、売り値が上がっているからです。 ガソリン価格の値上がりが「価格つり上げ」であり、利益が国内に残っている明確な証拠です。 ではなぜ政府が有効な手を打てないかというと、石油業界からたっぷり政治献金を受け取っているからです。 これだけ、石油の値段が上がっていますから、商品全般にインフレが起こるのは当然です。 バターのように、便乗して「売り惜しみ」をする輩も出てきます。 しかも、値上がりによって、消費者の「買い控え」が起こりつつありますから、消費がしぼんで、景気はますます減退します。 「スタグフレーション」ということになります。
お礼
ありがとうございます。いろいろ詳細にお調べいただき恐縮です。 現状は、スタグフレーションなんだと理解しました。
- bougainvillea
- ベストアンサー率21% (185/853)
現在のインフレは原油価格やバイオエタノールによる穀物価格の上昇が原因となっています。価格上昇分は産油国に流失して、日本国内に滞留しません。 理想的なインフレは日本国の内需が活発になった結果、国民の所得があがり、商品価格が上昇するものです。日本国内でお金が流れる方向ですね。
お礼
ありがとうございました。 ガソリン価格の高騰によるお金が国内に滞留するのかしないのかは別として、原油価格や穀物価格の上昇に起因する価格の上昇であって、需要の増大に起因する価格の上昇ではないと理解しました。
- turukame2005
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単なる言葉づかいの問題です。 「デフレ脱却」という意味で「インフレ」という言葉を使う場合、それは「好景気」を意味します。 「インフレ待望論」という言葉は「好景気待望論」と同義です。 普通「インフレ」という言葉は、原義通りに「物価上昇」という、ネガディブな意味で使われます。 ですから、ケースバイケースで、「インフレ」がどういう意味で使われているか、前後の文脈からくみ取る必要があります。 なぜ、このような紛らわしいことが起こるかというと、好景気には、必然的に物価上昇を伴うからです。 経済学的には、資本主義経済は、経済成長以下の緩やかな物価上昇を伴うのが、理想的で健全な状況です。 ただ、今の自民党の政治家が、「インフレ待望論」を言う場合は、「インフレが起こると相対的に国債残高の負担が軽くなり、また国債を発行してバラマキができる」という、とんでもないことを考えている場合があるようです。
お礼
ありがとうございます。 インフレ=物価上昇→ネガティブな意味なので、物価上昇(インフレ)を歓迎する論評がないのはあたりまえなんだなと納得しました。
- lovein
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正しい歓迎される理想的なインフレ とは働いた分だけ給料があがり、安全確実な預金金利が上昇することです。 現状では給料が上がっても、税金や社会保障費の伸びが激しく 手取りが増えません、預金をしても金利収入は期待できず 逆に物価が上昇しているので預金をしておいても損をしてしまいます。 収入時に貰った金額で買えたものが、 時間が経つほど同じ金額で買えなくなる。 (ガソリン等が顕著ですね。) スーパーインフレが起きれば収入が増えて、 預金金利は上昇し 資産である土地や株式の値上がりが期待でき 逆に実質上の借金は目減りします。 だから多くの人にメリットがある筈なのですが 支出ばかりが増え、お金を貯金しても何のメリットも無いという事は 一般の人も投機的な資産の運用をしないと 現在の資産価値を維持できない事に問題の本質があります。
お礼
ありがとうございました。現状の物価上昇はスーパーインフレ(インフレの理想像)ではないということだと理解しました。
- dai-ym
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個人からの視点 給料が上がらずに物価だけ上がったら今までの生活が出来なくなる。 会社の視点 いくら値上げが出来てもそれ以上の仕入れ価格が上がったんじゃ、結局儲からない。 だから社員の給料も上げられないどころか現状維持だって・・・ デフレ脱却を待ち望んでいたのでは無いです。 適正な利益が取れる価格で販売することで利益が出るようになることを望んでいたんです。 そして日本国内の購買能力が上がることでより景気が良くなることを望んでいたんです。 ま、そんな状況になるわけないのですが。
お礼
ありがとうございます。 >ま、そんな状況になるわけないのですが。 というのは、現在の世の中の状況では、ということなのでしょうか? それとも、一般論として、いつの時代にもそんなことは起きないということなのでしょうか。
- cse_ri2
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No.4です。誤字の訂正を。 誤:古泉首相 正:小泉首相
- cse_ri2
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うろ覚えですけど、ファイナンシャルタイムズあたりが日本のインフレ歓迎論の記事を書いていたはずです。 国内では、おそらく無いか、あってもほとんど目立たないでしょうね。(;^^) この物価高を逆手にとって、賃上げに結びつく政策を政府が打ち出せばそう悪い方向にはいかないと思うのですが(いわゆるインタゲ?)、まあ今の福田政権も小沢民主党も、政権争いで手一杯でそういうことを考える頭はなさそうですね。 こういう時に良識あるマスコミが誘導できればよいのですが、日本のマスコミは国民の不安感を煽る記事しか書かないので、これまだ論外です。 かつて古泉首相に食らいついて、自分の考えを政策化した竹中さんのように、タフなエコノミストが出てくるまではどうにも変わらないでしょう。(小泉・竹中路線を全面肯定するわけではありませんが、日本経済を活性化するには、それくらいのタフネスさが必要だということです)
お礼
ありがとうございました。不安感を煽る記事「しか」書かないかはわかりませんが、「を」書くことはあると思います。
>そしてそれは現在の値上がりとどのように乖離しているのか教えてください。 個人的には物価の上昇と収入の頭打ちの乖離です
お礼
ありがとうございます。物価の上昇に見合うようには収入は増えないということと理解しました。日本で、物価の上昇に見合うように収入が増えていたことはあるのかなあと素朴な思いを抱いています。
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お礼
私の素朴な疑問に対し、質問者が質問をしておきながら、みなさんからのご回答を見る時間が取れない間にたくさんのご回答をいただき、ありがとうございました。