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ドバイはバブルじゃないんですか?
経済の素人(学生)ですが、ちょっと疑問に思ったので付き合ってくださるとうれしいです。 最近、テレビでドバイの特集を見ました。 近未来的な高層ビル群がたくさん立ち並んで、すごい開発がどんどん進んで、東京が見劣りするなぁとまで思ったのですが、あれってバブルじゃないんでしょうか? 石油で儲けたお金が流れ込んでいるっていうのはわかりますけど、ドバイと言われても、産業とか技術とか、経済の根本を支えているもの(ファンダメンタル?)のイメージがいまひとつわいてきません。 バブル(この時私は小学生入学前です…)というのは、実体が伴わないのに、見かけだけどんどん膨らんでいく経済の状態を言うんですよね。 テレビで見ていると、不動産とかどんどん買い回して、人から聞いた日本バブルのときと同じように思ったのですが、いつか日本みたいにパーンとはじけちゃわないんでしょうか? 解説よろしくお願いします。
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アラブ首長国連邦の石油生産の中心はアブダビであって、 ドバイはむしろ油田の枯渇が懸念されている地域であるために、 都市開発による観光、金融、物流面を整備して 新しい産業育成を図っているのだったかと思います。 バブルというのが地価高騰を指しているのであれば、 懸念はありますが、しかし、地価の暴落が どういった変化を起こすかは安易には予想できません。 地価下落が日本の1990年代のような長期停滞に 結びついたのはメジャーな事例ではなく、 北欧は日本と同じ時期の地価バブルとその崩壊を、 短期間で切り抜けていますし、 大して問題が起こらずに済んだ地域も少なくないため、 諸外国の事例を安易に日本のバブル景気と類型化するのはためらわれます。 住宅価格のバブルに関していうなら、 今は世界的に多くの地域でそういう懸念はあります。 石油の高騰を指しているなら、これも懸念はあり、 原油価格の下落に伴って、産油国が1980年代のような 経済の混乱を経験する可能性はあるかもしれませんが、 先のことは分かりません。 新興国ブームの崩壊というのも懸念はあり、 新興国ブーム(当時の先進国の報道を見るといいことばっかり書いている)→ 突然の新興国ブーム崩壊(当時の先進国の報道を見ると悪いことばっかり書いている)→ 経済の混乱に見舞われる ・・・というのは、これまで何度も繰り返された開発経済の陰鬱な風景ですが、 しかしながら、これも先のことは不透明です。 UAEのエミレーツ航空が世界で最も多くの巨大飛行機A380を購入して、 世界的な物流中心の地位確立を目指しているとか、 欧州・海外からの観光客の大きい増加を見込んで 世界で最も盛んなリゾート建設を図っているとか、 巨大プロジェクトがやたら多い地域であり、 投機的な計画が多すぎるのではないかとは言えるかもしれませんが、 そういうのが失敗するのかどうかは先になって見なければ分かりません。
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- qsxdrfvgyh
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質問者様が、「石油で儲けたお金が流れ込んでいるっていうのはわかりますけど」という部分で言いたいのは、ロシアや近隣産油国の富豪達が石油で儲けた金を流入させているという点であって、基幹産業が貧弱なのに、いつまで国際的な資金流入が不動産投資として続くのかという視点ですから、その部分を答えるべきでしょう。 ここでの不動産投資は、実需と言うよりも投機ですから、バブルです。世界の富豪の集会所として、何割が実需か良く分かりませんが、もうそろそろ供給過剰が確定するでしょう。その時、投売りの嵐がやってきます。ただし、投機が自己資本だけで行われていれば、銀行の貸しはがしなどは発生せず、塩漬けされたままで終わりなので、適正相場で買える時代が到来して、それなりの実需に転換しうる部分も出るかもしれませんし、旅行会社に長期レンタルとなる部分もあったりして、海洋リゾートと競馬を含む観光と国際金融センターの街として位置付けられるようになると思います。 金融セクターの関わり方が日本の場合とは違うので、外国資本の流入が中心で、ドバイ国内の過剰融資によるのではないと思われますから、失われた10年のような事態にはならないと思われます。
お礼
回答ありがとうございます。 すみません。質問の趣旨についてですが、確かにわかりにくかったですね… でも回答者様の言われるように、番組を見た限りでは、ロシアやウクライナの富豪が、アラブ人の不動産業者の仲介で不動産に投資する様子が報道されていましたので、念頭にあったのは、まさに回答者様のおっしゃる通りです。 日本みたいにあっという間崩壊して、その後不況が長引くというが、バブルのパターンではないのですね。 ありがとうございました。
- guekfbd
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ドバイの収入源は既に石油ではありませんよ。 ドバイの現在の主な収入源は観光・金融、流通(貿易)等の分野です。 ドバイの収益の中で石油の占める割合なんて、それこそ10%にも満たないですよ。 国のイメージとしては、中東諸国よりもシンガポールあたりの方が近いのではないかと思います。 これは現在のドバイの首長であるムハンマド・ビン=ラーシド・アール=マクトゥーム氏が、 まだ皇太子にもなっていなかった約30年前に、元々他の中東諸国と比べて石油埋蔵量の少なかった 自国の先行きに不安を感じ、石油立国からの脱却と上記の金融・観光立国への転換を図ったことがきっかけで、 経済面では経済特区を作って外資企業の誘致を積極的に行い、観光・流通面ではいくつもの国際空港の建設や、 もはや世界的に有名な航空会社のひとつとなったエミレーツ航空の創設など、 様々な政策がいずれもうまく働いた結果です。 バブルといえばバブルといえなくも無いでしょうが、 上記の通り現在のドバイの発展は石油資金に基づいたものではありませんし、 そもそもバブルに限らず、発展している地域に資金が集まるのはごく当たり前のことです。 先述のマクトゥーム氏は賢明な方のようですし、少なくとも彼の存命中は、 日本のバブル崩壊の二の舞のような事態にはならないのではないでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど!シンガポールみたいなイメージで考えればいいんですね。 近代的なビル群や、大規模開発ばかりが報道されてましたが、外国企業の誘致とか、金融・観光立国への転換とかいろいろな政策をきちんと実行してきた結果なのですね。 ありがとうございました。
- mat983
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石油の埋蔵量は30年程度です。 また、来年から電気自動車が販売されます。すぐには需要は増えませんが、ガソリンとの比較と環境面からかなりシェアを伸ばしてくると思います。 今後10年から15年で石油の需要が相当変わってきます。 ドバイのバブルのような繁栄もせいぜい30年でしょう。
お礼
回答ありがとうございます。 来年、電気自動車が発売されるとは…初耳です!! 石油もあと30年くらいしかもたないんですね。石油の後のエネルギーは何になるのか、不安ですが楽しみでもあります。 ありがとうございました。
- gungnir7
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はっきり言いましょう。バブルです。 日本のバブルのときはプラザ合意(一応アメリカの謀略です)で 間接投資から直接投資へ主軸が移ったため、超金余り現象になりました。 そのとき群集心理で我も我もとなったわけです。 従来の間接金融では一般庶民と金融の間にフィルターがかかっていましたから、 庶民は金融に対して無知であったわけです。その民衆が突然大金を持ったらどうなるでしょう。 皆が浮かれて、しかも皆が俺は財テクの才能があると勘違いしました。 それがあのような災禍を招きました。 経済大国であった日本でさえ上記のようになったわけです。 UAEの一般庶民は当時の日本の庶民以上に無知でしょう。 既にドバイが生き残る道は金融セクターとしての地位を確立する以外にありません。 アラブの没落はもう目に見えているからです。 現在、ドバイが空前の繁栄をしているのは先物取引所があるらかです。 その地の利を生かして東京、シンガポールと並ぶ地位を確保するば突破口があります。 これからエネルギーの大転換期に入ります。 石油は今のような繁栄は10年と続きません。 また、産油国は直後にやいばのようなインフレが襲います。 国内にまともな工業力を持たない産油国は壊滅なダメージを受けるでしょう。 おそらくはアメリカの仕掛けたアラブ弱体化の謀略だとみていますが、 個人的にはこんな方法で温暖化を改善する方法があるのかと驚いています。
お礼
回答ありがとうございます。 やはりバブルなんですね… それにしても、石油による繁栄は、アメリカの仕掛けたアラブ弱体化の謀略とも見ることができるわけですか! 一時の繁栄ばかり見て物事を考えるのではなく、世界的なスケールで考えると、違った見方もできるというわけなんですね。 ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。 バブルとは言っても、日本みたいにワンパターンに崩壊するわけではないのですね。 すみません。質問の趣旨についてですが、「石油の高騰で生まれた利益が、不動産投資や大規模な開発に投資されているようですが、ドバイは人口も少ないし、産業や技術も乏しいし、果たして成功するんですか?」ということです。確かにわかりにくかったですね… でも、すべてについてわかりやすく答えていただきました。 ドバイの繁栄がこれからも続くのか、注目していきたいです。 ありがとうございました。