• 締切済み

裁判員制度は必要? 長文です

popesyuの回答

  • popesyu
  • ベストアンサー率36% (1782/4883)
回答No.3

そういう小手先レベルの話ではなく、根本的な所で日本社会の有り様が変わってきているというのがそもそもの大前提なのです。 例えば、旧来の日本社会の大きな特徴であった村社会や家父長・大家族制度等は一種の司法システムを代換していましたが、これらのシステムは一種の司法のシステムも請け負っていました。物凄く分かりやすく言えば日本は江戸時代から熊さんや長さんらの揉め事は長屋のご隠居が裁いていた訳です。そしてそれは形を変えて戦後の高度成長期以降もずーっと残っていました。 従来、司法というものはあくまでもお上のものでしかなく、庶民とはかけ離れたものでしかありませんでした。裁判に巻き込まれたなんて言ったら庶民にとっては一生に一度の大事件でしょう。 たださすがに平成の時代になってからはそうもいかなくなってきており、町内のゴタゴタにすら警察が介入することもあれば、隣近所とのいざこざで裁判沙汰になったりもすることになってしまった訳です。 そういう社会の移り変わりにより、司法というものが非常に身近にならざるを得なくなってしまった以上、従来の一部の専門家の手によるお上によるお上のためのお上の裁きという体質も一大変換しなければならなくなり、そのため例えば弁護士が大増員されることになったし、裁判官制度というのもその流れの一環です。 で、この制度の肝はそういう大規模化する際の人手不足を庶民の力を借りることで解消させようというものではありません。あくまでも副次的な効果として、効率的・即断的に進行しなければならなくなったということはありますが、それを目的にしているわけではありません。質問者さんが挙げられている通り、「刑事裁判に直接国民が関わることで司法への理解を深める」ためのものです。ですので、別に裁判官のなり手を増やすとか、どういう前歴が向いているとか、これれは全く本質をついた話ではありません。 お上のものだから庶民には関係ない(これはどうせ投票したところで政治が変わるわけではないに近いものがありますが)という意識を根本的に改めてもらうために、敢えて強制参加させることでお上のものであるという認識を改めてもらうことを狙っています。 あくまでも建前論での話しですが、「それぞれの事情で無理」というのは実は非常に恥ずかしい話です。上記の投票の例にも通じますが、近代民主主義国家であれば、個々の構成員は非常に大きな義務と権利を背負っています。例えば投票は何よりも優先して行うべきだし、腐敗した政治家は選挙によって弾いていく義務があります。腐敗した政治家を弾けないシステムを嘆くのは良いとしても、単に腐敗した政治家を嘆くだけってのはただの馬鹿野郎です。同様に裁判というのも一部の専門家に全てまかせておけばよいというものでもありません。何らかのトラブルの際にどのような価値基準においてどのような判断を下すかも、これも自分自身で決めるべき性質のものです。簡単に言うと自分のケツぐらいは自分で拭きましょうと。それが成熟した社会の大人に求められる義務です。

gurukunn
質問者

お礼

回答ありがとうございます 大変参考になりました 裁判員制度について分かりやすい説明で納得できました 勉強不測でした 何処から聞いた話かは忘れましたが 裁判員制度は裁判官が不足しているから導入された制度ではない という事は分かりました 刑事裁判に直接国民が関わる事で司法への理解を深める 簡単な事のようですが責任は重いです そういった経験をして身近に感じる事で自分の為になるかもしれませんが正直不安です でも裁判員制度を理解できるようになりました その事とは関係なく主人の意見は間違っているとは思っていません あくまでも意見ですから。。。

関連するQ&A

  • 裁判員制度はなぜ必要なのですか?

    現在、裁判員制度施行に向けての準備が進んでいる。 (1)裁判員として、参加したくないという世論が多いのに関わらず、   なぜ、裁判員制度をはじめる必要があるのでしょうか? (2)裁判員として参加することで、被告や被告の家族、被告の知り合 いなどから、嫌がらせを受ける可能性があるのではないのか?   検事、判事、裁判官、弁護士の皆さんにお尋ねしますが、裁判に関 わることで嫌がらせを受けたことはないのですか?

  • なぜ裁判員制度など?

    こんにちは。 タイトルの通りです。私はなぜ裁判員制度を導入しようとしているのかが理解できません。私は理系学部の学生でして法律のことについては全くの素人なのですが、そもそも人を裁くのにおいて、裁く者の個人的な感情により判決が左右されないように全国一律の判断基準として作られたのが法律であって、その複雑難解な法律を運用して公正明快な判決を導くことのできるプロフェッショナルとして裁判官があり検事があり弁護士がいるのでしょう?そして裁判に関わるだけの知識をもっている人間以外をふるいにかけて落とすのが司法試験ですよね?裁判に関わることを許されるために全国の学生たちは大学の法学部に通いロースクールにいき毎日司法試験に向けて勉強しているわけですよね。それがいきなりどうして何もしらない素人がそういったステップをぶっ飛ばして裁判で弁論することを許されるのでしょうか。裁判員制度を導入するのは一審のみで、それ以降では従来通りの「プロだけの裁判」になると聞いたのですが、そんなことでしたら果たして一審で決着の付く裁判など出てくるでしょうか?どうせ一審は素人の関わった判決だから、ということで控訴というのでしょうか上告というのでしょうか無駄に裁判期間を長くしてしまうのが関の山ではないでしょうか。どういったメリットを望んでいるのかわかりませんが、制度の導入や運営にかかる手間を考えればあまりに代償の大きな余計な取り組みだと思うのですが、所詮は素人の戯言なんでしょうか?あなたの意見をお聞かせ下さい。

  • 裁判員裁判を行う本当の理由は?

    裁判員裁判を行う理由として 国民の司法への理解を深めるため 裁判官の価値観を一般市民の目線に補正するため 判例に基づいた判決が国民感情とズレがあるため 弁護士と検事の相違点について、裁判官以外の人の判断を仰ぐため などの文字を目にしますが、本当の理由は何でしょうか? この制度によって受ける、裁判所および裁判官の利益は何でしょうか?

  • 裁判員制度にすると決めたのは誰ですか?

    司法制度改革の一環として、裁判員制度が導入されるそうです。 それを決めたのは誰ですか? どういう手続きを踏んでそうなったのでしょうか。 国民の賛同を得ているのでしょうか。 マニフェストとかにありましたか。 よろしくお願いします。

  • 裁判員制度で裁判官は給料は減るの?

    裁判員制度の候補者通知が始まりました。裁判員制度は 意地悪な見方をすると ●プロ裁判官が市民感覚を持っていないという能力的欠陥があり ●市民感覚導入の名の下に強制的に国民を裁判に参加させ ●税金を使って国民に負担を強いて裁判官の尻拭いをさせている という感じがします。 また、制度導入にあたり、裁判員への日当や宿泊費、裁判所庁舎の改造や設備の新設などで相当の税金が使われていると聞きます。 税金の使い方は厳しく問われていますので 「コストアップ」分や裁判官の「能力の低さ」を考えると 裁判官(司法関係者)の給料は下げてもよいと思いますが そういう話は全然ないようです。 司法の健全化のための必要経費というのでしょうか。 (費用に見合う効果があるという記述は見たことありませんが。) 例えるなら 市民病院の医師不足の解消のため 税金を投入して給料をアップさせるような感じでしょうか。 そこで質問 1)裁判官(司法関係者)の給料は減らすべきですか? 2)あなたが候補者に選ばれた場合、裁判員になりたいですか? 理由も合わせてお答えいただければうれしいです。

  • 裁判所

    裁判所の事件番号について 訴訟起こすとカタカナの事件番号が付きます。平成23年(ヨ)とか、平成24年(家ホ)とかつきますが、何か意味があるのですか。あるビデオみていたら(ワ)が付くと 和解対象だと言っていました。最初から和解というのもおかしなことですが。このほかにも一般的に知られていない、裁判所の仕組みありましたら教えてください。裁判所って象牙の塔て気がします。司法試験に合格すると、弁護士になるか、検事になるか、 裁判官になるか、進路を決めるそうです。 ですから裁判官上がりや検事が弁護士になれるのですね。では弁護士辞めて裁判官や、検事になりたい。はできるのですか。裁判官が少なすぎてまともに審査する時間もないと聞きますし、若い弁護士は仕事がなくて年収100万なんても聞きます。それなら裁判官になったらどうかなとも思いますが。ただ経験も知識も薄い裁判官に判決出されるのには抵抗がありますよね。

  • 裁判員制度について

    こんにちは。大学生です。 裁判員制度について質問なんですが、メリットとして、国民の司法への関心と理解を深めることや冤罪防止などのほかに、どういったものが挙げられるでしょうか。 面白みのある(意外性のある)、様々な視点からのメリット的な影響など、いろいろ教えてくだされば嬉しいです。

  • 司法試験通らなくとも、裁判官になれるの

     総選挙で最高裁裁判官の国民審査があります。 審査対象者の略歴を見ていると、3人は司法修習生の経歴があり、 司法試験を通って法律家の道に入ったのではと思うのですが、 他の2人は官僚経験しかないとか、司法試験に通ったような記載がありません。  司法試験に通らなくても裁判官になれるのでしょうか?

  • 司法試験と検察官・裁判官

    司法試験には年齢制限がなく、何歳になっても受けられると聞きました。 (1)司法修習を終え、弁護士になるなら、それこそ年齢は関係ないと思いますが、検察官や裁判官になる場合は、事実上、年齢による制限があるのでしょうか? (2)また、根本的な質問で恐縮なのですが、司法修習の成績が優秀な人が検察官や裁判官になれると聞いたのですが、この場合の成績優秀者とはどの程度のレヴェルなのでしょうか?(たとえば上位何名まで・・・という感じの決め方なのでしょうか?) 何かご存知のことがあれば、ご教授願えればと思います。 よろしくお願いいたします。

  • 裁判員制度の対象が、重大な刑事事件に限定されているのは、なぜですか?

    裁判員制度の対象が、重大な刑事事件に限定されているのは、なぜですか? wikiぺディアを読みましたが、裁判員制度の目的の一つに、 「国民の司法参加により市民が持つ日常感覚や常識といったものを裁判に反映するとともに、 司法に対する国民の理解の増進とその信頼の向上を図ることが目的」 とあります。 国民が裁判と接する可能性が高いのは、実際は刑事裁判ではなくて、商取引や離婚問題などの民事裁判のはずです。 発生件数も桁違いに多いはずです。 なので、裁判員制度の対象には、そういった民事裁判を取り上げるほうが無理がなく、明らかに有意義だと思っています。 なのになぜ、わざわざ裁判員自身に負担が大きくて、判決自体も裁判員個人によって大きく振れ幅がありそうな 「重大事件」にだけ適用するのですか? そもそも、日本国内では、死刑制度に対する賛成・反対の意見すら大きく2分している状態なのに・・・ 重大裁判を一般国民が裁くことが、裁判制度に対する国民の理解と信頼の向上になるとは、到底思えません。 司法府が、自分たちの裁判制度の問題点を、一番厄介なものから順番に国民(裁判員)へまる投げしているだけではないでしょうか? いまの裁判員制度は、国民のことを考えた制度とは到底思えません。 裁判員制度の対象となる裁判を重大事件に限定している意図や目的が全く理解できません。 何か、そうしないといけない特別な理由などがあるのでしょうか?