• 締切済み

カント哲学

カント哲学の哲学史的意義とはなんでしょうか?? 今カントについて学んでいますがよくわかりません。。。 詳しぃ方アドバイスお願いします!

みんなの回答

回答No.3

哲学を学ぶとするならばカントについて学ぶ必要はない。 カントの思想を学び、それを踏み台にして己によって昇華された「己の思想」を得ることが重要である。 本気で「カントについて」学んでいるのでしたら失礼しました。

  • harepanda
  • ベストアンサー率30% (760/2474)
回答No.2

私自身はカントの専門家ではなく、もう少し後の時代の弁証法理論の人たち(ヘーゲル、キルケゴール、アドルノ)をベースにした人間です。本職のカント研究者から見たら、いいかげんな事を言っているように見えるかもしれませんが、逆に、「哲学史上のカント」というテーマなら、私のような人間のほうがよいのかもしれません。 カントの業績は多岐にわたるので、とりあえず、羅列します。 1.太陽系の生成についての理論を作った 2.人間の認識能力と世界との関係を解き明かそうとした 3.イギリス経験論を受容するなど、自然科学の発達にも敏感だった 4.ルソーの一般意志の概念をドイツに本格的に導入した 5.自由とは一般意志(国家等)と個別意志(個人等)の一致した状態であるという理論をドイツに定着させた(他方、イギリス系哲学や現代人の通常の発想は、自由とは国家から束縛されない状態であるというもので、全く逆の構造になっている) 6.政治哲学的には自然法理論家だった 7.国連のような国際機関による平和の維持を主張した うち、4と5はそのままヘーゲルに受け継がれています。6は、非常に変形したものとしてヘーゲルに受け継がれ、ヘーゲルがカントと同じ自然法思想にして一般意志の概念の受容者であることが分かりにくくなっています。専門家の中にすら、ヘーゲルは自然法思想に批判的だったという見解があるのですが、これは間違いです。若い頃、ギリシャ趣味にはまったことがあるだけで、後期のヘーゲルは自然法理論と一般意志概念を完全に使いこなしています。 他方、ヘーゲルは2と7には否定的です。2については、ヘーゲル的に言えば、水泳を始める前にいつまでも畳の上の水練を続けているようなもので、生産的な哲学ではないという発想になります。また、7については、国際法は国内法とはちがって強制的な執行権力を欠いた不完全な法律であり、そこに、戦争や歴史というものが入り込むのだという現実主義的な主張となっています。 いずれにせよ、カントにスタートしてヘーゲルに終わるのが、ドイツ古典哲学の歴史です。

  • denpasong
  • ベストアンサー率31% (14/44)
回答No.1

ニーチェのルサンチマンとカントの定言命題を対比した永井均の本が面白かったのでお勧めです。 カントはかなり幸せな人のような気がします。

関連するQ&A

専門家に質問してみよう