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欲望の原動力

人間の3大欲以外の・・・になりたい。・・・したいというような欲はどこから沸いてくるものなのでしょうか? ちょっと難しい話ですが・・・

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  • kabasan3
  • ベストアンサー率50% (9/18)
回答No.5

 人間を行動に駆り立てる要求、衝動、欲求、欲望などを「動機」(motive)といいます。人間にとって最も根源的な欲求(動機)は何かということは、精神分析学や心理学といった分野で研究されてきました。有名なのは、以下の三人ではないでしょうか。  S.フロイトは性欲説を唱えました。リビドー(Libido)=性的エネルギーが、人の行動を説明する最も基本的な動機だと考えたのです。ここでいう性欲とは、単に性交をしたいという欲求ではありません。フロイトはリビドーは出生直後から存在し、幼児にも性欲があると言っています。私たちが普段使っている性欲という概念よりも広い「生のエネルギー」のようなものだと言っていいのではないでしょうか。  フロイトのこの説を批判し、フロイトから離反した一人がA.アドラーです。アドラーは、人間にとって最も根源的な欲求は「権力への欲求」(優越への動機)であると主張しました。すべての人は何らかの劣等感を持ち、それを補償しようとして「権力への意思」が働く、と劣等感の重要性を強調しました。  そして、もうひとつが「green3103」さんが回答されているA.H.マズローの「欲求階層論」です。 (5)自己実現の動機 (可能性の実現、使命の達成)          (4)自尊と尊敬の動機〔承認の欲求〕(人から尊敬されたい、自尊心を持ちたい) (3)所属と愛情の動機(集団に所属したい、友情や愛をわかち合いたい) (2)安全と安定の動機(保護されたい、雨風をしのぎたい) (1)生理的動機(性欲、飢えや渇きを満たしたい)  低次の欲求のほうが強力で優先的で、それが満たされるとより高次の欲求が順番にあらわれ、やがて自己実現(Self Actualization)へと向かう」とマズローは考えました。つまり(1)→(2)→(3)→(4)→(5)と進むということです。この考え方は「人間は生まれながらにして、より成長しよう、自分の持てるものを最高に発揮しようという動機づけを持つ存在である。」というマズローの人間観からきています。  このようにマズローは欲求に階層的序列があると考えていましたが、その後の研究により、必ずしも下位の欲求が満たされなければ上位の欲求が出現しないわけではないことが証明されています。  ここまでは心理学や対人援助の教科書によく出てくる話ですが、実はこの先があります。マズローは晩年、自己実現欲求の上に「自己超越の欲求」というものを提唱します。つまり、自己実現は終点ではなく、「自分自身より大きい」ものへと向けて自己同一性を拡大することを人間は希求するというのです。文献には、マズローのこの考え方が、トランスパーソナル心理学への創設へとつながっていったと書かれていますが、この辺りになると正直言って私もイメージができなくなります…。  私の読んだ本の中から、関係すると思われる部分をまとめてみました。参考になれば幸いです。 (引用文献) 「こころがよくわかるスピリチュアル臨床心理学」石川勇一著(メディアート出版) 「カウンセリングの話 増補」平木典子著(朝日新聞社) 「コンプレックス」河合隼雄著(岩波新書) 「新版 社会福祉士養成講座10 心理学」(中央法規)

その他の回答 (4)

  • green3103
  • ベストアンサー率30% (237/789)
回答No.4

No.3です。お礼ありがとうございました。 >現代人の偏食や栄養の偏りから欲望を刺激する脳内から分泌されるはずの物質も出ずらくなってきているのでは??なんて思ってます。食事とか生活習慣なんかも人間の欲求に密接に関わっているんではないかと・・。 もちろんそうですよ!!!! 医学の専門家ではないので詳しくは説明できませんが、心(脳)と身体は密接に関係してますし、身体が正常に動くためには栄養素が必要ですからね。その栄養素は体内で作られるものもありますが、食事から摂るものもありますからね。 「大脳のナントカという器官からナントカという物質」の例でいうと…よく知られるのが、不足するとうつに陥りやすいという下記の脳内物質。(うつ病の薬物療法はこういう脳内物質を促進させる薬ときいたことありますが…) 脳内物質「ドーパミン」 「快」に関わる脳内物質。この分泌が多いと、食欲や性欲がわき、やる気がみなぎる。 脳内物質「ノルアドレナリン」 ネガティブな気持ちを引き起こす脳内物質。この分泌が多いと、不安やストレスが増す。 脳内物質「セロトニン」 平常心をもたらす脳内物質。この分泌が多いと、ストレスに対して動じない心をもたらし、頭のさえた、冷静な状態を保つ。 ・セロトニンが少ない、脳内伝達がうまくいかない⇒うつ、キレる ・一定の生活リズムで分泌されるので、生活リズムが乱れてる人は少ない これら脳内伝達物質がそれぞれが正常に作られ、活性化するのに栄養素は欠かせません。 例えばセロトニンはトリプトファンというアミノ酸から生合成されます。(ちなみにトリプトファンはチーズやアーモンドや肉、大豆製品などの多く含まれます) もちろん、うつ病を抱えてる方はもっと別の心理的要因もありますが、生理学レベルでみても上記のような脳の栄養不足・栄養失調(障害)なんですよね。食事や生活習慣で体調を整えることで脳内物質促進することで症状は改善されるのではないでしょうか?(きっとそんな単純なことではないでしょうが…) ちなみに私は学生の時なんともいえない、漠然とした不安感や無力感があったのですが、ダイエットをやめてごはんと卵と納豆と野菜をちゃんと食べていくうちに心が元気になりました。机上の理論ではないと実感してます。 他に心と栄養素の関連で有名なのは… ・怒りっぽい⇒カルシウム不足  ではないでしょうか?カルシウムだけではないし、単にカルシウムを補うだけでは改善されませんが…。 他にもたくさんありますが、例えば「欲求がおきない状態」ですと… ・意気消沈⇒ビタミンB1、B3、B6不足 ・ぐちっぽい⇒マンガン不足 ・怠惰になる、だるい⇒B5、ヨード不足 ・無欲⇒マグネシウム、亜鉛 ・無気力⇒たんぱく、エネルギー、ビタミンC、B群、マグ、亜鉛、ヨード、ビオチン ・やる気がおこらない⇒B1、B3 などなど…きりがないくらいですよね。よく「キレやすい子供」と問題になっていましたが、生活環境が悪いとか親が悪いとか色々言われる問題ですが、私はハッキリ言って栄養不足だと思いますよ。エネルギー(カロリー)は過剰で栄養素は不足…現代っ子の悩みですね。 そしてこれらの栄養素をただとればいいのではなく、これらを摂って、正常に栄養素として働かせるには他にも必要な栄養素がた~くさんあります。(お手軽にサプリとかで単体で摂っても意味ないです) というわけで結局、「心身ともに健康でいるために食事や生活習慣は大事、バランスよく食べましょう。」となるわけですよ。 長くなってしまいましたが、ごめんなさい。 私は医者ではないので、間違った説明でしたらごめんなさい。ですが、一応栄養の専門家で上記も過去それなりにお勉強してきたことなので(漠然としか覚えてませんが…苦笑)、まあ大雑把にそういうもんなんだな~程度に思ってくださいね。 こんなカンジの回答で納得されましたでしょうか?

muhsmmad
質問者

お礼

きめ細かい回答ありがとうございます。とても勉強になりました! 私は少しうつっぽいところがあるのでそれは食事や生活習慣なども 多少は影響してるのではと考えました。もちろんうつは栄養だけではなく 社会的におかれている状況や自分の性格なども大きく影響してると思いますが 偏食が多いので食事にも気を使いたいと思います。 あともし知ってたらでいいんですが、セロトニンやドーパミンが分泌 される時ってどんなことをしてる時に分泌されるとか知ってます?

  • green3103
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回答No.3

どこから?って…漠然としてますが…。 「マズローの5段階欲求」ってありますよね。 あのように段階的に次の欲求を満たそうとするのが人間の性なのではないでしょうか? 生理的欲求が満たされると、安全の欲求が出てきて、 安全の欲求が満たされると、人と関わりたい・集団の中の属したい欲求 親和欲求が満たされてると、自分が人から認められたいという欲求 自我欲求が満たされると、自己実現の欲求 という、人は1つの欲求が満たされると次の欲求が出てくると…。 全ては生理的欲求を満たすためにあると…。 あれ?質問の意図はこういう簡単な答えではないですか? 「どこから」ってもっと生理学的なお答えを求めてるんでしょうか? 「欲求をみたされることによって大脳のナントカという器官からナントカという物質がでて…」みたいな? …それはわかりませんが…。

参考URL:
http://www.dango.ne.jp/sri/maslow.htm
muhsmmad
質問者

補足

>>「欲求をみたされることによって大脳のナントカという器官からナントカという物質がでて…」みたいな。 そこまで深く聞くつもりはなかったですが・・ しかし最近ふと思うのが、その大脳のナントカという器官からナントカという物質とういうのも、現代人の偏食や栄養の偏りから欲望を刺激する脳内から分泌されるはずの物質も出ずらくなってきているのでは??なんて思ってます。食事とか生活習慣なんかも人間の欲求に密接に関わっているんではないかと・・。

  • Fetwee
  • ベストアンサー率40% (44/110)
回答No.2

「自分」を持ちたいという、もっと根本的な欲求の一部でしょうか? 生きていく指標が何もないのは、自分を持っていない人ですからね。 ・・・ご質問のとらえ方が難しいです(笑)。

  • hotsquer
  • ベストアンサー率11% (17/142)
回答No.1

そうでないと苦痛なので、それを得て安心したいからだと思います。根本は苦痛<不安>があるので、そのようにすると思います。 基本は。 流行とかは特にそうです。阻害感を回避する為にやります。 空気を理解してやっていると、それに純粋にしたがっているので意識 しませんが、出て長年やっていると、いかに自分に不安があるか?分かります。 ただもっと純粋な愛情を持って動いている場合もあるともいます。 根本は、希望を望む心なので、他のプレッシャーと共に機能していると思います。

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