コラボレーション物の著作権

質問

ある方と、私の２人で作品展を開くことになりました。
私は、写真やデザインをやりますので、その方の作品をイメージ写真風に撮影、デザインし、カードなどのグッズにして販売をします。
グッズといっても、すべて私の手製の品です。

この場合、著作権って、どうなるのでしょうか？
私にも、著作権は発生するのでしょうか？
写真は、私の作品でもありますので、その方へ渡さない・・・なんて出来るのでしょうか？

詳しい方、よろしくお願いいたします。

回答No.2

potetan · ベストアンサー

dokamiさん。

前述したように、共有著作権の行使は、その共有者全員の合意が必要です。これは「その方」にも言えることですので、「その方」は、共同著作物であるカードを勝手に販売することはできません（著６５条２項、民２５１条、２６４条）。従って、その予防措置として、とりあえず写真のデータの譲渡を拒むことは可能です。

但し、合意しない場合、正当な理由が必要です（著６５条３項）。つまり、その「カード」に対する貴方の創作的寄与度を勘案すれば、「その方」の主張する利益配分が明らかに不当であるということを、貴方自身が立証しなければなりません。

このような配分比は、あらかじめ契約書において取り決めておくべきことですが、本件ではこのような契約書がなく、かつ実際にその「カード」が売れて利益が出ている以上、一人で抱え込まず、公的機関等に相談された方が良いと思います。

本件は著作権の問題ですので、例えば、日本知的財産仲裁センターなどに相談してみてはどうでしょうか。良心的な料金で相談にのってくれますし、調停、仲裁もできます。

お礼

すごく分かりやすい回答ありがとうございます！

日本知的財産仲裁センターなるものがあるのも初めて知りました。
本当に無知ですみません。
そこまで大事にするほど利益はないので、話し合いでなんとかかたをつけたいと考えていますが、大変勉強になりました。
おかげで、今晩はゆっくり眠れそうです！

そうですね・・・たとえ小額の利益だったとしても、あらかじめ決めておくべきだったと深く反省しております。

親切に何度もご回答下さり、本当にありがとうございました。

回答No.1

potetan

dokamiさん。

写真は著作物になります（著１０条）。単に作品を撮影するのではなく、イメージ写真風に撮影、デザインしてカードにしていれば、最終的にできたカードには、貴方の創作的関与が認められますので、共同著作物になるでしょう。この場合、貴方にも著作権は発生します。

但し、あくまで、そのカードは共同著作物であり、著作権の行使には共有者全員の合意が必要です（著６５条）。従って、貴方がその写真のネガまたはデータを独占し、単独で販売して利益を得ることはできません。

補足

ご回答ありがとうございます！

私は、単独で販売、利益を得ようとは思っていないのですが、
実は、利益配分をめぐって話し合いがこじれていまして・・・
相手の方がのぞまれる配分が、私からするとかなり不当で、ちょっと納得できず悩んでいます。
相手の方からすると、自分の作品を撮ったのだから、当然という気持ちがおありなのでしょうが・・・

私は、これ以上販売を続けたくないので、商品を作りたくないし、できればデーターも渡したくないと思ったのですが、データーの独占が出来ないのなら、泣く泣く作り続けないといけないのでしょうか？
相手の方がのぞまれたら、データはお渡ししないといけないのでしょうか？

追加で質問してしまってすみません、何分素人なので、こんな風にもめると思わず、毎日眠れぬ日々を送っています。どうぞよろしくお願いします。