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単純過去(遠過去など)と過去完了(近過去、複合過去など)の使い分けがテンスの点では形骸化している言語
イタリア語の近過去と遠過去の使い分けは、(1)後者が廃れてきている、(2)後者は文学的である(3)後者は堅い、(4)後者は北部では特に廃れてきているなどの違いがあり、時制的には英語のようにように時間の要素を両者間で区別はしない、などだと思います。 ドイツ語では(1)後者は堅い、(2)後者は文学的、などの違いがあり、こちらも時間の要素の区別はないと思います。 フランス語もイタリア語とドイツ語と似ていると思います。 ということは、これら3つの言語では時制の観点からするとスペイン語と英語と大きく異なるといえませんか? これらの周辺言語の時制はどうなんでしょう?
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No.2 です。 >活用をいちいち覚えなくていいから、という便利さゆえなのでしょうか? マケドニア語の「have+他動詞の完了受動分詞」では確かに分詞は中性単数で不変化ですむのですが、その他の「be+完了分詞」では分詞が主語の性・数によって変化するのでかえって複雑です。 単純過去形も不定詞から素直に導き出せない場合があるのも事実ですが。 複合過去が優勢になったのは「完了体」「不完了体」のアスペクトがテンスを補えることと、単純過去(完了体では「アオリスト」、不完了体では「未完了」)がフランス語の単純過去のように「現在と切り離した過去の出来事」を述べるため、物語や歴史上の出来事に主に使われるからのように思えます。 日常的な用法では過去の出来事を現在に結び付けようとする、非ネイティブにはなかなか理解しづらい感覚が今日の複合過去(現在完了)の優勢の原因であるようなことを昔のNHKのドイツ語やフランス語の講座で言っていました。
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今思ったんですが、左がイタリア語で右が英語で、時制の対応関係は次のとおりだとおもいました。 近過去:単純過去 半過去:過去進行形 現在:現在完了形 ************************************************************ 完全に対応できると考えるのは危険だと思います。日本語-英語、日本語-伊語の完全対応が不可能なのと同様に、英語-伊語を完全対応させることも不可能です。 おおよその感覚としては 近過去:単純過去 半過去:現在完了(完了)....過去ジェルンディオ:過去進行形 現在:現在、現在完了(継続) 大過去:現在完了(経験) ではないかと思います
お礼
Grazzie! また教えてくださいね!
#1です。 残念ながら私にはイタリア語以外の言語で日常会話が成り立つ外国語がありませんので他言語との比較は実感として感覚的に捕らえることは出来ません。 ただ言えるのは時間を捕らえる感覚は学生時代に習った英語と現在日常語として使用しているイタリア語とは区切り方が同じではない、ということです。形としては同じavere+PP(伊)とhave+PP(英)は、同じ時制感覚を現していることの方が少ないように思います。 例えば I saw her in the library yesterday, she was reading a book. L'ho vista ieri in biblioteca, stava leggendo un libro. というようにI saw her =L'ho vista / she was reading =stava leggendo です。 時制として形骸化しつつあるのはイタリア語の場合、遠過去(passato remoto) くらいでしょう。その他、現在(presente)、未来(futuro semplice)、半過去(imperfetto)、(tempo composto)、近過去(passato prossimo)、先立未来(futuro anteriore)、先立過去(trapassato remoto)、大過去(trapassato prossimo)及び現在と過去のジェルンディオの使い分けは日常に於いて存在しています。 英語との対比は http://www.englishgratis.com/ で左のGRAMMATICA欄の下方、VERBIについての記述をクリックしていくと伊-英での例文がたくさん出ていますので参考になるかと思います。
お礼
半過去、近過去とをごっちゃにしてました。 いろいろ教えてくださってありがとうございました! イタリア語の時制は複雑なんですね。また教えてくださればうれしいです!
補足
今思ったんですが、左がイタリア語で右が英語で、時制の対応関係は次のとおりだとおもいました。 近過去:単純過去 半過去:過去進行形 現在:現在完了形
- trgovec
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周辺言語とはどの範囲を指すのか分かりませんが、無関係だったらすみません。 スラヴ系には単純過去と「be動詞現在+完了分詞」による複合過去(現在完了)がありますが、現代語では複合過去が優勢でロシア語では単純過去は全く使われなくなり(現代語の過去形は完了分詞で be 動詞が省略されたもの)、セルビア・クロアチア語では口語では複合過去があらゆる過去に使われるようになっています。西スラヴ系も複合過去が優勢のようです。 これらの言語は動詞そのものに「完了体」と「不完了体」の2種類があり、完了体動詞の複合過去が「~した」不完了動詞の複合過去が「~していた」の意味になるので過去時制の種類が少なくても不便がありません。 例外はブルガリア語とマケドニア語で、現代でも単純過去と複合過去が使い分けられています。複合過去は現在までの経験や伝聞の内容に使うなどの違いがあります。 マケドニア語には西欧語と同じ「have+他動詞の完了受動分詞」による「新しい現在完了」ができつつあります。
お礼
「have 過去分詞」が優勢になってきているのは、活用をいちいち覚えなくていいから、という便利さゆえなのでしょうか? 「完了体」「不完了体」の区別がテンスの区別もかねるというのはおもしろいですね。 勉強になりました。
イタリア語の近過去は遠過去同様、単純過去に属するかと思いますが。 現在完了形に属するのは半過去/大過去ではないでしょうか。 前者は点の過去。後者は線の過去です。 確かに遠過去を日常会話で使うことは殆どないです。 また会話では半過去/大過去は接続法を使うべき時にも直説法で代用することも多いです。
お礼
半過去もいれてほかの言語と対照させるとどうなるのでしょうか?わたしはまだそこまでいっていません。 ありがとうございました。
お礼
またありがとうございました。 trgovec さんは神様のような存在です!