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マルクス「資本論」のわかりやすい翻訳本を教えてください

マルクス「資本論」を読んでみようと思います。 しかし難解といわれるこの書物、なるべく平易な翻訳で読みたいと思うのですが、 御推薦がありましたら、出版社と翻訳者をご教授いただきたくお願いします。 なお「資本論」そのものを読んでみようと思いますので、よくある解説本は 不用です。

noname#184513
noname#184513

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#5336
noname#5336
回答No.2

資本論自体が難解なので、ご質問の「平易な翻訳」はありえません。 下の回答に付け足しで、新日本出版社の新書もあります。 国民文庫(大月書店)の岡崎次郎訳を勧める方も多いです。 ちなみに、私の自宅にあるのは父から譲り受けた青木書店の青木文庫ですが、これは絶版です。 新日本出版社からは、大きな本が出てますけど、品切れになったでしょうか? 難解な本は原著で読むのがよい、というセオリーがありまして、お時間があれば、ドイツ語で読むのもご一興かと思います。 『資本論』のセオリーを2点: 第1巻から取り組むと挫折することが多いので、分からなければ第2・3巻からとりあえず読み、第1巻に戻ると、読めるということが多いそうです。 訳がねじ曲げられている版が多いので、日本語訳は読めなくともある程度は仕方がない。 (これとは別に、ある学者によると、すべての版に1ヵ所、ドイツ語の誤読による共通の誤訳があるとか) マルクスの訳本の問題については、例えば『共産党宣言』について、金塚貞文訳『共産主義者宣言』(太田出版)の解説にあります。党派闘争で、訳そのものがひどくならざるを得なかったとのことです。 ですので、向坂逸郎が嫌いな人は、訳本の問題以前に国民文庫を推奨します。 人のいうことを鵜呑みにしてはいけないようです。 今、私も趣味でかじってるんですけど(ちなみに新日本出版社の新書を読んでます)、現実問題にどこまで当てはめがきくのか、難しいですね。 参考URLは新日本出版社のホームページです。 ですが、資本論については情報がないので、お問い合わせ下さい。 また、私は日本共産党支持者ではありません。

参考URL:
http://www.shinnihon-net.co.jp/
noname#184513
質問者

お礼

ありがとうございました。 参考になりました。 太田出版ってわりとやわらかい本をだしている所ですよね。 そこの『共産主義者宣言』はわかりやすいのでしょうか? 『共産主義者宣言』と『資本論』の違いも実は私はわかっていないのですが……

その他の回答 (3)

noname#5336
noname#5336
回答No.4

お礼の回答が遅くなってすみません。 金塚貞文によると、『共産主義者宣言』は、彼の『共産党宣言』の読み直し、解釈のやり直しだそうです。 特に読みやすいとは思えませんが、従来のものより読みにくくはないです。 彼によると、翻訳の動機は「酔狂」だそうです。 『宣言』では「暴力」が知らぬうちに「強力」に訳しなおされていたり、『ゴータ綱領批判』では「独裁」が「執権」に変わっていたりと、「独語原文の忠実なコピーを自称し、解釈の排除を装っていたはずの既刊の邦訳書はどれも、しかし実は、既存の政治党派の方針によって、その解釈を左右されてきたものでしかなかった」のであり、「問題は、解釈抜きのオリジナルの再現であるかのように言う人たちが、ある日突然、方針転換した政治党派に追随して、平気で訳語を変更してしまうこと」に、金塚はやりきれなさを感じています(『共産主義者宣言』129ページ)。 『資本論』でも、同じことが行なわれていても仕方がないでしょう。 ケインズは、「マルクス経済学は『資本論』を経典とした宗教である」と述べているそうですから。 他のマルクスの著作でも、「個々人的所有」が「個人的所有」と間違えて訳されていたり(どーでもいいことですが、これがマルクス経済学者の論議の的になったりします)、誤訳が付き物です。 なお私が挙げた誤訳ですが、Backen(頬)がすべて「背中」と訳されているとのことです。 いずれにせよ、翻訳には誤訳が付き物、ということでしょうか。 個人的にはどれがオススメ、ということはありません。 金に余裕があれば新日本出版社のもの(下のpapuaさんご推薦のもの)、そうでなければ岡崎訳、向坂訳のいずれでも良いと思います。 繰り返しますが、もっとも確実なのは、ドイツ語そのものに当たることです。

noname#184513
質問者

お礼

御回答ありがとうございました。

  • papua
  • ベストアンサー率37% (19/51)
回答No.3

向坂訳も決して悪くはないと思いますが(私も初めて手にしたのは向坂版でした)が、私は 新日本出版社発行、社会科学研究所監修、資本論翻訳委員会訳 のものをお進めします。  第一の理由は、日本で一番新しい訳だから。  マルクスの著作は決して過去の遺産ではなく、現在も世界中で研究が続けられ、今まで未発見だった草稿類が発見されるなど、新しい研究成果が次々と生まれています。そうした最先端の成果を豊富に盛り込んで、訳や注が充実していると思います。  翻訳も日本の最先端の研究者達が集団で取り組んで、検討していますから、正確さという点でも、読みやすさという点でも私の知るかぎりでは一番だと思いますよ。  「すべて最初が難しい」と、マルクス自身が序言の中で書いていますが、私も始めてこの本を読んだとき(18の時でした)、最初の一行から全くわからず、正直苦痛でした。それでも 一日最低30分づつ、わかってもわからなくてもとにかく読み続けるようにしていたら、だんだん面白くなってきて、半年ほどでなんとか1巻を読み終えることができました。  そして時々思いだすように読み返してみると、以前にはわからなかったこと、見落としていたことなどがすっと頭に入ってきて、さらに深く理解できたように感じます。  私の場合は、身の回りに叱ったり、励ましたり、丁寧に質問に答えてくれる先輩や教授がたくさんいて、今思えば幸せな環境だったと思います。maruhaseさんがどのような方かは存じませんが、ぜひ頑張って欲しいと思います。必ず得るものがあると思いますよ。

noname#184513
質問者

お礼

ありがとうございます。 とても参考になりました。

noname#15238
noname#15238
回答No.1

maruhaseさん、今晩は。 資本論は、岩波文庫と、国民文庫で文庫本が出ていましたが、向坂○○さんの翻訳だと思います。読んでいませんので平易な翻訳かどうかは判りませんが、私の持っている大内さんの1970年代の資本論は、翻訳自体が難解とは思いませんね、下に専門家のURLを貼っておきましたのでご参考になれば幸いです。

参考URL:
http://homepage2.nifty.com/nagatani-kiyoshi/japan.htm
noname#184513
質問者

お礼

ありがとうございました。 参考になります。

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