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生物はなぜ繁殖しようとするの?

baihuの回答

  • baihu
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回答No.36

随分と回答がされていますが、納得されるものはありませんか。私は#2で必要十分な回答だと思っていますが、説明方法を変えてみます。 どうやら自然選択(自然淘汰)の合目的性がテーマのようですので、回答の前段はそこに絞ります。生物学というより物理学に近いように感じますので、誤解を恐れずたとえ話をします。 軽重いろいろな密度の物質(例えば石ころ)をたらいに入れて揺さぶると、軽いものが上に、重いものが下に分離します。揺さぶり続けながら、さらに上からどんどん石ころを追加していくと、軽いもの(上に分離したもの)から溢れ落ち、たらいの中身はだんだん重くなっていきます。 たらいの容量が自然界のリソース(食料や生活スペース)だと思ってください。石ころは別に競争しようと思ってはいなくても、時間が経つにつれ、より重いものが残っていくのです。これは重力をもとにした「仕組み」の問題で、石ころの「意志」とは無関係です。重い石同士が“軽い石は仲間じゃないから追い出そう”と思っているかどうかなんて、もっと関係ありません。石ころの「意志」がたらいの「仕組み」を作っているのではありません。完全に「仕組み」が先に存在していて、それに対して中身はなんの影響も及ぼしていません。 石ころのような無生物を例にしたのは、自然選択自体が、生物・無生物を問わずかかっている物理的な圧力だからです。 もし、自然選択の合目的性に対する引っ掛かりが上記の説明でクリアになったなら、そこではじめて、生物の特徴である繁殖の合目的性に移ります。こちらももう回答が出ています。生物は無生物と違い、短い時間で死ぬ(消滅する)のです。子孫を残してようやくプラスマイナスゼロです。突然変異を起こすかどうかを勘定に入れなくてもかまいません。揺さぶられるたらいの「仕組み」(自然選択の摂理)も忘れてください。繁殖しないと、たらいの中で(ふるい落とされるのではなく)ただ消滅してしまうのです。親よりも「軽い」と将来ふるい落とされやすいかもしれませんし、「重い」ならふるい落とされにくいかもしれません。でも実はそれも、繁殖する/しないに比べれば些細なことです。今、繁殖している係累だけが消滅しないで残っている、ただそれだけです。結局やはり「意志」とは無関係です。 以上2点を区別するため、あえて乱暴なたとえ話をしました。 「○○があるのではないか/あるはずだ」といった仮定は、自然科学では、それがないと現象に説明が付かない場合に限られます。このご質問の場合、「種の保存の意志が(どこかで)働いているのではないか/働いているはずだ」というものになるわけですが(私はそう理解したのですが)、上記のようにこの仮定は差し戻しとなることをご理解いただければと思います。「種の保存の意志」は、人間にも大腸菌にも桜にも、あるかもしれないし、ないかもしれません。しかしそれはどんなシステム(仕組み)にも影響していない(因果関係がない)のです。

one_one_dog
質問者

お礼

ありがとうございます。 皆様からたくさんの回答をいただきましたが、大きく分けると「A:生物には目的が存在するという考え方(必然の進化という考え方)」と「B:生物を構成している物質や細胞の性質に過ぎず、目的は存在しないという考え方(偶然の結果という考え方)」の二つに分かれると思われます。 (貴殿の考え方は後者ですよね?) ただ、私にはどちらも正しいように思えてしまい、どちらが正しいのか判断ができません。 いただいた回答の前段部分については理解しております。 ただ、後段部分の >繁殖しないと、たらいの中で(ふるい落とされるのではなく)ただ消滅してしまうのです。 >親よりも「軽い」と将来ふるい落とされやすいかもしれませんし、「重い」ならふるい落とされにくいかもしれません。 についてB説に立つと、「生物にとって、消滅(もしくはふるい落とされること)は避けたいことなのか?もしそうであればなぜ?」という疑問が残ってしまいます。 この点、A説であれば、(理由は未解明ではあるものの)目的が存在するのですから、矛盾はしないと思います。

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