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シカは敵に食われはじめると安楽死するが、なぜこのような能力が進化の過程で備わったのか?

シカかどうかわすれましたが、この前テレビでやってました。 その動物は天敵に襲われて食われ始めると、痛みを感じなくなり安楽死できるそうです。 なぜこのような能力が進化の過程で備わったのか疑問です。 自然手淘汰的に考えると、あきらめずに最後まで逃げる行動をとろうとする者(つまりこの場合だと痛みや恐怖を最後まで感じていてそれから逃れようとする本能を持つ者)の方が生存する確率は高いから、そういう種の方がむしろ増えるのではないのか? というのが私の考えです。

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noname#194289
noname#194289
回答No.2

残酷な状況なので心理的にはあまり考えてみたくない問題ですが、改めて考えてみると動物の一生は辛いことの連続であるということに由来することではないかと思います。つまり生き延びるためには相当つらいことに耐える必要があるということです。辛いことの中には肉体的苦痛に対する麻痺作用のメカニズムもあると思います。エンドルフィンのような脳内麻薬分泌の研究がずいぶん進んでいるようですが、大けがのような場合にもそのメカニズムが役に立つというかはたらいてあまり苦痛を感じなくなるということがあるのではないでしょうか。山本五十六が日露戦争で命にかかわる負傷をした時何も苦痛を感じなかったので死ぬというのは大したことではないと述懐しています。一般市民でも交通事故などで瀕死の重傷を負った時など同様のメカニズムが働いているのではないでしょうか。結論としてご質問本文中の安楽死の能力というものはいわば副産物でそれを目指して発達してきた能力ではないと思います。

tenketu
質問者

お礼

納得がいきました。 そういえば自分の知り合いもケガをしたら次第に痛くなくなるような命令が脳から伝わる、みたいなことを言っていたのを思い出しました。 それの応用というか、ちょっと極端な例と捉えれば不思議ではなくなりました。 ありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • ga111
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回答No.3

想像に過ぎませんが。あまりに痛みが強いと、安楽死に向かうために痛みを感じなくなるのではなく、痛みを感じなくなることによって、逃げ出したりする(生き残る)チャンスを得られる可能性があると思います。 体の一部を食べられても、必ずしも死ぬわけではありませんので。

tenketu
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 なるほど。 逆にそういう発送の転換もありましたね。

noname#160718
noname#160718
回答No.1

>あきらめずに最後まで逃げる行動をとろうとする者(つまりこの場合だと痛みや恐怖を最後まで感じていてそれから逃れようとする本能を持つ者)の方が生存する確率は高いから、そういう種の方がむしろ増えるのではないのか?  基本的にはこちらの考え方の方が理屈が通っていると思います。  少なくとも、食われる動物の方にそういう能力(食われ始めると痛みを感じなくなる)が備わっている、という話は限りなく胡散臭いです。  むしろ補食動物側に、「手際良く殺す能力」が発達しているのではないか、と考えた方が理屈に適っている気がします。  ライオンやチーターだって、狩りの対象は自分とそれほど変わらない体格の動物(場合によっては自分より大きい)なのですから、いつまでもジタバタと暴れられては、自分がそれによって怪我をしたり下手すると致命傷を受けてしまう危険性があります。  ですから、首を折るなり頸動脈を噛み切るなりして、速やかに手際良く相手を死に至らしめる技術を身に付けた動物が、長期間安定して食糧を得ることができるでしょうし、そういう技術に「天賦の才能」を持った個体は明らかに他の個体より有利でしょう。  従って、そのような個体が自然選択を受けた結果、肉食動物の多くは手際良く狩る動物に致命傷を与えることができる技術を"本能"として持っている、というわけです。  そういう個体に狩られた動物は、食われ始める頃には既に死んでいるか、少なくとも意識なんてない状態にはなっているでしょうから、傷みも感じないでしょうし。  少なくともライオンやチーターなどの狩りの様子をテレビ番組などで見る限り、狩りそのものの成功率はともかくとして、狩りに成功した相手に対しては極めて手際良く致命傷を与えているように見えますよ。  以前、保育園で飼っている8羽ほどの鶏がいる小屋にイタチが侵入した跡を見たことがあります。  壁の補強に打ちつけられていた板の隙間にまで逃げ惑う鶏達を皆殺しにして、その中の1羽だけを、しかも最も上等な胸肉(いわゆるササミ)だけを食べた後、その場に糞をして立ち去っていました。  その皆殺しですが、どの鶏も全て一撃で首を、それも最も頭骨側の頸椎を綺麗にへし折られていました。外傷もほとんどなかったので、死体を手に持って調べてようやく「首が折られている」ことに気づいたほどでした。  不謹慎ながら、ちょっと惚れ惚れするような手際の良さでした。  鶏達も、イタチが侵入して鶏を遅い始めた時の恐怖は想像に難くないですが(それはそれは必死にに逃げ惑っていた様子が・・)、いざ襲われた時は綺麗に一撃で決めていたので、苦痛はあまり感じなかったのではないかと。  私は獣医師なのですが、臨床家ではないのでどちらかというと「殺す」方が多い獣医なのですが、あんなに手際良く綺麗にはなかなか殺せないです。  というわけで、「そういうことがあるにしても、それは肉食動物側の『手際良く殺す』能力によるもの」というのが私の推察です。

tenketu
質問者

お礼

詳しい解説どうもありがとうございます。 そう言われてみれば、たしかにテレビで猛獣が獲物を捕らえるときは一瞬で獲物が動かなくなりますね。 ニワトリの話は >壁の補強に打ちつけられていた板の隙間にまで逃げ惑う ってところがニワトリの焦りが真に伝わってきて怖いですw とても興味深い話でした。

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