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「美しい地図」とは世界で唯一日本にしか存在しないのは何故?

puni2の回答

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  • puni2
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回答No.6

ちょっと厳しい言い方かも知れませんが,世界中の地図を網羅的に調べたわけでもないのに, 「海外においては、日本のように美しい地図は存在しない」 「美しい地図は世界で唯一日本にしかない」 と決めつけるのは,あまりにも早計に過ぎると思います。 「外国にもあるのだが,まわってみた店には置いてなかった」とはお考えにならなかったのでしょうか。 まあ,美しいかどうかというのは主観的なものですので,「置いてあったけれど自分には美しく感じられなかった」と言われればそれまでですが… 「ネット情報を元に地図専門店・洋書専門店・超大型書店等いろいろ廻ってみた」とのことですが,どのへんのお店にいらっしゃいましたか? 「地図専門店」というのが,神田の内外地図や日本地図共販を指しているのであれば,これらの店は日本の地形図の問屋(「元売り捌き店」という)ですので,日本の民間の地図や外国の地図はおまけ程度にしか扱っていません。 同じ元売り捌き店でも,日本橋の武揚堂は,普通の地図屋さんをも志向しているので,民間の地図や外国の地形図などももうちょっと置いてあります。 洋書専門店では,通常,図書(と雑誌)だけを扱っていることが多く,海外の地図はほとんど置いてありません。 また,洋書を扱う大型書店(丸善や紀伊国屋など)でも,外国の地図の扱いは店によって,品揃えの熱心さにずいぶん差があります。 一番揃っているのは,神田の三省堂本店でしょう。 ここには,地図コーナーの中に「マップハウス」という外国の地図の専門店が店を出しています。 他の回答者も触れられているスイスの地形図などは,ほとんど全品が常に置いてありますし,「美しい地図」がたくさんあります。 ここから数分歩くと,神保町駅から裏道を入ったところに,マップハウスの本社があり,そちらにもたくさん在庫が置いてあります。 次に比較的揃っているのは,新宿の紀伊国屋の本館(古い方)でしょうか。 みなさんもお書きですが,私からも「情報量やデザインの美しさ等の面でハイレベル」な外国の地図をいくつか紹介しておきます。 まず,国が作っている地形図。 私もやはりスイスを推します。もうこれは芸術的と言っていいほどのレベルです。 特に,観光地を中心にして作成されている,大型の集成図などは,そのまま額縁に入れて壁に掛けてもおかしくないとさえ感じられます。(実際,日本橋の丸善の階段でそうやって飾ってあるのを見たことがあります) イギリスの5万分の1地形図も,線がすっきりとしていて見やすく,それでいて現地を歩くのに必要な情報がたくさん盛り込んであります。 スイスでも,普通の地形図の他に,ハイキング用やスキー用など,日本で言うと昭文社などが出しているような地図を国が作っています。さすがは観光立国だと感心させられます。 こういった「実用性が高く,かつ芸術の香りも高い」地形図が,何十年も前から作られていたことは,ちょっと驚きでもあります。 道路地図では,スイスのHallwag社の80万分の1の地図帳(真っ赤な表紙のやつ)が気にいっています。 ヨーロッパ全土を網羅し(最近では東欧にまで広がりました),巻末には主要都市の拡大図も載っています。 ただ,以前はぼかしで地形を表現していたのですが,最近は表現されなくなり,森林が薄緑色で塗られているだけになりました。 美しさという点では前の方が好きでした。(といっても私が持っているのは数年前のが最新なので,その後また変わったかも知れませんが) アメリカの道路地図は全般に非常にシンプルですが,Hildeblandという地図出版社のものは,たぶん質問者さんがお考えの「美しい日本の道路地図」に近いものがあるかと思います。(もともとはドイツの出版社です) 他にもまだまだたくさんあると思います。次回東京に行かれた際には,ぜひ探してみてください。 というわけで,「日本でのみこのように地図の作成技術が高度に発達するに至った」とお書きですが,これは事実と異なります。 既出の回答でも紹介されている堀淳一さんなどは,日本の印刷技術は世界でもトップクラスなのに,どうして地図表現は貧弱なのか,と長年にわたって批判してこられました。 見て楽しく,また美しい地図はごくごくわずかしかなく,外国に比べると非常に見劣りする状況でした。 素敵な地図や地図帳が次々と作られるようになったのは,ようやくここ十数年ぐらいかと思います。 堀さんの本は,既に出てきている本の他にも,もっと初期に書かれた『地図を歩く』(河出書房新社1974年,河出文庫1984年)や『地図はさそう』(そしえて1976年,河出文庫1987年)にも外国の地図が数多く紹介されていますので,ぜひご一読をお薦めします。絶版ですが図書館にはよく置いてあります。 また,新しいところでは,堀さんの後継者(と私が勝手に考えている)今尾恵介さんの『地図ざんまい・しますか』(けやき出版1995)や,それを文庫化した『地図を探偵する』(新潮文庫2004)がお薦めです。 同じ著者による『地図の遊び方』(けやき出版1994,新潮OH!文庫2000)だったかと思いますが,スイスの地形図がどうやって作られているかという話も載っています。 長くなってすみません。 私も質問者さんと同様「特に何かを調べる目的は無いのに、なんとなく地図を眺める事をこよなく愛する地図好き」の一人ですので,ついつい力を入れて書いてしまいました。

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