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解析概論(高木貞治)の間違い
以下、解析概論(高木貞治)からの引用です。 > "f'(x)・△x を点x における函数y=f(x) の微分と名づけて、それを dy で表わすことに > する.すなわちこの定義によれば > dy=f'(x)・△x. (4) > 今同様の意味において、x それ自身をx の函数とみれば、x'=1だから、 > dx=△x. > 故に上記の定義の下において、△x はx の函数なる x の微分である.これを (4) に代入すれば、 > dy=f'(x)dx (5) > これを > dy/dx=f'(x) (6) > と書くならば、記号dy/dx においてdx および dy が各々独立の意味を有するから、 > dy/dx は商としての意味を有する。" 以上のことは間違いだと思うのですが、どうでしょうか? dx=△x が成立するのは、 y=x という〔*特殊な函数*の場合〕に限ってのことである。 従って、〔 y=f(x) が *(微分可能な)任意の函数*である場合〕の dy=f'(x)・△x ----------------------- (4) に、△x=dx として代入することは許されない(!)。 もしも、そんなことが許されるのであれば、y=x の場合には dy=dx=△x であるのだから、dy=△x も (4) に代入できる筈であり、そうすると、 △x=f'(x)・△x ∴ f'(x)=1 となってしまい、「y=f(x) は*(微分可能な)任意の函数*である」という仮定に反し、不合理である。 よって、(4) でdy を定義してみたところで、それから dy/dx=f'(x) が導けるわけではない。
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別に間違っていないと思いますが。 質問者さんは混乱されているようです。 y=f(x)=xの場合は確かにf'(x)=1となり合っています。 べつに任意の関数に対してf’(x)=1となるわけではありません。 dy=f'(x)・△x に、△x=dx を代入することに疑問をもたれているようですが、y=f(x)によらず、△x=dxは成り立っています。 y=xを、dy=f'(x)・△xに代入して△x=dxが得られますが、 これは常に成り立っているので代入することに問題はありません。
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- kabaokaba
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そもそも Δx は y=f(x) とは「無関係」なものですので f(x) から離れて扱っても問題ないです. ======== 名著中の名著なのは間違いないですが 古典なのでその分は割り引きましょう. この文脈の意図は,微分「係数」という言葉の 直観的な理解が目的なんでしょうね. #Taylor展開まで理解すれば「係数」なのは #明確になるでしょう. 現代的な意味で,まじめに「微分」しようと思ったら, 接空間とか外微分とかそういうのをきっちりやらないと すっきりはしないですし,そうなると微分幾何とか 多様体論の初歩になってしまいます
- Tacosan
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えっと.... 昔ネットニュースで見たネタのような気が.... 次は Δx のネタかなぁ? 閑話休題. 少なくとも, 最後のところは「y = x の場合には」といって導いた結果のはず. つまり, そこでは「y = f(x) が任意の関数」という仮定はされていません. なぜ「y = f(x) は任意の関数」という仮定に反しちゃったかというと, 自分で y = x と限定しちゃったからです.
質問者は混乱されているようであるが、多少面倒であっても、 (4)式の dy=f'(x)Δx を (4)dy={y=f(x)の時の導関数であるf'(x)}・Δx と書き、 dx=△x を dx={y=xの時の導関数である1}・△x と書いてみると dy={y=f(x)の時の導関数であるf'(x)}・Δx ={y=f(x)の時の導関数であるf'(x)}・dx/{y=xの時の導関数である1} =[{y=f(x)の時の導関数であるf'(x)}/{y=xの時の導関数である1}]・dx =[f'(x)/1]・dx =f'(x)dx となり、混乱を避けることができるのではないだろうか。