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FRBの金融政策について
「FRB(米国連邦準備制度理事会)の今後の金融政策について」 という題名で卒論を書こうと考えているのですが、 いくつかFRBについて聴きたい事があります。 ・アメリカの金融政策は日本の金融政策と連動しているとききますが、本当でしょうか? ・アメリカの金融政策は、世界でも最先端の政策(新たな発想)を取っているのでしょうか? ・FRB議長のバーナンキ氏が、これから取るだろう政策(スタグフレーション対策等)を具体的に教えてください。 ・他FRBについてこれを調べれば面白いというものがありましたらお願いします。
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一応、米国大学で経済学を学んだものです。 ・アメリカの金融政策は日本の金融政策と連動しているとききますが、本当でしょうか? アメリカの金融政策は、日本の金融政策と連動しているという事実は無いと思います。国内の景気動向や物価上昇などを勘案して金融政策を決定しますので、日本の景気動向や物価上昇とアメリカの景気・物価上昇が連動していれば、金融政策も連動するでしょう。しかし、政策の連動性を指摘するのは、あまり意味が無いと思います。 ・アメリカの金融政策は、世界でも最先端の政策(新たな発想)を取っているのでしょうか? これは何ともいえません。バーナンキの前の議長だったグリーンスパン氏は、金融政策を決定するに当たり、株式市場や金融機関の問題などを良く睨みながら、金利政策を調整していました。何度もマーケットがクラッシュしたのですが、そのたびにうまく乗り切ったとその手腕が評価された人です。しかし、バーナンキ氏は、まだその手腕を評価するには、早いように思えます。日本の日銀総裁は、景気が回復する兆候が出ると、すぐに金利を引き上げてきたり(橋本内閣時だったと思います)、株式市場が加熱し、地価も大幅に上昇し手いたのに金利を引き上げず、バブルを発生させたり、ここ20年間の日銀の金融政策は、評価できない事ばかりです。 FRB議長のバーナンキ氏が、これから取るだろう政策(スタグフレーション対策等)を具体的に教えてください。 金融政策は、武器はマネーサプライ調整で、国債の売買で資金を吸収したり、または出したりして、マネーサプライの調整をするか、公定歩合の調整をするか、短期金融市場で、資金の出してになるか、預金準備率操作ぐらいしか、金融政策の方法はありません。従って、何れかを使いますが、最近の新聞を読みますと、金利の度重なる引き上げで、景気は落ち着き、また不動産市場も過熱感が薄らいでいるようです。市場参加者は、金利の引き上げは無いだろうと考えているみたいです。 FRBで調べるなら、70年代の議長だった、ポールボルカーからボルカーの次のグリン スパンを重点的に調べ、インフレと金融政策の関連や90年代からの、低インフレと財政金融政策の関連などを調べると面白いと思います。私も卒論でアメリカ金融政策と日本の金融政策の比較をやったのですが、結構面白いトピックでした。