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対戦の敵国なのになぜ新米国家なのか
第二次世界大戦において、アメリカは日本の敵国であり、鬼畜米英と唱えていたはずなのに、戦後はどうして親米国家となったのでしょうか。朝鮮戦争がターニングポイントとなっていると習いましたが、実感がわきません。 少なくとも当時の日本人の気質「恥を知る」ということと矛盾しているように思うのですが。そのあたりを日本人のメンタリティーの変化を知りたいのです。
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>日本人のメンタリティーの変化を知りたいのです。 連合艦隊司令長官山本五十六氏も海軍武官時代にはアメリカに留学していましたし、国際的な視野をもった多くの日本人はアメリカがどのような国であるかということはよく知っていました。 しかし戦時中、「鬼畜米英」と日本中が唱えていたので、もし日本が戦争に負けたら、女性は強姦され、男性は殺されたり強制労働をさせられたりと、精神的にも肉体的にも日本国民はアメリカに蹂躙されるであろうと信じていた日本国民は多くいました。むしろそのように思っていた人が国民の大半だったろうと思います。 愛する人をそんなめに合わせる訳には行かないと、多くの若い兵士が自分の命を投げ出して死んでいったわけです。 しかしアメリカに占領されたところ、アメリカ兵は優しかった。恐れていたことはなかったわけです。(多くのアメリカ兵士がいるわけですから全く無かったわけではありませんが、アメリカとして日本を蹂躙することはなかったわけです) ここで多くの日本人は気が付いたのだと思います。 もしこれがソ連に占領されていたらどうだったでしょう。 事実、多くの日本人がソ連兵によって蹂躙され、シベリアに送られ強制労働をさせられたわけですから、日本人はアメリカという国とソ連という国がどう違うか目のあたりにしたわけです。 当然一気に親米国家になっていたものと思います。 私も朝鮮戦争が親米になっていったターニングポイントだという説は違うと思います。 アメリカは日本を独立国として扱い、沖縄も返還しました。が、ソ連はいったん奪ったものは二度と返すことはしません。 >少なくとも当時の日本人の気質「恥を知る」ということと矛盾しているように思うのですが。 「恥を知る」ということと、事実を知ったということは無関係になったわけです。
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- musokunin
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米國は先の戰爭での敵國なのに、なぜ現在の我が國は親米國家なのかといふ御質問かと思ひます。 大東亞戰爭で敗北して米軍から占領地憲法、占領地皇室典範、教育基本法などを押しつけられました。講和が成立して形式的に戰爭が終結してからも、米軍の制壓は續き、今でも我が國は米軍の制壓下にあり、自衛隊も米軍の補完機能としのみ認められてゐます。 占領地憲法その他の被占領法制を維持したままで、親米以外の國家方針はあり得ません。我が國民が親米であるとか無いとか、過去に親米であつたか否か、我が國民が恥を知らないなどではなく、米軍制壓下の現状では、他の國家戰略が採れないからです。
お礼
ありがとうございます。現在も米国の制圧下にあり、親米路線しかとれない、という考えも一理あると思います。しかし、現在生きる私としては、たとえそうであっても平和と自由が享受できる現代は幸せだと思います。 回答者様は旧字体を使用しておられますがご年配の方なのでしょうか。私の質問をリアルタイムで生きた方でしたら、そういうある種の諦念の上に今日の繁栄に邁進してこられたというこでしょうか。
- pyon1956
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「日本人が親米的」というのと「日本国が親米的」というのは違います。 そもそも終戦までの日本というのは自由な言論というものが存在していませんから、基本的には「お上の仰る通り」でやってきたわけです。(逆らったら捕まったり殺されたり、でもあったと同時に、そういう思想でずっと教育されてきたわけです) その政府が「連合国」に無条件降伏したのだから、従うのが当然、ということですね。 さらにこの「連合国」が実質的にはアメリカ単独による占領であったわけで、つまり実態はアメリカの占領国なわけです。しかもイラクと違って、旧支配者が実質温存されています。天皇の戦争責任を問わないために、いわゆる東京裁判が行われた、と見ることも可能です。裁判の是非は兎も角、この裁判の被告から天皇が外されていたこと、財閥など解体されたといいますが、結局その後復活した、という点で旧支配者が温存されたわけです。 この点でそもそも降伏したその仕方がまさに「恥知らず」なものでした。 さらに「恥知らず」に輪をかけたのが仰る朝鮮戦争の勃発で、これによりアメリカは日本を「親米国家・前線基地国家として独立させる」ということが必要になったわけです。この時点で日本国が他の選択をできたかどうかはともかく、これによって温存されていた旧支配者も、かなりの部分が改めて日本の支配層(といって悪ければ日本を動かす勢力)として復活します。このことは大企業各社と、旧財閥とのかかわりや、国会議員の閨閥などを調べてみればすぐにわかります。 いわばアメリカに身を売る事を条件に、彼らは復活したのだ、という見方が出来るのではないでしょうか。 で、特に明治以来、「恥を知る」もそうかもしれませんが「お上に逆らわない」ということを累々と説教されてきた一般庶民が、そういう国家のあり方に逆らうわけがないでしょう。国家に逆らっても「恥を知る」というのは理屈ですが、実際は特に戦前では「お上に逆らうとは」ーー「恥を知らないやつ」、という文脈も存在したし、庶民のところではこれは別のものではなかったわけです。 かくして、「親米国家」がうまれたわけです。しかし必ずしも日本人が皆親米的、とうわけではありませんが、国家の中枢は「親米」というか、それを背景に復活した勢力なのではないかと思います。
お礼
ありがとうございます。東京裁判と国体護持、戦後の復興にかかる給支配階級の闇については聞いたことがあります。最後の一文はこの国に生きるものとして銘記しておきたいと思います。
- lvmhyamzn
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日本の限ったことではありません。 犬の猿のように本能的に戦っているわけではないので、 戦争の原因となった政治問題が解決するか消滅してしまえば、 コインをひっくり返すようなことはよく起こります。 日本人の気質からいえば、急激な状況の変化にうまく対応したといえるでしょう。 米国が日本を親米にしたいという思惑もあったでしょうが、 逆に、日本の側も親米にならないという選択肢がさほどメリットがないことを理解したのでしょう。 最近あちこちで見かけるプロパガンダみたいな回答のようにしたほうがよかったのですかね。
お礼
ありがとうございます。確かに動物じゃありませんからね。親米にならない選択肢のメリットがない・・・。これ言い得て妙かもしれません。
- tojyo
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第二次大戦後の勢力を考えた場合、アメリカとしては日本はどうしても自分の陣営におかなければなりませんでした。 現在の沖縄の在日米軍を考えれば地理的にも日本がいかに重要な位置にあるかがわかると思います。 アメリカとしても日本が「親米国家」でないと困るわけです。 それで、アメとムチを使って日本をコントロールしてきたわけです。
お礼
ありがとうございます。占領されていないとはいえコントロールはされている訳ですね・・・。
- jamiru
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アメリカの恐ろしさを十分に知っているからかと思います。 アメリカと国家同士として血なまぐさい激戦をしたのは日本くらいです。 理由はどうであれ、国旗を掲げてアメリカに殴りかかったのですから。 江戸末期でも薩摩がイギリス人をぶち殺してケンカを吹っかけておきながら仲直りしてますからね。 真に恥を知る人間はテレビに出ることに恥ずかしがる人です。 しかし、今の社会はテレビに出ることに何ら恥とも思ってないどころか群衆さえメディア露出を恥知らずと言わなくなった。 恥を知る人間は等身大以上の自分は見て欲しくないのですよ。
お礼
ありがとうございます。生麦事件でしたっけ・・・。そういう長いものには巻かれろという気質なのでしょうか。真に恥を知る人間については全く同感です。
- ssawhnaf
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日本人がアメリカの支配階級の軍産複合体やメディアに洗脳され真実を知ることも 考えることもできずアメリカとの関係が利益だと思い込まされてるからです。 日本人はアメリカが世界の平和と人権と平等にどれほどの悪をもたらしてるか アメリカが世界でどれほど嫌われてるか孤立してるか理解してません。 アメリカは軍需産業に依存して経済が成り立つ軍産複合体に支配された国で 戦争と搾取をしなければ成り立たない国で世界各国と共生できない国です。 アメリカの歴史は口実をデッチ上げて戦争をしかける戦争の連続の歴史です。 世界各国が国連中心主義で平和と共生を守ってきたのに アメリカとイギリスとイスラエルと日本だけが国連を無視して戦争と搾取をしてます。 軍拡競争と戦争をなくして世界平和のため、搾取をなくして世界の共生のためには アメリカと軍需産業とグローバリズムを打倒しなければならないという考えから 世界各地で反アメリカ戦線が作られ大部分の国が反アメリカ戦線に参加してます。 NHKスペシャルベネズエラ革命、ラテンアメリカの反米で紹介したように 中南米ではベネズエラ、ヨーロッパはEU、アフリカはAU 中東はイラン、アジアは中国がリーダーになって反アメリカ戦線を作って アメリカの戦争や搾取にNOを突きつけアメリカ打倒のために戦ってます。 アメリカとイギリスとイスラエルと日本は世界各国の市民から 平和と人権を侵害し世界と共生できない国と評価され軽蔑され孤立してます。 外国の人たちと話をすると、日本はなぜアメリカに盲従するの、いつまで盲従するのと 質問されて、私は日本人であることが恥ずかしくてたまりません。 アメリカは日本人を大量虐殺したけど中国は日本人を一人も殺してません。 アメリカは世界各国に戦争を仕掛けて大量虐殺するけど中国は平和共存主義です。 アメリカと中国とどっちが日本と世界の味方でどっちが日本と世界の敵か明らかです。 今日のNHKスペシャルでもアメリカ盲従をやめてアジアとの共生を訴えます。 このままでは日本はアメリカとイギリスとイスラエルと道連れで滅びます。 日本はアメリカ盲従をやめ中国が指導するアジアの反アメリカ戦線に参加すべきです。 日本は世界各国と協力してアメリカ打倒に立ち上がるべきです。
お礼
ありがとうございます。そのような一面は確かにあるかもしれませ。膨大 な犠牲を払い戦いながら、盲従する・・・。私はアメリカ打倒とまでは思いませんが単純に不思議なことだと思ってます。
- kotohime7
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#5です。 >戦争に参加した山本氏等の当事者はどういう気持ちでその任を遂行したのか、そちらにも興味が湧いてきました。 このことについては、それをよく表している映画があります。 耳にしたことがあると思いますが「トラ・トラ・トラ」という日米合作映画です。 アメリカの国力もアメリカ気質も一番よく知っていた山本長官が皮肉にもアメリカを攻撃する任を下された時、どういう気持ちでその任を遂行したか詳しく描写されています。 日本の山本長官を「鬼」だと思っていた当時のアメリカ軍人がこの事実を知ってから、山本五十六長官を最も尊敬する軍人として認めたことがうなずけます。
お礼
ありがとうございます。戦争映画は悲惨であまり好きではないのですが、見てみようと思います。
- sudacyu
- ベストアンサー率35% (687/1961)
日本の指導者に従った結果、太平洋戦争中には日本人は、満足にご飯が食べられませんでした。 戦争が終わり、アメリカ側につくことになった結果、日本人は腹いっぱいご飯が食べられるようになりました。 「ご飯が食べられること。」は、「殺される恐れのないこと。」に次いで重要なことです。 経済苦境に陥ったソ連や、日本より貧しい中国、ましてほとんど巨大難民収容所と化した北朝鮮を支持し、アメリカと袂を分かちたいなどというのは、ほとんど変人と言っていいでしょう。 アメリカ支持になるのも当然です。
お礼
ありがとうございます。戦争中はそれこそ飢えと闘い一億総玉砕で厳しい戦時生活をしていたのに、手のひらを返したように「ご飯が食べられる」と、昨日までに敵に今日からすりよるような、その変化について知りたかったのです。しかし、さまざまな回答をいただき、それこそ一言では語れない変化があったのだなと感じました。
ローマ帝国は、征服した相手を隷属化することなく、ローマ化しました。被征服者は、ローマ市民と同じあつかいをうけました。 日本に対して、戦勝国アメリカはこのローマ帝国のようなものでした。隷属化するのではなく、アメリカ化する。つまり、アメリカ人とおなじ自由主義、民主主義を日本人も享受できるようにしたのです。 鬼畜アメリカが征服者としてのりこんでくる。戦々恐々としていたところが、あにはからんや、予想したような屈辱的な扱いはなく、紳士的なものであった。だから、親米的になったのでした。 ちなみに、このようなアメリカの姿勢は、朝鮮戦争に起因するものではありません。占領当初の理想主義的なアメリカの姿勢は、朝鮮戦争により、変質していったのでした。
補足
アメリカはなぜ敗戦国日本にアメリカと同じ自由主義、民主主義を享受できるようにしたのでしょうか。前の方が回答していましたが、ことの良し悪しはともかく、非占領国に対してソ連のような扱いが一般的で、アメリカような紳士的態度の方が珍しいように感じます。宗教の違いでしょうか。 それから、占領当初の理想主義的アメリカの姿勢は、朝鮮戦争によりなぜ、どのように変質して行ったのでしょうか。
- cse_ri2
- ベストアンサー率25% (830/3286)
簡単です。『敵の敵は味方』という国際政治のセオリーによるものです。 第二次世界大戦では、資本主義国のアメリカ・イギリス・フランスと、共産主義国のソ連は、枢軸国家のドイツ・日本・イタリアという共通の敵を前にして連合して戦いましたが、その枢軸国が負けると元来水と油の関係であるアメリカ・イギリス・フランスと、共産主義国のソ連は対立していきました。 アメリカは当初、中国を対ソ連の最前線と考えていたのですが、国共内戦でアメリカ寄りの蒋介石が負けて台湾に逃げ出したため、中国の変わりに日本を対共産陣営の防衛線にしようとしたのです。 一方の日本も、反共国家という意味では戦前から立場は変わりませんでしたので、ソ連の台頭を奇貨としてさらなるアメリカとの関係改善に努めたわけです。 結果として日米の戦略は共に成功し、アメリカは日本がソ連の防波堤となったため、冷戦の期間を通じて共産勢力の封じ込めに成功します。また日本も、アメリカとの同盟関係をフルに活用し、戦後の国際社会への復帰と経済の発展に成功しました。
お礼
ありがとうございます。敵の敵は味方という簡単なセオリーに国家は翻弄されるのですね。国民のメンタリティーの変化が知りたかったのですが、再度教科書を読んでみようと思いました。
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お礼
ありがとうございます。非常によく理解できます。山本五十六長官がアメリカ留学経験者とは知りませんでした。庶民のメンタリティーの変化ということとで質問させていただいたのですが、戦争に参加した山本氏等の当事者はどういう気持ちでその任を遂行したのか、そちらにも興味が湧いてきました。 また庶民の無知というと語弊がありますが、「教育」といういうものは力があるものなのですね。