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樹木は寒冷地でもどうして生育が可能なのですか?
亜寒帯の針葉樹林帯をタイガといいますが,そのタイガの下には永久凍土があると聞きます。また,針葉樹林帯の気候は冬の厳しい寒さが特徴ですが,どうして針葉樹林は寒冷地においても生育が可能なのでしょうか? 樹木は凍ったりしないのでしょうか?教えていただけると幸いです。
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「樹木は凍ったりしないのでしょうか?」 すばらしい疑問ですね。グットクェスチョン!です。タイガの針葉樹は凍りますよ。凍っても良いような仕組みを持ちます。 耐凍性 凍らない仕組みや凍っても良い仕組みを耐凍性といいます。針葉樹の細胞は大きく分けて2つの方法で寒さに耐えています。 (1)細胞内に糖を蓄え凍りにくくする。#2さんの回答にある通りです。メープルシロップはご存じですね。あれはトウカエデの樹液を凍らせないためにに合成された糖を頂戴しているのです。 (2)細胞内の水分を細胞外に排出し細胞外を凍らせてしまう。凍らせることによりさらなる温度低下から逃れます。冬でも雪の下に凍らない草がありますが,氷の中は案外零下何十度には下がらないようですね。 植物全体の耐凍性 広葉樹は,導管を持ちます。この導管は春の解凍時に導管に気泡が入り根から吸水ができなくなり枯れてしまいます。針葉樹は,導管ではなく仮導管です。この仮導管はそのようなことが起こりません。氷が溶ければまた根から吸水が出来ます。
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- blackdragon
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凍らないでいられるように、樹液成分を不凍液のように凍りにくい状態にすることができるようになった植物が寒冷地で生育できるのです。(具体的には、糖類の濃度を上げることなどにより、凝固点降下を起こさせています。) 針葉樹にはこのような能力を持ったものが多く、広葉樹には少ないのでしょう。
お礼
樹液成分にその秘密があったのですね。 ありがとうございます。
逆だと思いますよ^^ 寒冷地だから、樹木は針葉樹なのです。 ダーウィンの種の起源じゃないけれど、自然淘汰で、寒冷地においては針葉樹が生き残ったのです。
お礼
ありがとうございます。 針葉樹は進化の過程で考えると遅れた構造をしているのですよね。寒冷地に適した構造だから生き残ったと考えるのですね。
お礼
丁寧な回答をありがとうございます。 納得しました。