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光は本当に電磁波ですか?

sanoriの回答

  • sanori
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回答No.5

(1) 「最初に証明された」というよりも、まず、「最初に気づいた」ということの方が、歴史的に、はるかに重要です。 まず、 古典電磁気学は、全て「マクスウェルの4つの方程式」で記述され、これ以上でもこれ以下でもありません。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB%E6%96%B9%E7%A8%8B%E5%BC%8F そして、 この方程式により、 電場の変化が磁場を生み、磁場の変化が電場を生み、という、2人1組のダンス、すなわち、電磁波が予言されました。 そして、試しに、その電磁波の進行速度を計算してみました。 それは、電磁波を伝える媒質の誘電率と透磁率という2つの定数だけで決定されます。 そして、 「真空の誘電率」と「真空の透磁率」というものは、現実にあります。 この2つの数値(過去の電磁気学の実験データから得られた数字)を使って、ためしに計算したところ、 驚いたことに、たまたま、 「地球を1秒に7周半ぐらいするスピード」 という、 まさに、「どこかで見たような数字」の計算結果が出たのです。 http://www.geocities.jp/hiroyuki0620785/k4housoku/maxeq.htm http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E7%A3%81%E6%B3%A2 この「事件」で、マクスウェルの、物理学史上の地位は不動のもの、確固たるものになりました。 あとは、 色々な実験で、光と電磁波とは同じ性質を示すという事実を、地道に積み重ねていっただけです。 (2) 中学校あたりの理科で「音さ」の実験やりませんでしたか? 2つの音叉を離して配置しているのにも関わらず、一方を鳴らすと、もう一方も鳴り始めますよね? そうです。 共鳴です! 叩いた音叉から出た音の周波数と同じ値の固有周波数を持つ物体があれば、その物体は振動を始めます。 味噌汁を手で運ぶとき、手が震えると、味噌汁はこぼれますが、手のぷるぷると、おわんの(中の味噌汁の)固有振動数とが一致すれば、味噌汁の振れはどんどん増殖し、こぼれるという悲しい結果になります。 ところが、 手のぷるぷろの周期を中途半端(たとえば、1.5倍とか)にすると、不思議と味噌汁はこぼれません。 (やってみてください。間単に実験できますから) 電気回路でも、固有振動数・周波数を持つような回路を作ることが可能です。 (逆に振動を発生させるほうが、発信器です。) そのような回路というのは、R(抵抗)、C(容量)、L(インダクタンス)で特性を決めます。 このうち2者だけでも実現は可能です。たとえば、Lは使わずにRとCだけでも出来ます。 この場合、実は「RにCを掛け算したもの」というのが、固有の周期と直結した数字になります。 これを「時定数」と呼びます。 あとは、ネットで、その辺のキーワードで検索すれば、いくらでも解説は出てきますので、私からの説明は以上で終わりにしますが、 「時定数」=RC という数字の考え方の不思議さを、ちょっと紹介します。 抵抗Rの単位はΩ(オーム) Ω=ボルト/アンペア (1ボルトかけたときに1アンペア流れる状態を、かこの学者が「1Ωの抵抗です」という約束事として決めた) 一方、 容量Cの単位は、F(ファラッド) F=クーロン/ボルト (1ボルトかけたときに1クーロンたまる状態を、かこの学者が「1Fの容量です」という約束事として決めた) クーロンは、電荷の大きさです。 それは、つまり、電子の個数に電子の電荷を掛け算したものです。 つまり、 1秒当たりにたまったり流れたりする電荷とは、1秒当たりに移動する電子の数(に電子の電荷を掛け算したもの)、 それはすなわち アンペアです。 ということは、 Ω = ボルト÷アンペア  = ボルト÷(クーロン÷秒)  = ボルト×秒/クーロン ということは、 Ω×F = ボルト×秒/クーロン × クーロン/ボルト  = 秒 ということで、 驚いたことに、RとCを掛ければ時間になります。 単純な例を紹介しましょう。 電池とRとCを直列つなぎします。 すなわち、 電池の+ → R → C → 電池の- とつなぎます。 このとき、 「Cに充電するのにかかる時間は何秒か?」 単純考えでは、 電流は、V/R だから、Cに電圧Vを充電するには、 V・C ÷ V/R = RC です。 もうちょっと踏み込んで考えますと、 充電が進むごとに、Cの両端にかかる電圧は減少していくので、充電スピードが落ちていきます。 このとき、満充電状態を「100%」と書けば、 結果だけ書きますと、 充電された電圧 = 100%(1 - 2.718の(経過時間÷(RC) ) になります。 ここに登場する「2.718」という数字は、高校の2~3年の数学で習う、 自然対数の底 = e = 2.718281828・・・・・ のことです。 円周率π(3.14159265・・・・・)が、生活に役立つことは誰もが直感的にわかることだと思いますが、 このように、eも、ちゃんと役に立ちます。 (銀行の金利の計算にも使いますし、洗濯物の乾き方の計算にも使えます。)

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