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モリブデンの磁性特性について
はじめまして、Moの磁性特性について質問があります。 HPでMoの性質を調べたところ0.93×10-6[cm3/g]とありました。 http://www.gogp.co.jp/chemical/genso/nature/Mo.html しかし、使用している教科書では磁化率とは単位がない(無次元)とありました? この[cm3/g]に密度[g/cm3]をかけたものを磁化率とするのでしょうか? また、磁化率によって物質の磁性特性が決定するとのことですが、Moは値的に常磁性体でしょうか、反強磁性でしょうか。 ご存知の方、ご回答よろしくお願いいたします。
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磁性の研究には関わっていますが、Moの物性に関しては詳しくありません。一般的なことだけお答えいたします。 cgs-emu単位系では、B=H+4πM のように磁場Hと磁化Mを同じ次元におきますから、磁化率=M/H は無次元量になります。ただしこのときの磁化Mは、単位体積あたりの磁気モーメントで、磁化率も体積あたりの値になります。そこで、もし、物質の質量あたりの磁化を磁場で割った量(質量磁化率)を表示するなら、無次元の磁化率に体積をかけ(磁気モーメントに戻し)、さらにグラム数で割るという操作が必要になります。cm3/g というのはこのようにして出てきた単位で、0.93×10-6 cm3/g がグラムあたりの磁化率であることを示しています。 Moは(少なくとも一般的な温度領域では)弱い常磁性体です。おそらく、金属特有の、あまり温度に依存しないパウリ常磁性と呼ばれるタイプの磁性を示すと思いますが、詳しく調べるには何らかの文献をあたる必要があると思います。
お礼
電磁気などとは異なる単位系なのですね。 参考になりました、ありがとうございます。