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韓国で「柳」の姓は(yu)と(ryu)の2つあるのは何故?
韓国ではrの語頭法則の関係で、 漢字で書けるrの語頭の発音は 「n」か子音無しの音に なります。 例: 漢字(語頭の読み)→(語中の読み) 羅(ra)→(na) 落(rak)→(nak) 來(rae)→(nae) 冷(raeng)→(naeng) 路(ro)→(no) 露(ro)→(no) 論(ron)→(non) 雷(roe)→(noe) 兩(ryang)→(yang) 旅(ryeo)→(yeo) 力(ryeok)→(yeok) 列(ryeol)→(yeol) 零(ryeong)→(yeong) 例(rye)→(ye) 料(ryo)→(yo) 龍(ryong)→(yong) 柳(ryu)→(yu) 利(ri)→(i) 理(ri)→(i) ※但し、語中の読みは、前の音がパッチムの連音化はない状態の読み。 ※本当はハングル文字で書けたら、一番いいのですが、 ここでは文字参照が使えないので、ローマ字表記とさせて頂きました。 尚、韓国ローマ字表記は統一されていないので、 韓国文化観光部告示の「国語のローマ字表記法」に準して表記しています。 これを前提に、韓国の姓の部分もそう思っていたら、 リュ・シウォン(柳時元)は”ryu”と読ませていました。 上の前提からいくと、 「柳」は(yu)の発音かと思ったいたので、かなり驚きました。 韓国では 「李」や「盧」の姓はそれぞれ(i)と(no)の発音しか 私は聞いたことがないので、 他もその通りだと思っていました。 北朝鮮は語頭法則が適用されないので、 それぞれ(ri)と(ro)の発音だということは知っています。 また、欧米で李の英語表記を(Lee)と書いていることも知っています。 そうではなく、上記の語頭法則の件を踏まえて、 回答をお願い致します。 どうぞ宜しくお願いします。 ※前回でのお礼に対する返答に 直情的になるような文面を書いたことを ここでお詫び致します。
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興味深いご質問でしたので、少し調べてみました。 「柳」姓の一族に「文化柳氏」という集団がいます。 彼らは、30~40年ほど前から姓のハングルを「ryu」と表記する運動を始めました。「柳」姓は全てryuと書くべきだと。 昔は全てryuで表記していたのに、日本の植民地支配を経て、yuと表記する人々が増えてきました。 (詳細は分かりませんが、いわゆる語頭法則には日本の言語政策も影響を与えているらしいです) 「ryu派」の主張は、姓と言うのは脈々と受け継がれており、そこには本来ryuとして意味が込められているものを、yuとするのは姓の根本的意味まで変わってしまう、と言うものでした(1989年に制定された「ハングル綴字法」の語頭法則には、かなり反論も大きかったようです)。 その後、「柳」姓はryu、yuと二通りに表記されるようになりました。 2年前の11月にこのことに関しての興味深い判決が下されました。 パスポートの延長を申し込んだ柳さん、当然今までのようにハングルでryuと書いて提出しましたが、戻ってきたパスポートにはyuとなっていてびっくり。裁判所に伺いを立てたところ、「語頭法則を適用すべき」との見解で却下されました。その後の顛末は分かりませんが。。 記事を読むと、この判決に、伝統を無視していると大反発。また、固有名詞であり、他のyu姓との区別をつけるためにもryu姓を使用してきたとあります。参考に記事のURL載せておきます。 しかし疑問なのは、、李(イー)さんは、ハングルで「リー」と書こうとする人が少ないのはなぜでしょう。 でも、ローマ字表記の場合はLee以外に、「リじゃない、イだ」といってIと書く人も少数ながらいます。Lyeeとかも。基本的に韓国語のローマ字表記は自由ですからね。質問者様が調べた、韓国文化観光部が通達すればいいのに。。でも柳氏同様に反発がありそうですね。
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- tttt23
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以前、"NHK のハングル講座に "リュウ ヒジュン" という人が出ていたことがありましたが、この人は北朝鮮の人でもないのになぜ "リュウ" というのだろうと不思議に思ったことがあります。 昔、"私の韓国語には北のなまりがありますから注意してください" という在日朝鮮人から韓国語を習ったことがありますが、その人の話では、 韓国人 (朝鮮人) は語頭の濁音が発音できないのと同様、語頭の R も発音できない。 中国から "柳" という文字が入ってきたときは ryu と書いて、ryu と発音していた。 そのうち ryu という発音が難しいので yu と発音するようになった。 南北に分かれたとき、北では原則に従って ryu と書いて ryu と発音するのが正しいとされたが、南では実態に合わせて yu と発音し、yu と書くことにされた。 ということでした。 韓国にも伝統を重んじて ryu と書いて ryu と発音するべきだという人が出てきたのでしょうね。 なぜ、「李」や「盧」の姓の人にそのように考える人がいないのかは分かりませんが、リュ・シウォンさんもリュウ ヒジュンさんも安東出身の人なので、安東の柳さんはその土地柄か伝統を重んじるということなのでしょう。
お礼
そうなると、もともとは語頭法則はなかったのでしょうかね? 「柳」さんは(ryu)だと主張する人はいるのに、 「李」さんや「盧」さんはそれぞれ(i)や(ro)だと 主張する人がいないのですね。 下の方の件で少しそれぞれの主張だということは分かりました。
- kmr416
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#3です。 北朝鮮では語頭法則がないのか、という話に関連して。 何年か前、龍川という地方都市の駅で列車爆発事故がありました。このとき、日本のメディアはご丁寧に「リョンチョン」と法則通りに表記、発音していたと記憶していますが、KRTなど北朝鮮の報道(事件事故の報道が基本的に存在しない北朝鮮でも、この事故はめずらしく報道されました)や、現地の人の発音では「ヨンチョン」といっていました。 また、核開発疑惑のある「ニョンビョン(寧辺)」ですが、これも「ヨンビョン」と通常呼ばれているようです。アメリカの外交文書には「Yeongbyeon」との表記が見えます。もちろん正しい表記としては語頭にNが存在することはいうまでもありません。 このように、北朝鮮でも表記と発音に差が生じているケースがあるようです。発音の際の経済法則(だったかな?)の作用で、人間の口が発音しやすいように言葉が変化する(ときおりその通りに表記まで変化する)ケースだといえると思います。
お礼
そうですね、日本のメディアはそれぞれ rの発音でしてましたね。 あと、北朝鮮の報道でr抜きだったんですね。 それは知りませんでした。
- kmr416
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韓国語には、質問者さんのおっしゃるような「語頭法則」があり、発音および表記に一定の決まりがありますが、こと人名や地名に関しては、リュ・シウォンのような例外があり得るということです。これはもちろん「日本語の名前にもいろいろ読み方はある」という話とは似て非なるものです。姓がそもそも漢字ですので、本来の読みに忠実に読ませているというケースでしょう。 例えば、以前KBSのメインキャスターでリュ(柳)・グンチャンという方がいました。韓国語を習いたての頃の私は「なんで??」と思っていました。柳ではなく劉という姓の人の中にも「ユ」ではなく「リュ」と読ませる人がいます。 また、有名歌手のナフナ(羅勲児)の姓は、法則通り「ナ」となっているわけですが、現在の駐日本韓国大使はラ・ジョンイル(羅鍾一)といいます。 ですから、こうした「法則外」と思われるご本人たちに伺ったとしても、「元来そう読ませてきたから」という回答がでてくるはずです。つまり、法則通りに語頭が変化する場合が圧倒的な一方、そうでないケースもあるということです。 ただし、私自身も「リ」氏に韓国でお目にかかったことはありません。 また、同じ類の例として、かつて「縮み志向の日本人」という本で一世を風靡した作家のイ・オリョン氏がいます。彼の名は漢字で「李御寧」と書きますが、なぜ「寧」が「リョン」になるのかわかりません。法則通りなら「ヨン」もしくは「ニョン」となりますよね。これも人名だからという理解でいいのではないでしょうか。言葉というのは法則通りにいかないことも結構あるものです。 ちなみに「ハングル文字」というのは誤りですのでご注意を。「ハングル」はそれだけで「文字(クル)」という意味を含んでますので、意味が重複します。ご参考までに。
お礼
確かに「そう読むから」と言われれば、 それまでのことですが。 やはり一部そのままで読む姓もあるのですね。 実は、私自身、これと同時に、 なぜ北朝鮮ではrの語頭法則を採用しなかったのか? また、北朝鮮でも逆に李さんで(i)と読ませる人もいるのだろうか? という疑問があります。 因みに寧の(ryeong)の読みに関してですが、 韓国語入力のIMEで漢字変換させてみたら、 (ryeong)でも変換されました。 韓国語にも若干、漢字で複数読みするものが ありますが、 ”n”と”r”と子音無しに関しては、 語頭法則に限らず、 けっこう重なって読むものが多いのでしょうね。 実際、例えば、「難」は普通、(nan)と読みますが、 「困難」の場合は、(ran)と読みます。 日本語と韓国語の語頭がrの読みを比較してみたとき、 日本語でら行で始まる漢字は、 基本的に韓国語でもrの発音です。 そして、語頭法則で・・・という感じになります。 全く話が逸れますが、 中国のどこかの地域に住む人たちは(どこか忘れましたが)、 nとrの発音の区別が出来ないということを聞きました。 ということは、意外に似ているのかもしれないですよね。 だから、上記のようなこともあるのかなあ・・・と感じました。 あと、ハングルの件は失礼しました。 ただ、普段、私の周りでハングルよりハングル文字が聞き慣れてしまっているので・・・。
- trgovec
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回答でなくて申し訳ないのですが、一点補足をお願いします。 >”ryu”と読ませていました。 ここなのですが、 1.本人がそのように発音して欲しいと言っていた、または書いていた。 2.ハングルの表記がryuのようになっていた。 このどちらなのでしょうか。 パスポートや名刺におけるローマ字表記が当てにならないことはご存じだと思います。盧太愚元大統領が自分の名字を Rho と綴っていたと聞いたことがあります。もちろん韓国語での発音は「ノテウ」です。
お礼
1と2のどちらかということですが、 1は分かりません。 2は確かにハングルの表記は”ryu”になっています。 http://www.ryusiwon.net/ のFlashが終わった状態には 韓国語、英語、日本語、中国語の順番で名前が表記されていますが、 ハングルの表記は”ryu”です。 韓国語版のページもやはり”ryu”です。
お礼
そういう裁判があったのですね。 凄く興味深いですね。 調べれば色々あるものですね。