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現代文の読解(野中到夫妻)
日本語を勉強中の中国人です。野中到夫妻に関する内容の文章を読んでいますが、理解できない内容がありましたので、教えていただけないでしょうか。 1.文末にある「~とは~のです」のような構造はどういう意味でしょうか。 「到はそう思いました。けれども、病気は日増しに重くなっていきました。野菜の不足から来る重いかっけになったとは、気がつかなかったのです。」 2.「下って」は「くだって」と読むでしょうか。「下って」は「下(さ)がって」と「下(お)りて」と書き直してもかまわないでしょうか。 「強風にあおられながら」は「強風に吹かれながら」に書き換えてもよろしいでしょうか。ほかに、「強風に」の後ろで使えそうな動詞があれば、それも教えてください。 「みんなは、到と千代子をまん中にして、強風にあおられながら、雪をふみしめふみしめ、ふもとへと下って行きました。」 3.『「私が春までここでがんばらなければ、富士山での冬は、こせないことを知らせるだけです。そうなれば、日本では、いつまでたっても、この山に気象観測所はできません。どうか私をここに置いて下さい。」』 『この「知らせる」は「わざわざ人々にわからせるようにする」意味ではない。別の表現でいいかえてみなさい』と問題集に書かれています。「表明する」、「見せる」で正しいでしょうか。答えは載っていませんので、自信がありません。 質問が多すぎて申し訳ありません。なめらかな日本語の文章を書きたいと思っていますので、よろしければ質問文の添削もしていただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
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1、<○○と[は]△△[の]です> ・「○○ということだと△△」という意味です。 △△の箇所は否定語が入ります。 [は]も[の]も強調表現です。無くても意味は通じます。 ・文頭に「まさか」という語が添えられることも良くあります。 「まさか、あのブルータスが裏切ると[は]思わなかった(思わなかったのです)。」などという文があっても自然です。 ・【予想外】【想定外】のニュアンスを持った言い回しです。 2、<下って> ・原文の場合は「くだって」だろうと思います。 ・「下(お)りて」と書き換えても差し支えないでしょうが、【下を目指して】というニュアンスが強い場面ですから「くだって」の方が良いような気がします。 ・「下(さ)がって」は自動詞的なニュアンスが強いように思うので、必死になってふもとへ向かっている状況を表現するには適さないような感じを受けます。 3、「表明する」は自分の意見などを開示することですから違うと思います。 「見せる」でも悪くはないかもしれませんが、 『明らかにする』『証明する』といったような表現の方が適しているかもしれません。 4、添削すべき箇所は特に気がつきませんでした。
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- shigure136
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質問 1【~とは~のです】について。 この質問に関連する文章は、 「野菜の不足から来る重いかっけになったとは、気がつかなかったのです。」という文章です。 ★文頭に《思いがけない》《信じられない》《驚き》を意味する【まさか】という単語が入っている文章は、【まさか~とは】という構文になります。 この文頭の【まさか】が省略されて、【~とは】となったものがこの例文だと思います。 ⇒【まさか野菜の不足から来る脚気になったとは】 →「(信じられない事だが)(まさか)こんなことになろうとは」 →「(思いもかけないことだけど)(まさか)あなたが犯人だったとは」 →「(信じられない事だけど)(まさか)ここで逆転ホームランを打つとは」 など、「~とは」はよく使われる表現です。 ★「~のです」は、普通の「~ということなのです」の意味ですが、前の文章で「思いがけないことが起きた」「信じられないことが事実になった」驚くべきことが発生した」ような意味が記されているので、 「気が付かなかった」 「分からなかった」 「思いつかなかった」 「予想も出来なかった」 「考えもしなかった」などの文章が記されることが多いのです。 質問2「下って」に関してです。 この質問に関する文章は、「ふもとへと下って行きました」です。 ⇒これは、山から麓に下って行く様子を表していますので、「下って」は「くだって」と読みます。 ⇒この「下って」を「さがって」と書き換えることはしないほうが良いと思います。この下る行為は、到や千代子たちが自分の意思で山を降りて行くのですから「くだって」の方が良いと思います。 →ただ、「秋の紅葉」などが山頂から始まって、次第に麓の方に移っていくときには、「紅葉の赤が麓にさがって行きました」と使うこともあります。 ⇒この「下って」を「下りて」とか「降りて」とかに書き換えることは可能です。 質問3 「強風にあおられながら」という表現について。 ⇒「強風にあおられながら」は「ただ強い風に吹かれて」という意味合いとは異なります。 ⇒「あおられ」は「煽られ」という字が当てられますように、 ★「身体が風で持っていかれそうになるほど」 ★「立っていられないほど」の強い風を意味しています。煽られる>吹かれる 「強風に」の後に続く表現 ★強風に吹き飛ばされる ★強風に持っていかれそうになる ★強風に一歩も前に進めない ★強風に息も出来ない ★強風に目も開けていられない ★強風に立っていられない ★強風に立つことも出来ない ★強風によろける ★強風に後ずさりする などなど。 質問4 「知らせる」の意味。 例文『「私が春までここでがんばらなければ、富士山での冬は、こせないことを知らせるだけです。』 ⇒この文章は、『私が春までこの富士山にいつづけることが出来なかったら、富士山で冬は越すことが出来ないということを証明するようなものです』という意味になると思います。 ⇒したがって、「知らせる」を他の言葉で言い換えるとすれば『証明する』『立証する』『明らかにする』だと思います。 頑張ってください。
お礼
毎度お世話になります。 ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。「とは」の使い方を間違えました。また、豊富多彩な用例を挙げていただき大変助かりました。興味深く拝見しました。異なる表現で同じ意味を表すのがけっこう好きです。非常に参考になりました。 いつも応援していただき本当にありがとうございました。頑張ります!
- hakobulu
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#1です。ご返事ありがとうございます。 ひとつ見落としていて失礼しました。 「強風に吹かれながら」でもいいですが、「あおられながら」というほうが、非常に強い風に苦労しながら歩いた状況を表現するには適切だろうと思います。 「まるで木の葉や紙が風にめくられるかのように」という雰囲気が良く出ているということです。 これ以上の表現にはなりませんが、他の言葉を使うとすれば 「強風に抗(あらが)いながら」 「強風に飛ばされそうになりながら」 などということも可能でしょう。
お礼
再びありがとうございます。とてもすっきりしました。非常に強い風に苦労しながら歩いた状況なんですね。想像できます。「抗う」という動詞も知りませんでした。大変参考になりました 本当にありがとうございました。
お礼
毎度お世話になります。 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。とても理解しやすいと思います。「とは」は「とは思わなかった」に近い使い方なのでしたね。いろいろとても参考になりました。 本当にありがとうございました。
補足
『「強風にあおられながら」は「強風に吹かれながら」に書き換えてもよろしいでしょうか。ほかに、「強風に」の後ろで使えそうな動詞があれば、それも教えてください』 はまだ分からないので、ご回答出来る方をお待ちしております。よろしくお願いいたします。