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バルーン付きカテーテル、ステントの内外価格差
1月27日の朝日新聞日曜版に、高齢者の心筋梗塞の治療についての記事がありますが、この中でバルーン付きカテーテルやステント付きカテーテルの内外価格差について書かれています。 バルーン付きカテーテルは、日本では一本25-30万に対して海外では3万から15万、ステント付きカテーテルは日本が約30万に対して海外は10万円前後とのことです。 このほかにも人工関節やペースメーカーも内外価格差が大きいそうです。 なぜこのような価格差が生じるのでしょうか。
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一つにはskiheilさんもおっしゃる通り日本では流通に中間業者が多くてコスト高になっているのも問題だと思います。 しかし、ペースメーカーやカテーテルが一部の企業の独占市場であって競争相手がいないため殆どむこうの言い値でかわざるを得ないと言う事も価格差の理由の一つだと思います。昔は日本でもペースメーカーを作ったりしていた会社もあったのですが開発費が嵩むため撤退してしまいました。また特許の部分で先行されていてライセンス生産しても儲けにならないのでやりません。他に作って無い以上日本人には幾らでしか売らないと言われると従わざるを得ない状況です。(バブルの頃、海外ブランドが日本だけ異常に高い価格設定をしていたことが騒がれた事がありましたよね?) また実際にお金を払うのが健康保険組合であり支払い価格も診療報酬の点数で材料費がどこまで認められるかを結局役人が決めていてまた一度決まるとなかなか改正されないため民間の業者にしてみればいいお得意さまになってしまっている点もあろうかと思います。 ペースメーカーなんかは日本の厚生労働相などの審査に時間がかかるため新しい物はなかなか認められずハッキリ言って外国の製造業者は一つ時代遅れの機械の開発費を日本に売りまくる事で回収しているような状態になっていますから・・・。 医療経済は公定価格がきめられた社会主義経済と同じですから病院側も無理に値引き交渉をしなくてもある一定の利ザヤを保証されていますし業者側も専門のスタッフをMEのように派遣したりしてお互いにもたれあっています。こう言った者を使う時全て病院が自前のMEなどを育ててやるには経費が嵩みますしカテーテルなどを全て買い取りにして在庫を持つようにしてしまうと損失になる恐れもあります。MEの資格を持った営業の方が本社の倉庫から何時でも呼べば材料を持って駆け付けて病院の職員よりもある意味役立つ仕事をしてくれたりするので病院としても役立っている訳です。 そういった諸々の事情によって内外価格差はうまれているのだと思います。 しかし医療費全体が抑制され景気も良く無いので企業の方もMEを気前よく派遣できる環境で無くなってきています。そうなると公定価格が高くてサービスが少ない・・・。病院にとって最悪の状況になりそうですね? 私見を述べさせていただきました。 疑問点の解消の一助になれば幸いです。
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- skiheil
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それは代理店の中間マージンが大きいからではないでしょうか。 実際、大学病院のカテ室にはメーカー(代理店)の営業さんが一日中つきっぱなしで助手みたいな事をしています。 これらの費用もすべてカテの値段に反映されるのです。
お礼
ご回答ありがとうございました。 中間マージンがそんなに大きいとは知りませんでした。
お礼
詳しい解説をありがとうございました。