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「空」って?

noname#155689の回答

noname#155689
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回答No.6

仏教ってのは、大雑把にいうと この世に生きることは苦しいことだという前提に立ち ではどうすれば苦を取り除いて生きることが出来るか?の 方法論を教えるものです。 仏教の創始者はゴーダマ・シッダールダという 紀元前500年ごろ(諸説あり)に生きたインドのとある王子さまです。 この人、王子様として、庶民から見れば何不自由ない暮らしをしていたのに 余程感受性の強い人だったのでしょうか 人はなぜ病になるのか?なぜ老いるのか?なぜ死ぬのか?といったことを悩み苦しみ 王家を捨ててお坊さん(当時のインドはバラモン教の時代でした)の下で 修行をしたり苦行をしたりするのですが悩みは一向に解決しませんでした。 そこで彼は既存の宗教に見切りをつけ、独学で思想を構築し ついに悟りに至った(仏陀になった)のです。 ※仏陀(buddha)とは「目覚めた人」「真理を悟った人」の意。 私の理解では、「空」というのは仏陀の思想の一部ではありましたが 当時はそんなにフォーカスされていなかったんですよね。 やがて仏陀の弟子が増え、宗教(仏教)に拡大していくのですが 仏陀の死後、100年も経つと、いろんな派閥が出てくるんですよね。 中には仏陀が否定した(と言われる)過度な神秘主義や 積極的に言及されなかった形而上のこと(神様みたいなこと)など 仏教以外の教義をミクスチャーしてしまう団体も出てきて まあ、仏教がぐちゃぐちゃになるんです。 (理由はいろいろあったのでしょうが 私が思うに、仏教って実は非常に難しいので 現代の新興宗教のように神秘主義に走ったり 神的な話を取り込んだ方が分かりやすくて 信者が増えやすいんですね。) で、仏陀の死後、700年ぐらいして、ナーガールジュナ(龍樹)という人が 仏陀が持っていた「空」の考えにフォーカスし、解釈を深め体系化するんですよ。 ああ、前説のつもりの歴史の話が長くなりました。 空って、あえて雑に言うと、神秘とか神話みたいなものの否定なんですよ。 神秘とか神話とか、そういうもんに頼るからイケナイんじゃ!という訳です。 現代人に例えると、生きる「意味」とか、自分の「価値」とか そういったものを見出せなくて苦しんでいる人が一杯いるでしょう? つまり「意味」とか「価値」があって、それが「大事」って思っちゃうから苦しいわけ。 空ってのは、そんなものは人間の勝手な思い込み(フィクション)であって 実体はないんぞ!という考え方です。 本当は大分違っていて、このような説明は非常に誤解を生む気もしますが この場は話を分かりやすくするために許して下さい。 (興味を持ったら、是非、ご自身でお調べ下さい。) 「色即是空」とは、色(カタチ、目に見えるもの)は本質ではない 全てのものは実体ではない、というような意味です。 またまた誤解を恐れずにあえて雑に言えば 今見たり聞いたり考えたりしたことは 先入観や思い込みから出来たもので実体ではない、ということです。 う~ん、何だか「記号論」に近いものがあるね。 だから、そういう先入観や思い込みを捨てることが出来て つまり、何ものにもとらわれない「空」の境地に至ることで はじめて実態が見えるんだよ、と それが「空即是色」という意味です。 色即是空は仏陀の考えではありますが、そんなに重要なものではありませんでした。 ここにナーガールジュナが「空即是色」という部分を足すことで 空思想が完成し、大事な教えになっていくのです。 で、やっと結論に至るのですが > 「空」って、どういう「感覚」ですか? それが分かった人=悟りの境地に達した人、なんですよ。 仏教は「空」に至るための方法論の教えであって 空になると「どういう感じになるか?」なんてことは説いてません。 ですから「空ってどういう感覚?」が知りたければ 縁起の法を実践して、ご自身でその境地に至ってみて下さい。 それこそが誠の仏教の実践です。

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