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空の思想はいつからあるの？
それはゴータマ・ブッダ直説？ 般若経は誰が書いたの？ なぜ空を認めないといけないの？ 空を否定した仏教論者はいないの？ 今の仏教は結局、龍樹が始まりでしょう？ 龍樹を否定した仏教は存在しますか？
- 哲学・倫理・宗教学
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- NemurinekoNya
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別に質問したのですか。 bragelonneさんのところで書いておきましたが、 ～～～～～～～ ☆空の思想はいつごろから あるんだろう。 ◇《空》という言葉は、《ダンマパダ》に出てきます。 ───────── 92 財を蓄えることなく、食物についてその本性を知り、その人々の解脱の境地は空にして無相であるならば、かれらの行く路(=足跡)は知り難い。──空飛ぶ鳥の迹の知りがたいように。 93 その人の汚れは消え失せ、食物をむさぼらず、その人の解脱の境地は空にして無相であるならば、かれの足跡は知り難い。──空飛ぶ鳥の迹の知りがたいように。 ダンマパダ（訳は中村元） ───────── 《大乗》の《空》とほぼ同じ意味で、ここでは、《空》という言葉が使われています。 ですから、 割と古い時代に、のちの時代、大乗で花開く《空》の原型は生まれていた、 と考えるべきなのでしょう。 ですが、 《空》は、原始仏教やのちの時代の部派仏教の時代に注目されることはなかった。 ☆果たして、空を仏教から取り除くべきなのか？ ◇『ダンマパダ』に出ていますよ。 取り去ったら、まずいのでは？ 《空・zUnya・シューニャ》の本来の意味は、 「からっぼである」、「○○に△△がない、欠如している」 くらいの意味です。 《空性・zUnyatA・シューニャター》は、《○○が△△にない》という状態をいったもの。 至ってシンプルなものです。 空を難しく考える必要は、まったくありません。 ☆あきらかに、後からやってきたものを 認めるべきなのか？ ◇『ダンマパダ』にあるんですから。 『スッタニパータ』にも ───────── 1119 （ブッダが答えた）、 「つねによく気をつけ、自我に固執する見解をうち破って、世界が《空》なりと観ぜよ。そうすれば死を乗り越えることができるであろう。このように世界を観ずる人を、＜死の王＞は、見ることがない。」 スッタニパータ・中村元 岩波文庫 ───────── と出ています。 《suñña》という言葉が出ています。 ～～～～～～ ☆空を否定した仏教論者はいないの？ ◇『スッタニパータ』や『ダンマパダ』に《空》という言葉が出ているのですから、 空を否定しちゃまずいのでは。 ただ、これを中心思想にするかどうかは、それは選択の問題です。 ☆今の仏教は結局、龍樹が始まりでしょう？ ◇今の仏教がどんな意味なのか分かりませんけれど、 龍樹以降の仏教は、 いわゆる小乗であろうが、大乗であろうが、 その影響を受けています。 ☆龍樹を否定した仏教は存在しますか？ ◇説一切有部をその代表例として挙げておきます。 Theravadaはダメだ。 あれは《紛（まが）いモノ》だから。
- バグース（@bagus3）
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あんまり仏教にこだわらなくていいです。 岸田秀は「すべては幻想だ」と説いています。 徒然草。鴨長明の方丈記。これらも空の思想です。 キリスト教にもあります。 旧約聖書・伝道者の書 空の空、空の空なるかな すべて空なり http://www.logos-ministries.org/old_b/eccl1-4.html
お礼
回答ありがとうございます。 日本の思想と 仏教の空と キリスト教の空と 関連させると、一緒にするなという 反発もありそうな気がしますけど 世界的な流れというか そういう時代だったみたいな そんな感じなんですかねえ。 細かい考察はともかく。 こだわりたくなくても 空、空と仏教から出てくるものですから。 それから、むなしい、とかいうと 空の思想は、むなしい。ではない。 と、うるさくてしょうがない。
お礼
なるほど説一切有部ですか。 評価が一方的過ぎる気がしていました。 説一切有部を肯定してみるのも 思想的に面白いかも。 あと、向こうにも投稿してしまったので 削除されるかもしれませんが ダンマパダの Gāndhārī版には パーリ語の92,93番が、無いようです。 http://www.ancient-buddhist-texts.net/Buddhist-Texts/C3-Comparative-Dhammapada/CD-07-Arahanta.htm スッタニパータもダンマパダも実際はどれくらい古いのか。 私は疑問を持つようになってしまいました。
補足
回答ありがとうございます。 補足します。 A Comparative Edition of the Dhammapada http://www.ancient-buddhist-texts.net/Buddhist-Texts/C3-Comparative-Dhammapada/index.htm のサイトには Pāḷi Gāndhārī Patna Udānavarga その他 のダンマパダが比較されています。 パーリ語の92,93番を見ると パーリ語の詩句はあるけど、 Gāndhārīの詩句はないということです。