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物理化学

前回質問させていただいたのですが、質問の仕方がわるかったようなので、もう一度質問させていただきます。 van der waalsの式の説明の中で、気体の排除体積についてわからないので、教えてください。以下教科書の引用、 「二個の分子が互いに入り込めない半径r(van der waals半径)の剛体球を考える。一方を固定させ、他の分子は自由に運動してどこからでも接近できるとすると、二個の分子の中心(原子の代表点と考える)は距離2r以内に接近することができないから、その接近できない体積(排除体積)は2rの球に等しく、その体積は8×4/3πr^3となり八個分の球に等しい。従って、その半分は1分子あたりの排除体積に相当する。これはその分子の体積4/3πr^3の四倍に等しい。」 私にはどうしてもこの文章の意味が理解できないのです。「二個の分子とは、二原子分子のことをさしているのか、端に分子っていうかたまりが二個あるだけなのか。」「一個の分子を球って考えたら、その球の体積分だけが排除体積にあたると思うのですが。」ということが特にわからないので教えてください。お願いします。

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noname#62864
noname#62864
回答No.1

「2個の分子」というのは、まさに2個の分子のことであり、2原子分子のことではありません。分子は便宜上、球状と考えています。 気体の場合には分子の密度が低いので、現実問題として、3個の分子が同時に衝突することはあり得ないと考えます。したがって、排除体積を考慮するのは、2個の分子が衝突する可能性に関する事項のみです。 仮に空間中に2個の分子しか存在しないと仮定し、便宜上、一方の分子を固定して考えると、もう一方の分子(の中心)が空間上で入り込めない空間は半径2rの球状の空間ということになり、それは(4/3)π(2r)^3、すなわち、(32/3)πr^3となります。 ただし、それは、考えを逆にして、固定して考えた分子からみても、入り込めない空間は(32/3)πr^3となります。 ところが、現実に入り込めない空間は、(32/3)πr^3の2倍ではなく、(32/3)πr^3となります。 すなわち、2個の分子によって2重にカウントされていることにあります。 結果的に、1分子当たりで考えるときにはその半分の(16/3)πr^3となります。 ポイントは2個の分子が対になることによって、そうした入り込めない空間(すなわち排除体積)が生じるということです。また、3個以上が同時に衝突する確率は無視してありますので、あくまで2個の分子(多数の分子が存在する空間では、特定の2個に限らず、組み合わせはいろいろですが)が衝突する場合のみを考えています。 排除体積というのは分子自体の体積ではなく、「分子の大きさのために、入り込めない空間の体積」と考えて下さい。

kittenandcat
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  • KENZOU
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回答No.2

van der waalsの式で扱う気体は分子の大きさを持つが(パチンコの玉を想像されるとよい)、分子間の相互作用がない理想気体ですね。 半径rの2個のパチコン玉の衝突(黒玉に白玉が衝突)を考えましょう。黒玉に対して白玉は3次元空間のいろんな方向から衝突する訳ですが(下の絵は2次元)、      ○     ○●○ 衝突時:黒玉r+白玉r=2r      ○ 黒玉の中心を原点に取ると白玉の中心は原点からの距離2rより小さな値は取れないですね。つまり、 >その接近できない体積(排除体積)は2rの球に等しく、その体積は8×4/3πr^3 となるわけです。つまり、V=(4/3)π(2r)^3=8×4/3πr^3 是非、絵を描いて確かめてください。 ところで、この辺りの事情は次のように言い換えることができます。いま、分子を大きさのない質点と考えると、黒玉の周辺にはその中心より半径2rのバリアーが形成されていて、白玉はそれ以上近づくことができない(←シューティングゲームの感覚?)。このバリアーの体積はV(黒)=8×4/3πr^3を占める、ということですね。白玉のバリアー体積も同様にV(白)=8×4/3πr^3となります。黒玉と白玉の2つからなる気体のバリアー体積はそうするとV(黒)+V(白)かと思いますが、ここは注意深く考えねばなりません。つまり、黒玉のバリアー体積を考えるとき、白玉はバリアーなしの裸の状態でぶつかってきました。つまり白玉のバリアー体積は考えませんでしたね。ということから、系全体のバリアー体積は(V(黒)+V(白))/2としなければなりません。絵を描いて確認してください。バリアー体積を排除体積と読み替えると、ご質問の疑問が解けると思います。

kittenandcat
質問者

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