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日本に仏教が広まったわけ

kumagorou-raamenの回答

回答No.6

>自然信仰だった日本人が仏教を受け入れられたのはなぜでしょうか? 仏教受容の理由としてまず基本的に思想的な土壌が上げられます。 それはみなさんが指摘されている古代神道の多神教的柔軟性の他に、 仏教が持つ受容性が上げられると思います。 仏教はキリスト教やイスラム教の様に一神教に見られる排他性がほとんど在りません。 実際に、ずいぶん後になりくますが、1543にキリスト教が日本に流入しましたが、 当時の記録を読むと宣教師達は仏教と神道を激しく排撃し宗論を仕掛けており、 結果的に当時の神道からも敵対視されています。 御存じの様に初期仏教は蘇我氏等の渡来系部族により保護されますが、 物部氏等神道系の氏族の攻撃を受けたとは言え 仏教自身の教義にも神道を排撃する要素はほとんど在りませんでした。 結果的に仏教・神道両派の柔軟性と融通性が基本と成り 対立要素と成らず吸収されたと言う事が上げられると思います。 その思想的前提をしての相互の柔軟性に立脚する形で、 僧侶がテクノクラートとして中国からの土木・農業技術を広め指導した事や 仏教に付帯する仏教建築・仏教美術等が持つ人工テクノロジーの先進性等が 日本人を魅了した事により「実益」として 民衆心理に認識され、実利的な信仰対象として許容された事があります。 そうした現実を旨く利用しながら 政治的には 自然の相対としての人工物である「国家システム運営」という点において 鎮護国家という仏教によって国家システムを精神的・信仰的に守り安泰にするという考え方が 日本民衆に「国家意識」を根付かせる為にも重要であり、 支配階級のにおいても法華経・仁王般若経・金光明最勝王経などの 護国経典を読誦し、種々の修法を行うことで国家の災いを鎮め安全を守ろうとする 呪術的国家システム保護の必要性が在りました。 >仏教を国教にしようとしたことでどんなメリット? メリットとは将に上記の支配階級における呪術的国家安全保障と 被支配階級に対して国家システムへの帰依と思想的補強を強く働かせる効果を 仏教が持ち合わせていた事が上げられると思います。 仏教が後に戸籍制度や国家体制護持に現実のシステムとしても 精神支配と言う面からも有効であった事は後の様々な歴史が能弁に語っています。

shelly-shelly
質問者

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