次の漢字の読みを答えなさいという問題の出し方
この表現は、「次の漢字をかなに開きなさい」という出し方に改められるべきではないでしょうか。
たとえば「王位(おうい)」の「おう」も「多い(おおい)」の「おお」も本来的には全く同一のオ段長音ですよね。
ですがかなづかいに対する認識の程度の差によって、
たとえば現行のかなづかいというものが字音そのものを表すと誤解してしまった人は
小学校に上がってかなづかいを教わり、さらに漢字を習って塾語の読み問える時期になったとき、その問題は、たとえば「王位の"読み"を答えよ」っていう出し方で出題されます。
そういった問題で「おうい」が正しいって教われば、「おういは読みだ」って錯覚する子供が出てくるということは、そこまで突飛な仮説でもないと思いますし、そのような教育の被害者としての私の身に現に起こったことです。
幼少の私は「皆かなづかいを習っているのになんでそれを守ろうとせず訛った話し方をするんだろう」と思っていました。
このように、その教育を媒介して書き言葉の話し言葉への相互浸透が起こって、「オウイ」「オオイ」と言うようになるような発音上の分化がその責をとるべき文部省の看過できない規模で起こっているのではないでしょうか。
歴史的仮名遣いの改悪である矛盾だらけの現代仮名遣いが「読み」を表しているわけがないのですから、少なくとも仮名遣いと読みを同一視させるような誤解を生む問題の出し方は、責任をもって改善するべきではないのでしょうか?
改善案として、私は「かなに開きなさい」という表現を採用すればよいというのが私の考えです。
補足です
後半の一部の表記体にカタカナを選択した意図は「オーイ」が「オオイ」「オウイ」に分化するという旨が直感的に伝わることを期待してのことです。
お礼
有難うございました。