シェリーフェンプランとは？

質問

第一次世界大戦でとられたドイツのシェリーフェンプランとは
具体的にどのようなものだったのでしょうか？
またそれは当時画期的だったと思われますか？

回答No.4

rabbit_cat · ベストアンサー

画期的というか、外交とか政治といった外的要因を無視して、純粋に軍事面だけを考えれば、東西両面に敵がいるドイツにとっては理にかなった作戦だとおもいます。
政治・外交には介入しない・されない、ことを美徳にしていた当時のドイツ軍だからこそできた計画ですね。英・仏・露、全てを敵にすることを前提にしています。というかむしろドイツがこの計画通りに進めれば自動的に、３国は敵にならざるおえないようにできています。外交努力とか政治とか、そういう部分が全く考慮されていない図上演習みたいな感じがします。

で、実際の第１次大戦では、ドイツがこの図上演習みたいな策をちょっと変更しながらも粛々と実行した結果、ほぼ全ての参加国が予期すらしていなかった戦争が、「自動的に」引き起こされた感があります。

回答No.3

milmania

http://www.geocities.jp/aobamil/Sagyou.html
ここの＜シュリーフェン計画＞をご参照ください。

画期的ではありますが、第１次大戦当時の機動力ではかなり厳しい作戦だと思います。

回答No.2

ss79

ドイツ陸軍参謀総長シュリーフェンが立案した対仏、対ロ作戦計画のことです。
当時仏ロは同盟関係でしたから対仏戦は当然対ロ戦も覚悟しなければばりません。
２正面作戦は危険でしたから彼は短期に対仏戦を終わらせる意図をもって先ず主力を対仏戦に振り向けることにしたのです。

当時の軍隊輸送は鉄道、馬匹輸送、一部車両、徒歩でしたから、鉄道網が発達し、道路も良かったフランス方面を先に片ずけるのが当然と考えたのです。
また当時フランス軍は強力な実力を持っており、英国の来援も考慮する必要もありました。

そこで右翼に強力な主力を集結しベルギー方面から手薄なベルギーフランス国境を突破、大きく迂回して北からフランス軍の背後に回り、同時に独仏国境を越えて南方からフランス軍を包囲殲滅するという作戦でした。

しかし実際の戦争では参謀総長はモルトケに替わっており、開戦もオーストリア皇太子暗殺事件で早まり、英国の参戦も速かったので右翼主力の前進速度は計画どうりには進まず、北フランスのソンムでの敗戦もあって持久戦に突入してしまいました。
南翼のドイツ軍も国境を越えてすぐヴェルダンの要塞群により前進を阻まれてしまいました。

対ロ戦線は劣勢でしたが良く戦いタンネンベルクの殲滅戦でロシア軍に大打撃を与えて戦線を維持しました。

図上作戦では当時のドイツとしては最良の計画であったと思いますが、思わぬ齟齬で挫折したのです。

ちなみに第２次大戦ではこの逆にアルデンヌの森から出撃し中央突破して南方から北に迂回して英仏連合軍を包囲して大勝利を納めました。
シュリーフェン計画を逆にとって成功したといえるかもしれません。

回答No.1

PENPENMAKKY

シュリーフェンプランとは大きく３つの内容で構成されています。

１・配備計画
２・対仏戦争
３・対露戦争

　　　１・配備計画
　これは２、３に大きく関わるのですが、全軍の８０％を対仏戦に投入し、その７０％以上を右舷に配置するという計画です。

　　　２・対仏戦争
　世界大戦が勃発した時ドイツ帝国軍は、最初の６週間を以ってフランスを殲滅します。その作戦は右舷主力をベルギー・ルクセンブルクを突破してフランスに侵攻（１日２０キロペース）し、そのまま真っ直ぐに前進します。パリの北西部で旋回してパリ南東部に進出し、フランス軍と決戦に挑みます。左舷はアルザス・ロレーヌから出撃してパリ南東部を目指します。実はパリという町は直接には進めない場所にあります。あそこらは岩盤がノコギリ状になっているため岩盤を迂回するために右回りをするか左回りをするかが必要なのです。

　　　３・対露戦争
　最初の６週間は防衛に徹して、フランス戦役が終わるのを待ちます。終わり次第全軍を投入してロシア軍を殲滅します。

お礼

ありがとうございます。
それが、計画どうりにいかなかったのですね・・