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多世界解釈について
量子力学の多世界解釈では、可能性の数だけ世界が存在するらしいですが(この時点で違ったらすみません)よくSFなどの設定である同じ世界に自分が二人(過去の自分と未来に自分など)存在する世界はあるのでしょうか?
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多世界解釈について詳しい訳ではありませんが、私の理解は以下のとおりです。多世界解釈は、量子力学の観測の問題に対する解釈の1つとして考えられたものです。量子力学では、観測される前の状態は、可能性のある複数の状態が重ね合わさったものと考えます。観測することによって、それらの可能性のうちの1つが実現すると考えます。このとき、どれが観測されるのかは、確率が求められるのみで、どれが実現するのかは分からないとするのが量子力学です。ここまでは、解釈というより、ほぼ認められた考え方といえるでしょう。 どれが実現するのか分からないと考える代わりに、すべての可能性が実現していると考えるのが多世界解釈です。つまり、観測のたびに、その可能性の数だけ、新しい世界が枝分かれていくと考えます。自分は、その中の1つの世界にいる、ということです。ただ、よく考えれば分かりますが、枝分かれした世界の中で、なぜ自分がその世界にいるのかは答えていません。 これらの世界は、お互いに認識のできない世界です。別の世界には、別の自分がいることになりますが、別の世界の自分とは決して会うことはありません。ですから、同じ世界に自分が二人いるというものではありません。 ところで1つ注意しておかなければならないのは、多世界解釈は、「解釈」であって、学問ではないということです。現実に多世界がある訳ではありません。仮に別の世界が存在したとしても、別の世界は決して認識できませんから、物理学の観点からは、存在しないのと同じです。また、多世界解釈は、量子力学から得られる以上のことは得られません。さらに言うならば、まじめに考えれば、別の世界はどこにあるのか、別の世界を作っているエネルギーはどこから生まれたのか、とか、問題はたくさんあります。結局、多世界解釈は「解釈」にすぎず、実用的な学問ではない、ということです。せいぜい、SFのネタとして使われる程度でしょう。
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- bttf2003
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この質問には、参考URLを貼っておきます。 疑問、再質問、希望する回答内容等がありましたら、「補足」に書き込んでください。
お礼
回答ありがとうございます。参考URL、アクセスしてみました!ボームやアインシュタインについても勉強してみます!
- hanako171
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わかりません。 「よくSFなどの・・・・・・二人存在する世界」は多世界解釈とは違います。(ひとつの世界に多数 ではなく 多数の世界にそれぞれ一人) 多世界解釈(≒パラレルワールド)をビジュアル的にコミカル?に表現したのが ジェット・リー 主演 The One という映画です。映画的には駄作(個人的感想)ですが、ジェット・リーが125のパラレルワールド間を自由に行き来し、125人のジェット・リーと戦う離れ業をやってのけます。暇なときに見てください。アチョー~!!
お礼
ご回答、ありがとうがざいます!ジェット・リーの映画は見ました。あれはパラレルワールドもの?ですよね。私もはっきりいって駄作(笑)と感じてしまったのだすがあれはバリバリ同じ世界にジェット・リーが存在しましたよねぇ。・・・と、とにかく回答本当にありがとうございました!
補足
丁寧なご回答うれしい限りです!僕は知識が浅薄なので・・・。色々調べてはいるのですが難しい専門分野なよな気がして。しかし、可能性の数だけ世界が存在とよく書かれているのですがその可能性というのも人間が頭の中だけで考えられる可能性にやっぱりとどまってしまうのでしょうか?