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日本の近代小説について

中村光夫著「日本の近代小説」で、 森鴎外の「舞姫」という作品が本当に提出した問題は、二葉亭四迷の「浮雲」が提出した問題の裏面をなす、とあるのですが、共にどういう問題を指しているのでしょうか。意見を聞かせてください。

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  • luune21
  • ベストアンサー率45% (747/1633)
回答No.1

『日本の近代小説』が見つからず、 中村光夫の土俵にそのままのっかるのも癪に障るので 太田豊太郎は内海文三と同じく、結論がなかなかでないウダウダ思考タイプである。しかし、結末は、太田豊太郎の方がずっと重症にもかかわらず、対照的な本田昇のようにちゃっかり出世してしまう。 一方、文三は破滅の道。主人公の行く末は違えども、流れているのは、目覚めたての近代、つまり「倫理と現実」という苦悩。ちゃっかり調和が表、破滅が裏。この流れは、現代へ続き、どっかの知事さんや市谷での自殺者へ子孫を残す。 -- 共に、頭のちと軽い女と遊んで、使い捨て、出世したり破滅したり。そんなんで倫理と苦悩?(^ー^) 最後は斉藤美奈子になってしまいましたが、『~近代小説』を私なりのに翻訳してみました。

varna037
質問者

お礼

早速のお答えありがとうございます。倫理と現実の間で揺れる苦悩、ですか。そういえば、どちらも似たタイプであるのに結末は正反対ですものね。現代への系譜という話にもなるほどと唸りました。参考にさせていただきます。ありがとうございました。

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その他の回答 (1)

  • kneissl
  • ベストアンサー率30% (97/320)
回答No.2

文語体を貫き通そうとした鴎外(後に口語体に移行)の代表作である「舞姫」、そこから新しい可能性として見出されたのが言文一致の運動であり、その旗手の一人として二葉亭四迷(ほかに坪内逍遥、山田美妙などがいた)が「浮雲」を著した。 つまり、文語体というこれまでの文学表現方法を維持しつづけようとした鴎外の「舞姫」に内在した既存の表現方法の限界という問題は、新しい二葉亭四迷の「浮雲」によって口語体として展開されうるように見えたが、口語体自体が理念としての長物であって、四迷らが考えるような革命的な刷新を得られなかったという問題に繋がっていく、そういうことだと思います。

varna037
質問者

お礼

文語体と口語体という表現方法の見地からのご意見ですね。確かに、文語体に拘った「舞姫」と、口語体という新しい表現を取り入れようとした「浮雲」という対比関係はあって然るべきですね。こちらも参考にさせて頂きます。ありがとうございました。

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