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日本人の味覚の表現について
日本語を勉強している外国人です。日本人の味覚の表現について質問します。 辞書にこんな例文があります。「甘み、すいみ、にがみ、(しお)からみは基本的な四つの味覚である。」 1.この例文に限り、「すいみ」は「すっぱみ」より自然なのでしょうか。 2.この例文に書いてある「(しお)からみ」というと、どんな味だと思われるのでしょうか。 3.どこかに聞いた話なのですが、とうがらしが多すぎて辛くなることと違って、塩が多すぎても辛くなれるそうですが、これは本当なのでしょうか。「塩辛い」がこんな味を表現するために、使う言葉なのでしょうか。「塩辛い」という味は辛いのでしょうか。 4.料理の中に塩がたくさん入っていて、食べてみたら、「あっ、( )!!」と言う時に、( )の中で、「塩辛い」、「しょっぱい」、「塩っぽい」のどれを使うべきなのでしょうか。日常的な感覚で答えていただければ嬉しいです。 5.日常で、「塩辛い」、「しょっぱい」、「塩っぽい」をそれぞれ使うシチュエーションも教えていただければ幸いです。 日本語を何年間も勉強していますが、まだまだ文章がうまく書けません。質問文の中で不自然な表現があれば、それも併せて指摘していただければ助かります。質問が多すぎて、申し訳ありません。よろしくお願いします。
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1.すいみは「酸い味」と書くのだと思いますが、「酸い(すい)」は、酸っぱいと同じ意味で、やや古めかしい言い方です。日常的な言葉としては、「すっぱみ」あるいは「酸味(さんみ)」のほうが自然だと思います。 2.しおからみは、塩味が濃い、しょっぱい、ということだと思います。 3.日本語では、塩味が濃いことも「からい」と言います。和食の味付けの基本は塩ですから、伝統的な和食で「からい」と言えばそれは塩味が濃いことを指しています。「からい」はもともと、「激しく舌を刺激する味」という意味を持っています。唐辛子やわさびの辛さも「からい」と表現しますが、塩味が舌を刺激する感覚も「からい」なのです。塩味が、唐辛子の辛さと同じように感じられるということではありません。 また、塩鮭や梅干しなど、塩に漬けた保存食で、塩味が薄めのものを「甘口」と言います。これは、砂糖のような甘みがあるということではなく、あまり塩辛くない様子を指します。 4.「あ、しょっぱい!」が日常的でしょう。料理を作っている途中で塩加減を見て、やや塩分がきつい気がするときは、「ちょっとからいね」などとも言います。 5.「塩っぽい」は、自然な日本語ではないと思います。 日常会話では、ほとんどの場合「しょっぱい」でいいでしょう。「このスープ、しょっぱい」「海水をなめたらしょっぱかった」 日本料理の煮物などが塩辛いときは、「この煮物、しょっぱい」と言うと、塩が異常なほど入っている感じがします。味付けが塩辛い、濃い、と言う場合は「この煮物、辛いね」と言ったほうが適切だと思います。 「塩辛い」は、やや改まった印象を受けます。作文などでも、「塩辛い」を使うほうが、きちんとした印象を与えるのではないでしょうか。 文章の中でも、味覚を生き生きと伝えたい場合は「しょっぱい」、海水などの塩分の濃さを伝えたいような場合は「塩辛い」と使い分けているように思います。 例 「長く保存できるように塩をきかせてあるため、その梅干はしょっぱかった」 「死海は湖だが、なめてみると塩辛い」
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- congaga
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#6のcongagaです。 awayukiさんの回答に変な日本語を書いてはいけないと思って直していたら、中途半端なままで#6の回答を掲載してしまいました。 【誤】 「辛い」は特定の香辛料の味を表現するのではなく「刺激的な味」【としていう】意味で使って、「唐辛子の辛さ」、「ワサビの辛さ」というように「~の刺激的な味」という表現の仕方をします。 【正】 「辛い」は特定の香辛料の味を表現するのではなく「刺激的な味」【という】意味で使って、「唐辛子の辛さ」、「ワサビの辛さ」というように「~の刺激的な味」という表現の仕方をします。 混乱させてしまいましたでしょうか。ごめんなさい。
お礼
ふたたびありがとうございます。お気を使っていただき感謝します。これからもよろしくお願いします。
1.この例文に限り、「すいみ」は「すっぱみ」より自然なのでしょうか。 「すっぱい」「しょっぱい」など、パ行音が入るとそれだけ日常的な親しみやすい語感があります。より口語的な言葉です。「甘い」「苦い」は口語でも硬い文章でも広く使われるオーソドックスな言葉ですので、それに揃えて「酸い(すい)」「からい」が用いられているのだと思います。「酸い」→「酸い味」、「酸っぱい」→「酸っぱ味」。 2.この例文に書いてある「(しお)からみ」というと、どんな味だと思われるのでしょうか。 いわゆる「しょっぱい」です。塩漬けの魚、イカの塩辛、塩漬けの漬物など。海産物の味でもあります。「からい」には二種類あって、「しょっぱい(塩味。区別するため「鹹い(からい)」の字も用いられ、その味を「鹹味(かんみ)」といいます)」と「ピリッと辛い(唐辛子や山葵などのぴりっとした味)」の二つの意味が使い分けられています。「基本的な味覚」ということですから、ここでは「しょっぱい」「しおからい」の意味でしょう。体が水分を保ち、生きていくことに欠かせない「塩」の味です)。 ちなみに、「辛い」を含んだことわざに、「山椒(さんしょ・さんしょう)は小粒でぴりりと辛い」があります。 3.は既に触れたので省きます。 4.「あっ、しょっぱい!!」です。 5.「このカレー、塩辛くない?」「うん、僕もそう思った。塩、入りすぎだよ。ずいぶん塩っぽいもん」「カレーは辛ければ(ピリリの意味で)それでいいのにね」「そうだよ。しょっぱいのはちょっと勘弁だなあ…」
お礼
いつもお世話になっております。 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。日本語の「辛い」の意味が良く分かりました。以前は「辛い」という味覚には一つの意味しかないと思いました。「山椒は小粒でぴりりと辛い」ということわざもいい勉強になりました。チャンスがあれば、使ってみます。5に例文をたくさん書いていただき、大変助かりました。いろいろ大変いい勉強になりました。 本当にありがとうございました。
- congaga
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awayukiさん、こんにちは。 一度、アンケートカテで好きな文章のアンケートに回答したcongagaです。 1.「すいみ」は「酸い味」で、すっぱい味の古い表現です。すっぱい味の現在の表現で一番普通に使われているのは「酸味」(さんみ)だと思います。 現在では「すっぱい」を「すい」と表現することはほとんどありませんが、「酸いも甘いも噛み分ける」という慣用句で使われます。 「すいもあまいもかみわける」と読み、「いろんな体験をして、人の心の動きや世間のいろいろな事についてよく知っている」という意味です。「噛み分ける」の部分は省略されることがあります。 2.「塩」の味です。 3.日本では香辛料の発達が遅かったので、刺激的な味を表現する言葉の種類がものすごく少ないです。 「辛い」は特定の香辛料の味を表現するのではなく「刺激的な味」としていう意味で使って、「唐辛子の辛さ」、「ワサビの辛さ」というように「~の刺激的な味」という表現の仕方をします。 「塩」は昔からあるので「~の」という部分が省略され「塩辛い」「しょっぱい」という独立した表現を持っています。 4.食べた瞬間に「あっ!」と思った場合は「しょっぱい!」と言いますが、その後落ち着いて誰かに話すときには「塩辛かった」って報告します。 5. 「しょっぱい」は感情がこもって話す場合に使い、 「塩辛い」はあらたまって話す場合と文章に使い、 「塩っぽい」はほとんど使いませんが、使うとしたら他の調味料を使ったのに塩のような味になった場合に使います。 4.5.の回答については私個人の感覚です。「しょっぱい」と「塩辛い」は基本的に同じなので、使い分けは人によって異なり正解はありません。 こんな感じでいかがでしょうか。これからも頑張って下さい。
お礼
前回の文章はとてもいい参考になりました。お世話になりました^^。 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。「酸いも甘いも噛み分ける」はなかなかいい文で、今度使ってみます。いろいろ大変いい勉強になりました。 応援してくださって、本当にありがとうございました。これからもがんばります!
- joy-net
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1 「すいみ」は、文語的で古めかしい感じですね。古い辞書なら、その方が合うと思います。 熟していない蜜柑を食べた祖母が、「この蜜柑、まだすい~わ」と言っていたのを思い出します。 それから、「すっぱい」とは言いますが、「すっぱみ」というのは、あまり聞きません。「酸味(さんみ)」だと思います。 2 3 もともと日本では、「辛味(からみ)」を区別しません。 それは文化的なものが大きいと思われます。 つまり、香辛料を一般庶民も使うようになったのが、歴史的には新しいので、香辛料の辛味を特別に表現する言葉が無いのです。 それまでの日本にあった調味料は、塩・味噌(みそ)・醤油(しょうゆ)がほとんどで、すべて塩味なのです。 山葵(わさび)や和辛子(わがらし)、山椒(さんしょう)などの日本製の香辛料も有ります。しかし、庶民が日常的に使用していたかというと、あまりそうではないようです。 新鮮な素材を活かした調理をすることが大切されているので、香辛料で味付けすることは好まれなかったのでしょう。 また、肉食ではないので、ヨーロッパのように、肉の臭(くさ)みを消すために、香辛料を使うなどという実用的な必要性もありませんでした。 だから、昔の日本人にとっては「辛い=塩味」なのです。 4 私は、「あっ、しょっぱい!」か「あ、塩辛い!」ですね。「塩っぽい」という言葉は使いません。 5 味噌汁が濃かったり、料理に塩を入れすぎた時などに「しょっぱい」または「塩辛い」と言いますね。 ※豆知識 それから、今の日本では、味覚は「五味」といいます。四つしか載っていない、その辞書はかなり古いもののような気がいたします。 辞書に載っていない味覚は「旨味(うまみ)」と言います。 よかったら、次の参考URLをご覧下さい。 ↓ 日本うま味調味料協会
- 参考URL:
- http://www.umamikyo.gr.jp/
お礼
ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。歴史と併せて説明してくださって、助かりました。「旨み」という味覚もありますね。大変いい勉強になりました。 本当にありがとうございました。
- blackdragon
- ベストアンサー率35% (428/1222)
1.「すいみ」という言葉はあまり使いませんね。意味は、酸っぱい味(酸味:さんみ)ということだと思いますが。 2.「(しお)からみ」は、塩味のことです。特に、塩味がある程度以上強く感じられる場合です。 3.唐辛子の辛さと塩の辛さは、おなじ辛いという字を使いますがまったく別のものです。塩辛いというのは、あくまでも塩気が強いということです。日本人が、唐辛子の辛さと塩の辛さを同じ味に感じているということではありません。 広辞苑によると、「辛い」とは、激しく舌を刺激するような味の総称のようです。そのなかに、唐辛子のような「辛い」と塩味が強い「塩辛い」さらには、酸味が強い(現在ではまず使われませんが)ことも、そして、甘みがない酒の「辛い」などが含まれるということのようです。 4.地方や年齢、シチュエーションによって違うと思いますが、とっさの表現としては、「しょっぱい」が日常会話としては一般的でしょう。多少あらたまって話すのであれば、「塩辛い」でもいいでしょう。「塩っぽい」は、この場合使えません。 5.「塩辛い」は、塩気が強いことを表現する一般的な言葉です。文章や、改まった場で話す場合は、この言葉を使うでしょう。 「しょっぱい」は、もうすこしくだけた(口語的な)表現で、日常会話ではよく使われます。 「塩っぽい」は、あまり使われないでしょう。強いて言えば、味のバランスで、塩味が他の味と比べて強くて、他の味が隠れてしまっている様な場合に使えるかもしれませんが。 その他の表現としては、料理や食品について、ある程度専門的には、「塩味が強い」「鹹味が強い」などと表現することもあります。鹹味は、発音が「かんみ」なので、話す場合は「甘味」と紛らわしいので使用を避けるべきでしょうが、専門書などでは使われることがあります。
お礼
いつもお世話になっております。 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。「辛い」の使い方が良く理解できました。いろいろ大変いい勉強になりました。 本当にありがとうございました。
- NannoFlower
- ベストアンサー率21% (419/1951)
1) その辞書は中国の日本語辞書でしょうか? あまり「すいみ」とは言いませんね。「すっぱい」と言うことが多いです。 文章の場合は「酸味(さんみ)」ですね。 例 「お母さん、この漬物、すっぱいよ」 「漬物は古くなると酸味が強くなりますので注意しましょう」 2、3) 「しおからみ」も使いません。「塩辛い(しおからい)」は使います。 「辛い」と「塩辛い」は別です。 塩が多いことを、「塩辛い」と表現します。 4、5) 「しょっぱい」でも、「塩辛い」でも、どちらでも違和感はないですが、会話で 使うのは「しょっぱい」が多いかもしれません。 「塩っぽい」とは言わないですね。 冗談、だじゃれ 「料理に酢を入れすぎて、すっぱいした(失敗した)」(笑)
お礼
いつもお世話になっております。 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。この辞書は確かに中国の日本語辞書です。「すいみ」は不自然ですね。いろいろと大変いい勉強になりました。最後の冗談は子供に言ってもらうと、たぶん区別を付けられません^^。 本当にありがとうございました。
1.「すいみ」という表現は初めて聞きます。「酸味(さんみ)」のことでしょうか? 「すっぱい」とは言いますが「すっぱみ」は使ったことがありません。 2.塩味の辛さのことではないかと思います。 3.「塩辛い」は辛いです。塩を舐めた時の辛さとカレーなどの香辛料の辛さは違うのでそれを区別するための言葉だと思います。 4.「塩っぽい」はあまり言いません。この文では「しょっぱい」が一番自然です。でもくだけた言い方なのできちんとした文の時は「塩辛い」の方がいいと思います。 5.「海水は塩辛い」「この料理、少し塩辛いですね」 「しょっぱい」は質問4.「塩っぽい」は私は使いません。 とくに大学などで日本語を勉強したわけではなく、日本で普通に生活している中年女性ですのでふさわしくない答えがあるかもしれません。
お礼
ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。「塩辛い」はやはり一種の辛さなのでしょうね。大変いい勉強になりました。 本当にありがとうございました。
お礼
いつもお世話になっております。 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。「甘口」までも教わりました。よく分かりました。いろいろ大変いい勉強になりました。 本当にありがとうございました。