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日本語で辛いって表現。(なぜ一つ?)
中国人の知り合いが何人かいますが、決まって、日本語の「辛い」って表現を指摘されます。 日本では、「辛い」は一つしか言葉がなく、塩辛いも、唐辛子の辛さも、わさびの辛さも、その他いろいろありますが、みな「辛い」の言葉しかありません。 中国語ではいくつかあるようですが、中国語できないので分かりません。なんで、日本語は「辛い」しか表現がないのでしょうか??
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日本では歴史的に、使用する香辛料の種類が少ない、かつ、香辛料を多用する習慣がないから、それら香辛料を区別して表現する言葉がないのではないでしょうか? 日本で香辛料を多用する習慣がないのは、 ・肉食文化ではないので、ヨーロッパのように腐りかけた肉をごまかすなどの必要性がなかった ・香辛料の原産地が日本から遠く、渡来品は高価なので、庶民一般になかなか浸透しなかった ・素材をそのまま活かした調理法が好まれ、調味料も塩・醤油・味噌という塩分を基調としたものが中心だった なとが考えられます。 言葉の種類は、それを使う文化と密接に関わります。 よく言われるのが、米が主食のアジア人は、お米に関する言葉が沢山あります。植物を指す場合、食用にのもみの部分、炊いた場合など全部単語が違ってきます。 日本の例<稲 もみ 玄米 精米 米 ご飯 飯(めし) お粥> しかし肉が主食の西洋にはこのようなまざまな表現はみられません。すべてRICEです。これらを区別する特別な単語はなく、区別したい場合は修飾語をつけるだけです。 あ、「辛い」は種類がない日本ですが、日本人には「旨味」という感覚があります。今度はこれを表現する中国語があるかたずねてみても楽しいかも。 「甘味、塩味、酸味、苦味、旨味」を合わせて五味といいますが、旨味を理解する国(人種)は少ないのだそうです(中国はどちらなのか私も不明です)。 そのため欧米では、そのためそれを表現する言葉がなくて日本語の「umami」で通じるそうですよ。 お互いの文化を楽しく尊重できるといいですね。
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- azuki24
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塩からいのは「鹹い」とも書きますが、口語では区別できません。 胡椒や山椒は全国的に「からい」ですが、塩のほうは概ね西日本が「しおからい」、東日本では「しょっぱい」(もとは「しおはゆい」)となります。 また、北陸の一部では「くどい」と言います。 日本原産の香辛料といえば山椒ぐらいしかなく、強い香辛料を使う食習慣もないので、「からい」を区別しないのは当然といえば当然でしょう。「唐辛子」のことを「胡椒」と呼ぶ地域もあるほどですから。
- salt-water_tabby
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塩辛いと同義語ですが、「しょっぱい」という言葉もあります。ただし、日本国内でも使う地域と使わない地域にわかれますが。 #2の方のおっしゃるとおり、言語の違いは文化の違いでもあります。 イヌイット(エスキモー)の言葉には、白をあらわす言葉が数十種類もあるそうです。日本は古くから魚をよく食べる文化があったため、日本語には、出世魚(つばす→はまち→めじろ→ぶり等)といって、魚をその成長段階で呼び分ける習慣があります。 本題に戻りますが、日本語に辛味を表現する言葉が少ないのは、日本には辛味の文化が成熟していないからだと言えます。
- sunasearch
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「辛い」を使って使い分けるにしても、 「塩辛い」「ピリ辛い」くらいしかないですよね。 日本語は、「辛い」に限らず、元来形容詞の数が少ない言語だそうです。代わりに動詞を使って表現できるようです。 以下、サイトからの引用です。 日本語文には、中国語や英語以上に動詞が多用される。日本語は元来、形容詞が少ない言語だったらしい。手元の国語辞典でク活用・シク活用の形容詞の数を数えると、1ページに 2個以上あることはまれである。 形容詞は、辞書の見出し語の 1%にも満たないと思われる。 日本語では形容詞不足を補うため、古来から大量の漢語をいわゆる形容動詞として中国から輸入すると同時に、動詞を使って状態を表現してきた。「疲れた」、「異なった」などは、英語や中国語では通常は形容詞になるが、日本語では動詞である。 日本語の動詞は比較的簡単に複合動詞を作って微妙な意味を表現できる。「疲れ切った」や 「眠り込んだ」で 「疲れた」、「眠った」に微妙なニュアンスを付け加えることができる。そのために日本語では動詞が発達し、他言語では形容詞で表現される意味内容も好んで動詞で表現されてきたのであろう。