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中国という呼称について
中国という呼称は、中華人民共和国の略で、従って戦後使われ始めた呼称であって、それ以前は支那かと思っておりました。 ところが戦前も例えば中国語などという使われ方もあったように聞きました。 してみると、中華民国(1911~)の略称でもあったのでしょうか。 それ以前にはまさか中国という呼び方はなかっただろうと思うのですが。 そうだとすると「中国3000年の歴史」等という言い方はおかしいですよね。 高々100年位ですよね。
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6です。 確かに中国という言葉には、夷狄(いてき)に対する優越性が込められている美称ですので、東夷である我々がなんの抵抗もなく呼ぶことにいささかの抵抗はあっても不思議ではないのかもしれません。中国と呼べ、と強制されるのもどうかなぁ、とは思わなくもないです。 じゃ、支那なら全く問題がないかというと、これはこれで向こうが嫌がる・・。いくら差別的意図はないと言っても、相手が嫌がる名前を使うのもやりにくいこと。 困りましたねぇ。 昔は、王朝名で呼ぶことが多いですね。漢とか唐とか、清とか呼んで、中国という言い方は彼ら自身はしていますが、日本人はしてないはずですし、支那はありますが、一般的には入唐とか、入宋とかというように、支配している王朝名を使いますね。 でも、国号の問題を歴史と一致させるのは非常に難しいと思います。たとえばフランスではどうでしょうか? どこまでを「フランス」の歴史として遡れるか、難しいと思います。ローマ帝国時代を含めて、フランスと呼ぶんでしょうか? エジプトなんかはどうなってるんでしょう・・。イスラム王朝時代の国名もあれば、古代王朝時代の扱いも「エジプト」として扱うんではないかと思いますが・・でも厳密には「エジプト」ではないですよね。中国だけの問題ではないと思います。国境がはっきりしないと、もっとやっかいそう。 ただ中国人の、国名に対するこだわりのうるささは、世界4大文明の中で、唯一、古代文明から断絶無く継続したという主張がなされることがよくあって、継続しているという歴史的自覚がすごく大きいことはあると思います。中華は漢民族の夷夏(華)思想に端を発しているので多民族国家であり、社会主義国家の使う称号としては、今ひとつ良くないと思いますが、幹部の歴史認識がそうなんでそうなっちゃうんでしょうね。
中国というのは、もともとが漢民族を意識した言葉です。 お聞きになったこともあると思いますが、私たち日本は魏志倭人伝には、「東夷」として記されています。 東夷、西戎、北狄、南蛮。 私たちは東の野蛮人ですね(汗)。 四方の文化的に劣った民族の中心にいるのが、中華(中夏)、中国です。いわゆる中華思想といわれるものですね。 ですので、中国3000年というと、そもそもが中原といわれる現在の漢民族の先祖からの文化を意識したものなんです。起源は古いです。孔子はたしかに中華人民共和国とは無縁ですし、中国という政府は当時ないのですが、孔子のいた周王朝は、まさしく周囲の野蛮国家と自分たちをわけて文化的に優れたものとしてしておりましたから、中華文化、中国意識というものは持っていたのです。現在の中国は他民族国家ですから、かつてさげすんだ異民族が入りこんでいるわけですね。近代的な国家の概念とは違いますが、文化的な概念と地理的な概念が結びついた言葉だと言えると思います。
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ありがとうございました。 中国に限らず各国とも国家名には様々な概念を込めていると思いますが、中国に限って具体的な国家名に「中華」が現れる以前まで中国と呼ぶ必要は…。どうなんでしょう。
私も4番の方の >歴史的呼称としては「支那」を使用しています。 これには同感します。 うちの近所に「中国人」を称する鍼灸医院の先生が開業してますが、本当は満州人で、中国人といわれると違和感があります。 先生の父親が清朝皇帝溥儀の廷臣で、皇弟溥傑について医学留学し、戦後は中国へ帰って苦労されたようですが、国交正常化の頃に再来日し、特例で日本の医師免許(登録は内科医)を得たことが地元の新聞でも紹介され、素性ははっきりしてますし、近所の人間は「モンゴル人の末裔」と認識してるので、どうも「中国人=漢民族」というイメージからすると違和感が。 4番の方も少し触れてますが、昔オリンピックを見ていて、Nelli Kim選手 http://members.at.infoseek.co.jp/key2key/komaneti/icon/NelliKim.jpg が、ソ連人という事で違和感を感じたのも、私としては同様です。 ソ連というとどうしてもロシア人(金髪で西洋人顔)のイメージがあって・・・。 脱線しますが、シベリアやアラスカは元々日本人の土地だったことをご承知でしょうか。 アイヌ人が日本人とすればそうなりますし、逆にロシア人とすれば北海道は日本政府が不法に占拠した、ロシア人の土地ともいえます。 幕末の日露交渉ではこうしたやり取りもあったとかなかったとか。 民族と国は一致しないことがままあります。
お礼
ありがとうございました。 満州も「満州国」ができるまでは地域名で確か女真族ですよね。多民族を主義でまとめて、しかも地域に関連する国名にしちゃったのが混乱の元なのでしょうか。
- yuhkoh
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別の方にした回答です。 <「支那」は地域を示す言葉で、歴史的・地理的概念です。「中国」は中華民国・中華人民共和国の略称であり、政治的概念です。いうなればかってのロシアという地域を治める正統政権が「ソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)」であったように。 で、現在の支那大陸の正統政権・政府が「中国(中華人民共和国)」という立場です。ですから、支那と呼ぶと日本が正統政権である「中国」を認めないと思われるからでしょう。 ちなみに私は歴史的呼称としては「支那」を使用しています。つまり孔子や始皇帝は支那人であっても、中国人でないということです。チャイコフスキーがロシア人であってもソ連人でないように> また、こちらもご参考にされてはどうでしょうか。 【中国】 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD 【支那】 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%AF%E9%82%A3
お礼
ありがとうございました。 今までの方はどちらかというと地域名と認識していらっしゃるようでしたが、No.4さんははっきり国名とおっしゃる…。もし地域名なら、国名を呼ぶべきときに中国と呼ぶのは失礼なはず ?。
中国とは大陸の中原を征した国を指す言葉で、モンゴル(元)であろうと満州人(金、清など)であろうと、民族を問いません。 万一日本が大陸の中原を征すれば、日本人は全て「中国人」ということになり、国号は「和」になったと思います。 (その後国が衰えてしまえば、次の王朝からは「日本は中国固有の領土」と言われ、ぐうの音も出なくなるので、危険ですが) そして伝統的に王朝の名前は1字。 「蒙古」が国号を「元」としたのもこの伝統によります。 民主国家になってからは「中華民国」など、伝統的ではない国名にしました。 中国の歴史 http://www.uraken.net/rekishi/reki-chu01.html
お礼
ありがとうございます。 初めは軽い気持ちで質問したのですけれど 問題がどんどん大きくなってきてしまいました。 うーむ。 私は中国人になりたくありません。 東アジアにおける権力闘争の様を呈してきたような…。 もう少し皆様のご高説を拝聴したいと思います。
- corgi12kg
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高島俊男さんの「支那はわるいことばだろうか」(文春文庫『本が好き、悪口言うのはもっと好き』ISBN4-16-759801-9所収)が参考になります。 意味としては「中央なるわが国」という意味で古代からあったようですがChinaの意味としてはやはり近代からのようです。
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ありがとうございました。 >>「中央なるわが国」という意味で ということは、その「わが国」の名前は何だったんでしょうか。隋とか唐とか清等々ってことなんでしょうか???。なんだか分からなくなってきました。
- gyounosuke
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「中国」という呼称が使われたのは『詩経』(紀元前の書物)が最初で、黄河の中流域一帯の呼び名だそうです。他に「中原」「中華」などとも呼んでいたそうです。 つまり、あの地域の呼び方の一つとして「中国」とか「中華」という言葉が以前からあって、近代になって国号に「中華」を用いるようになった。 「中国」は必ずしも「中華民国」の略称ではなく、ずっと以前からそう言う呼び方があったということのようです。
お礼
早速のご回答ありがとうございました。 >>「中国を中華民国と称する」 とすれば、発想が逆なのでしょうか…。 成程、3000年の歴史は中華人民共和国ではなく中国でなければならないのが分かりました。
お礼
再度のご教示有難うございます。 確かに色々ですねぇ。イギリスは確か正式名は「グレートブリテン何とか」でしたよねぇ。でも周辺国には強制してませんよねぇ。大人なんですかねぇ…。 結局、禁断の支那呼称の是非になって議論になってしまいそうなので、どうもすっきりしませんがこの辺で締め切らせて頂きます。皆様どうも有難うございました。又皆様夫々のご見解、どれも有難く拝見しましたのでポイントの発行は控えさせて頂きます。