ガンダムSEEDデスティニー・陽電子砲って大気圏内では…？

質問

ちょっと前の話ですが、前作ではマリューさんは虎さん部隊との戦闘では、ナタルの具申したローエングリン使用を、地表への汚染被害が大きすぎるという理由で許可しませませんでしたよね？でも今回デスティニィーではグラディス艦長は海で(陸でも)タンホイザーをぶっ放しました。
汚染というのはたぶん放射能汚染の事だと思ったのですが、まわりの船やMSに乗ってた人、あるいはすぐそばの町の住人達に影響は無かったのでしょうか？というかその前に陽電子砲とは大気圏内で撃っても大丈夫なものなのでしょうか？(マリューさんの言ったような汚染はない？)

回答No.5

akura

柳田理科雄氏の、空想非科学大全という本で、地上で陽電子砲をぶっ放したらどうなるかって話が載っております。この本の場合はエヴァンゲリオンのポジトロンスナイパーライフルですけど。
　他の本で本書は間違いだらけとされてはいるものの、結局結論は同じです。
　陽電子はあたりの電子と反応してγ線に変わってしまうので、真空中でしか放出できません。地上で打ちたいなら、砲の中を真空にする必要があります。よって砲にフタをするしかなく、こいつは反物質で作るわけにも行かずそこらの通常物質でしか作れないでしょうが、おかげで飛んできた陽電子はこのフタにぶつかりフタが大爆破します。
　その時点で艦は大破するでしょうが、根性で打ち続けたなら、あたりの空気を炸裂させながら進行し、そのせいで屈折しながら飛ぶので、敵に当たるかどうかも怪しいのです。
　とてもとても危険ですが、それでも敵に当たれば、対消滅という反応で高いエネルギーを放ちます。その際出てくるのはγ線のみで、こいつは光同様電磁波なので近くにいない限り（数キロ以内）、被爆することはなく、残留もしません。
　陽電子はその辺に転がっててくれるものではありませんので、艦の中で作っていると思われますが、作り方としては、
　(1)　真空中に高エネルギーを打ち込む。こいつはγ線です。
　(2)　打ち込んだγ線のエネルギー分だけ電子と半電子（陽電子）が出てくるので、陽電子のほうだけ磁気でタンクに引っ張り込む。
　(3)　高磁気をかけて、陽電子をためていく。
　ミスれば艦内で大爆破です。残留性は低いのですが、なんせ味方にとって危険なばかりで、地上で打つ武器ではありません。ちなみに、今のところ人類はγ線をつくる技術を持ちません。
　ま、地上で撃った瞬間には自分たちの艦がきのこ雲に包まれるわけです、それも自分たちが費やした膨大なエネルギーが素なのに。
　あれは陽電子砲という名のただのレーザーか、宇宙では事実陽電子砲でも地上では別のものに切り替わっているのでは？

お礼

お礼が遅れて申し訳ありません。
なるほど、字の通り陽電子砲なら地上では不可能という見方も出来るんですね。
詳細に回答していただきありがとうございました！