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音楽大学について
初めまして。春から高校生になる女子です。 私は、音大(大阪)へ行きたいと思っています。しかし、私はピアノもやっていなければ、特別に歌のレッスンもしていません。 クラッシックや有名な楽曲(モーツァルトなど)を聞くと、胸の奥が熱いのを感じます。けど、私は特に、特別に音楽に対する特別な才能などは備わっていないです。 高校生から、ピアノを習ったとしても、音大へいけるでしょうか? 歌もすきなのですが、歌手で成功などは考えてません。死ぬまで、音楽と付き合って行きたいと思っています。 音大は、どういう試験をするんでしょうか? ピアノと歌の実技試験があると聞きましたが、そこのところも詳しく解りません。 よければ、音大について色々教えてください。 宜しくお願いします。
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こんにちわ!音楽学専攻(楽理科)の者です。 高校生からピアノを習うということなら、まずはピアノ科はあきらめたほうがいいです。行けるとしたら、ピアノ科以外の科です。それなら、今から猛練習して取り組めばなんとかなると思いますよ。でも、先生選びをちゃんとしなければなりません。上手になれるかなれないかは、どの先生に習うかで大きく決まってしまうことが多いので、1年間くらいは受けたい音大卒の先生に習い、あとの2年間は音大の現役の教授に直接見てもらうことが大切です。音大に行く人で、音大の教授に見てもらっていない生徒はいないに等しいほど、たいていはみんなプロの指導を受けている人ばかりです。 今、一番、大切なことは、どの科を受けるかということを出来るだけ早く決定することでしょう。 フルート、クラリネット、オーボエ、サクスホーンなどの木管楽器が比較的、短期間でやる楽器なように思います。高校生になって初めてフルートをやって受かったという人も実際にいるし、サクスホーンの例もいました。声楽も興味があればみても素質があるかどうか見てもらって、先生にはっきりと行けそうか駄目か言ってもうらといいと思います。駄目そうなら、すぐに楽器を変えて、別の楽器を試してればいいのですから。 音大には楽器を専門にやる科と、私みたいに、作曲家研究や音楽理論を専門にやる科(音楽学=楽理科のこと)もあります。この科の場合には、音楽理論はもちろん今からでも十分間に合うし、ピアノも最低でもバッハのインヴェンションとベートーヴェンのソナタ1番や5番あたりが弾ければ十分に受かります。ちなみに、私は、バッハの平均律1巻の13番嬰ヘ長調(プレリュードとフーガ)とブラームスのラプソディ2番をやっとこさっとこ弾いて受かり、今はポーランド音楽の研究者(学者)になる道を歩んでいる最中です。 その他、私は詳しくありませんが、音楽教育を専門に学ぶ科とか、リトミック学科とか、よく分からないけど、音大の中でも様々な科があるので、一度、音楽大学の受験校が載っている大きな本を一冊買って、よく読んでみるといいと思いますよ(ぜひ、読んで下さい)。 お金は相当かかります。だいたい4年間で全て含めて800万くらい、さらに受験の時のレッスン代だけで今からなら受験までに200万くらいは軽くなくなると思って下さい。私の家も質問者様同様に、普通の給料(サラリーマンです)でしたが、それでも、なんとか私の情熱で行かせてもらいました。 最初は不安で大変かもしれませんが、一歩一歩、受験までの道を歩んで進んでいけば、そのうち道は開けてくると思いますよ。私の両親は音楽のことは全く無知でストラヴィンスキーの名前さえもしらない両親だったため、受験の時は、どうしたらいいのかけっこう戸惑うことがありました。でも、少しずつ、問題を解決していって、準備を整えていったら、いつの間にか、受験できる段階にまで自分の能力が上がりました。私は、高校3年になって初めて音大への道を目指しましたが、それから初めてソルフェージュをやって、楽典や和声学を学んで、語学を勉強して、1浪はしましたが、無事に受かりました。私の場合はピアノは小学生からやっていたので、上手ではないけど、なんとなく下手なりに曲になりました。 音大に行けるといいですね。音大と聞くとそんな遊びのような大学行ってどうするのかってよく言う人がいますが、全くの間違えです。音楽を専門的に学ぶということは、歴史、哲学、文学などへの幅広い関心と知識が問われますし、常に自分との戦いで、大学に入ったら、休んでいる暇などなく、休憩時間に食事もとらずに楽器を練習することは日常的で、さらには、レッスンで厳しいことを言われ、地獄でもあります。でもその厳しい生活の中に、喜びがあるのが音楽の世界です。
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- bu-cla
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こんにちは。管楽器でメシ食ってる者です。 No.1さんに補足というか、僕の思ってることを書きます。 まず、お金がかかります。以前楽器屋さんと話した笑い話ですが、「音楽の私大は医学部と同じくらいお金がかかるのに、全然もうからないね」。 笑い話なんですが、ちょっとシャレにならない。音楽大学に行きたいのはわかりますが、やはり親の方を説得できるだけの熱意と情熱はいりますよね。なんとなく、ではちょっと難しいでしょうね。ただ、一ついえるのは、ピアノや弦楽器は幼少のころからの訓練が絶対に必要やと思われますが、管楽器や声楽は10代くらいから始めても遅くない、ということです。特に声楽はそうですね。 「努力に勝る才能なし」とも言います。質問者さんの熱意と情熱と努力が、この質問の答えになっていくのではないでしょうか。
お礼
そうなんですか?!そんなにお金がいる(そして収入が少ない)となると・・・。 私は、親にお金の事で迷惑かけたくありません。でも、自分でレッスン料など出せる自信も有りません。 やっぱり小さい頃から楽器などしていないと、少し苦しいというか、大変ですよね・・・。声楽を学んだとしても、将来的にどのような職業があるのかも解らないし・・・ 私も音楽に対して全く知識が無いところが1番問題ですね。もっと調べてから、質問すればよかったと思います。 わざわざ質問に答えてくださってありがとうございました!現実的なことを知れて、よかったです(^^)
あなたと同じようなところからスタートした自分の体験談を話します。 昔、高校3年から急に音楽の道を志しました。 といっても、小学生の頃から音楽は好きでしたから、気持ちは持っていました。 高校3年からは、いくらなんでも遅すぎました。親からも先生からも猛反対されました。いくら言っても、だめでした。そして、生まれて初めて、親にも先生の言葉にも納得せず、自分の気持ちをぶつけ続けました。 そして、一浪して音大に入り、今は専門家としてやっています。 誰が見ても不可能でした。あなたと同じ、秀でたものも感じられなかったでしょう。(専門家からすれば) でも、あきらめませんでした。どんなに時間を費やしても、ピアノや歌の練習は苦になりませんでした。それどころか、やるたびに新たな体験を通して喜びが増しました。 簡単に「あなたも出来る」などとは言えるものではありません。でも、あなたの思いが私に伝わってきたので、こうして文字にしています。 必要だと感じること。 1.今からピアノをレッスンするとしたら副科として頑張り、やはり「声楽」か「音楽の先生」などがいいのではないでしょうか。 2.ピアノと声楽はどちらも副科としても、レッスンを受ける必要があります。その中で、将来、音楽のどの内容を極めたいかが自分で納得いくことが望ましいでしょう。でも、声楽で専門的にやるか音楽の先生になるためにやるか、さらにはもっと他の可能性があるかを出来るだけ早い時期に見極めることが大事。 3.次に、ソルフェージュとして、音楽理論、聴音(ピアノの音を聴きとり、譜面にその音楽を書き取る)などのレッスンも必要です。 とにかく、自分がやりたいことをご両親とよく話し合って下さい。そして、やるなら、次のことを忘れずに。 1.「死ぬまで、音楽と付き合って行きたい」なら、どんな形を自分は最も望むかを今の時点で自分の中ではっきりさせ、ご両親と話し合うこと。(これは今の時点で全てを、ということは無理ですから、歌やピアノのレッスンが可能になったら平行して考え抜くことが大事。) 2.あなたが望むものがはっきりしている分だけ可能性も広がります。「特別に音楽に対する特別な才能などは備わっていないです」などと決め付けずに、自分を信じること。出なければご両親は勿論、誰をも納得させられませんよ。 とにかく、後悔のない人生を強く希望します。しっかり見据えてこれからを生きてください。
お礼
とても熱心に回答していただいて、ありがとうございます!質問したかいがありました。 高校の進路で、公立の「音楽科」を志望したかったんですが、一切音楽の知識が無かったので、諦めました。 音大に行くために、ピアノを習いたいというと、親は「ピアノを習ったとしても、絶対に続かない」といわれました・・・ 特に夢はなく、ただ音楽と関わりたいなと思っています。夢がないと、それに向かってつっぱしっていけないですよね・・・。 熱心な回答、本当にありがとうございました!とっても参考になりました!
お礼
pomoccさんの回答、とても丁寧でわかりやすく、参考になりました。 やはり、私には無理だという事が解りました。 まず、私は親にお金の面では絶対に迷惑をかけたくないからです。 そして、「歴史、哲学、文学などへの幅広い関心と知識が問われます」と言う所が無理だと思いました。 音楽を専門的に学ぶことは、人一倍の努力と音楽に対する情熱が並みの「音楽が好き」という人よりも上回らないといけないと駄目なんだな、と思ったからです。 私は音楽を鑑賞することが好きな普通の人間なのかも・・・とおもいました。こんな曖昧な気持ちの私に、真剣に回答してくださって、嬉しかったです。本当にありがとうございました。