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漆の発掘遺物

albracの回答

  • albrac
  • ベストアンサー率51% (39/76)
回答No.6

漆については、非常に奥深いです。 まず、「塩」とは、化学で言う塩(エン)のことです。 特に、無機塩、水溶性のものは漆の硬化に有害です。 重ねて言いますが、有害だと言うのは、漆酸が酸化重合して硬化する、固まるのを阻害するのです。漆が完全に硬化すれば、当然塩類にも侵されません。 (ちなみに、厳島神社の柱の朱は、HgSと膠、胡粉を混ぜた、一種の岩彩だと思います) 漆の塗師の職場に行けば実感するのですが、下手な研究所のクリーンルームよりも、埃が少なく、空調がしっかりしています。(私の主観ですけど) 特に「塩」の排除については、かなり神経質です。ですから、なかなか来客を向かい入れてくれません。 では、どれくらいの塩が有れば、漆の硬化が阻害されるかは、精密な測定をしていないので解らないのですが、「潮風がふきつける地域の海岸線の屋内で、お茶箱のような箱に密閉保存」していてもおきる場合があります。 ですが、漆の樹木の組織の中には無機質の塩が存在するのに、採取された漆はきちんと硬化するのですから不思議です。 また、漆は、国内の産地によって、「これが同じ植物のものか」と思うくらい、観てくれや、粘度が違います。観てくれとか、粘度は有る意味、個人の主観によるものです。 その漆の樹液の無機成分は、生育する土壌や水質に左右されるので、それでスプリング・エイトで産地による無機成分の編成パターンがわかるんじゃないかな。私の予想の範囲です。きっと金にならないから馬鹿臭くて誰もやってないでしょけど。 どんな学問でも、一つの学問を極める為には、何倍も他の分野の知識が必要ですね。 また出版物ですが、漆芸と考古学、化学的メカニズムを総合的に載せたものは、私は解らないですね。充実したホームページも見た事がないです。 ですから私は、考古学以外の分野の学習、漆芸(芸術)、化学、植物学の各知識の全てを自分自身で一つ一つ集めて、実験、解決していったのです。そのあらましが、私のこれらの解答です。 世の中はわからないことばかりです。 がんばって化学の道を極めて下さい。

p_nonoko
質問者

お礼

ありがとうございます。 いろいろと奥が深いんですね、漆って。 漆の硬化は酵素反応だということは知っていたのですが、それを無機塩が邪魔するんですか。酵素の形にもよるのでしょうが、金属錯体を含むのなら、あり得る話ですよね。 でも出版物は、あまりないんですね。残念! でも、考古学上で、発掘されたものの分析とかはしているんですよね。それを探してみようかな・・・ あ、あと、近くに漆の工房があることがわかりました。 機会があったら、見学させてもらえれば、と狙っています(^^) 入れてくれるか、わかりませんけれど。 いろいろと奥の深いお話をありがとうございました。本当に感謝です。

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