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獅子舞とキャベツを食べること
小学生のころ中国圏にいたことがあり、旧正月で見られる獅子舞で、獅子がキャベツを食べる演技をするのを見たことがあります。 店先に赤いお年玉袋か、キャベツをぶら下げて獅子がそれをくわえるのです。(小さいころの記憶なのでぶら下がっていたのがお年玉袋かキャベツかが曖昧です…。でもどこかでキャベツは使っていました) なぜキャベツなのか、この演技の意味などわかる方がいらしたら教えてください。 また他に旧正月のおもしろい習慣などがあればそちらも募集します。
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こんにちわ(/は)。 農暦(旧暦)の"元宵節"や"正月"や"開店祝い"などに中国大陸や華人の住んでいる国々や地方では良く見ますね。 獅子舞の獅子が店先や大きな家の玄関前などにやって来て、獅子舞い踊りをします。上から吊り下げられた青野菜をまず食べます。そして同じく吊り下げられた赤いお年玉袋(紅包:ホンパオといいます)をくわえます。そして一礼をしてからその場を去ります。こんな流れだと思います。中国の古代から伝わる伝統行事です。東南アジアなど華人のいるところでも盛んに行われています。 本来は青野菜を食べます。中国名では"青菜"(チンツァイ)といいます。比喩的に緑色した野菜のことを言うときもあります。キャベツは青菜の代用品ですね。数段も小ぶりの青菜よりも迫力があります。だから大商店などの興行では敢えてキャベツを使用する場合も有ります。この一連の行為を中国語で"採青"(ツァイチン)といいます。ご存知のように中国語での"青"とは、本来は日本人の言うところの"深緑色"のことです。 "採青"をする理由は、縁起を手中に収められる事と、念願が叶えられるようにという人々の願望が込められています。翡翠や玉の緑色、若々しさ、新しさなどが青色(日本語の緑色)に含まれている意味です。その縁起の良いものを口にくわえて食べる行為が"採青"で、すなわち念願成就することです。 普通は軒下や庭先の樹木に上から吊るします。簡単には届かない高さがいいです。かといって、届かぬほどの高さでは困ります。これは、そう簡単には幸せを掴めないという暗喩だと思います。地べたに置いたんではご利益も地に落ちてしまいます。 "紅包"は縁起を運んで来てくれた獅子さんにお礼をする意味があります。金額は多ければ多いほど喜ばれます(笑)。きっと大きな念願が実現するかもしれません(^^♪。 その他の正月行事は詳しい"応募"が別に出てくると思います、私はとりあえずキャベツのお答えだけを(^^♪。