戦争時の国民の自由を制限する法律

質問

戦争時の国民の自由を制限する法律や
企業の動きを制限する法律は
今の日本にありますか？

逆に、来日旅行者や出稼ぎ外国人の自由を制限する法律はありますか？

また、日本人が外国を旅行中に、戦争が起こったら日本に帰国できますか？
あるいは旅行中の国が戦争を起こしたらどうなりますか？

回答No.1

AlexJenifer

・戦争時の自由を制限する法律はあります。
１．自衛隊法第103条　施設管理、土地などの使用、物資の収用、医療、土木建築、輸送業に対して指示を出す事ができます。
https://www.mod.go.jp/j/presiding/law/yujihousei/qa/103-2.html
２．国民保護法においても幾つかの制限が可能となっています。
https://www.kokuminhogo.go.jp/gaiyou/index.html

・これらの法律は、「国内にいる全ての人」に適用されるものです。在住外国人、外国人旅行者も対象となります。
・ジュネーブ条約において、戦争時に交戦国の民間人を不当に抑留・拘束することは禁止されています。
・出入国管理及び難民認定法、俗に言う入管法で、緊急事態においては日本政府が外国人の滞在資格の取り消しや、退去命令で日本からの退去を求める事ができると定めてあります。

・日本人が外国を旅行中に戦争が起きた場合、帰国できるかどうかは、状況次第です。例えばロシアとウクライナの戦争の場合、ロシアにいた人は悠々と帰国できました。ロシアは侵攻した側でしたから。しかしウクライナの侵攻された地域にいれば簡単には帰国できません。

例えば1985年のイラン・イラク戦争では「48時間後、イラン上空を飛ぶ航空機を、無差別に攻撃する」とイラクが声明をだしました。イランに滞在中の外国人は急いで出国しましたが、日本人は乗せて貰える航空機がなく（どの会社も自国民最優先）、安全が確保できないので民間機は迎えに行けず、自衛隊派遣許可も出ず。最悪、そのまま帰れなくなっていた可能性もあります。（実際には、トルコが日本政府の要請に応えてトルコ航空機が救援に向かってくれ無事に帰国）

国家間の戦争ならまだしも、クーデターや内戦などが海外旅行中に起きると、帰国できなくなる可能性があります。相手が「国」ではない側なら当然ジュネーブ条約も関係ないし、交渉すらできなくなることもあります。