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血の染み抜きに大根:絹布の処理法について
- 現実に大根を使って絹布に付いた血の染みを落とすことは可能です。
- 大根に含まれる蛋白質分解酵素が血液を凝固させる蛋白質を分解し、凝固した血液を溶かす効果があります。
- ただし、絹糸も蛋白質でできているため、大根を使った染み抜きを行う際には注意が必要です。
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昨夜のうちにご質問は拝見しておりましたが、 私の知る事柄は >作り話や憶測、噂話の類 に含まれるだろうと遠慮しておりました。 なぜなら私は大根に含まれるたんぱく質分解酵素の種類や量および絹の分子結合の種類や程度も知らないし、実際に大根おろしで絹が溶けるか試したことはないからです。 従って、もしお時間があって、何か駄文ででも文字を読めなければ退屈で死ぬという気分のときによろしければお目通しください。 私が聞いた話、知っている限りで言うと、 漫画に描かれていた条件下で大根おろしが絹織物を痛めることはありません。 私が聞いたことがあるのは、経験則から昔の人は「大根おろしは絹でも生地を傷めず染みを落とせる」と知っていて、着物の手入れに使っていた、という話です。 これはたいへんな着道楽で知られていた祖母の知恵として母が聞いた話を私がまた聞いたという、完全なる伝聞です。 ただ、昔はプロも着物のシミ抜きに大根おろしを使っていたようです。呉服屋からも聞いたことがあります。 大根おろしに含まれるたんぱく質分解酵素の種類もさることながら、絹が「たんぱく質が主成分でありながら、たんぱく質を分解する消化酵素の影響を極めて受け難い」という性質に由来するものだろうと思われます。 たんぱく質分解酵素はタイプがあり、大根おろしに含まれるたんぱく質分解酵素はかなり「弱い」タイプです。 たとえば質問者さんも、パイナップルやキウィを食べると口がぴりぴりしたり、口内炎が出来ていると染みてつらい、という体験談は見聞きされたことがあるはずです。これはパイナップルに含まれるブロメラインやキウィに含まれるアクチニジンは強力かつ口腔内のたんぱく質に反応しやすいからです。 ですが、大根おろしでそのような話は聞いたことがない、少なくとも非常にまれなのではないでしょうか。 また一方、絹の「たんぱく質消化酵素の影響を受け難い」ことは科学的にも解析されています。 絹糸はフィブロインの周囲をセリシンが4重に覆うという構造をしています。 そしてこのどちらもたんぱく質分解酵素の影響を受け難いのです。 適当にググって拾っただけの例で、最適といえるかはわかりませんが、よければ以下をご覧ください。 フィブロイン(Wikipedia) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%B3 >カイコの絹糸の主要成分 (略) >希酸、タンパク質分解酵素等に安定 絹タンパク質加水分解物含有食物およびその製造方法(特許出願1988) https://patents.google.com/patent/JP2737790B2/ja >絹タンパク質自体は通常のタンパク質とは異なり、ペプシン、トリプシンなどの消化酵素の作用を受け難い 割愛しますが、セリシンもです。 大根おろしをなじませただけでは絹は分解されません。 そのなろうのコミカライズは読んだ覚えがあります。(そのエピソードは第一話で、妃の絹織物を洗濯しようとしていたのは同僚の下女、その下女は良家のお嬢様で後宮における主人公の最初の友人になる、という話ではありませんでしたか。) 漫画だとしばらく時間をかけて大根おろしを絹になじませていましたよね。 しかし、1時間も2時間もは経っていなかったような描写でした。 漫画ですので季節がよくわかりませんが、着こんでいた様子からすると真夏の熱帯夜というわけでもなさそうです。 大根おろしのたんぱく質分解酵素が十分な効果を発揮するのには、人間の体温に近い温度と、1,2時間の時間が必要です。 従って、漫画の条件では、単なる「肉の下ごしらえ」であったとしても、十二分にたんぱく質の結合を緩めたとは思えません。 血液に対しても同様でしょう。 つまりあの絹についていた血はかなり最近ついて、乾く前に下女たちが染み抜きを試みたのだと思われます。 絹を傷めるのであれば、30度以上のお湯で洗ったほうがごわごわになったはずです。 昔から、絹は30度以上のお湯で洗うなと言われます。これは、絹の主成分であるセリシンが親水性を持つためです。 だいぶ散漫な回答となりましたが、お目通しくださったのであればありがとうございます。
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- 121CCagent
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>どういう意味で仰っているのでしょうか? 言葉が足りなかったようで申し訳ないですm(__)m 実験室レベルで昔、大根をすりおろしたものに絹糸をつけたりするような事はしたことがあります。まぁ溶解するのかどうかって言うのは顕微鏡下で観察した程度です。 実際に絹織物・製品で確認した訳ではなく引張強度、引裂強度、破裂強度に影響が出るのか?って言うのはわかりません。
お礼
御回答頂き有難う御座います。 繊維単体は極細なのに意外と頑丈なのですね。
- 121CCagent
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大根に含まれる濃度程度のタンパク質分解酵素では絹そのものを分解するほどの能力はないと思いますけどね。
補足
>と思いますけどね。 とはどういう意味で仰っているのでしょうか? 確認済みでもなければ知識として知っているわけでもないという意味なのでしょうか? 憶測による御回答は御遠慮願うと書いております。
お礼
御回答頂き有難う御座います。 絹の蛋白質が酵素による分解作用に対してそこまで耐性があるとは知りませんでした。 詳しくお教え頂き感謝致します。