• ベストアンサー

人工放射性核種

今、茨城のJCOの事故に関する文献を読んでいるのですが幾つか疑問があります。 人工放射性核種は 1、どうのようなプロセスで作られ、どのように有害なのか? 2、発生源の強度と人体への影響は?(どれくらいの放射線でどんな影響が有るのか?) 3、放射性元素の濃縮度と臨界質量のデータが欲しい。 一覧表みたいなものがあればいいのですがどのWebページに行けばいいのか分からなくて困っています。 宜しくお願いします。

  • msada
  • お礼率46% (7/15)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#136764
noname#136764
回答No.2

1-1.どのようなプロセスでつくられるか 意図して特定の人工放射性核種をつくる場合は、天然の元素に何らかの核反応(中性子の吸収とか)を起こさせるのが一般的です。臨界事故を含め、核分裂反応では、ウランまたはプルトニウムが複数(普通は2つ)の原子核に分裂しますので、その際自然界には残存していない核種が生じます。また、ウラン235が分裂する場合、均等に割れる場合よりも、質量数90付近と130付近に割れる割合が多くなる傾向があります。したがってストロンチウム90やヨウ素131、セシウム137などが問題となるわけです。 1-2.どのように有害なのか 人工放射性核種は「自然界に大昔はあったが今は残存していないもの」です。当然、半減期の短いものになります。半減期が短いということは、短い期間のうちに壊れる、すなわち放射線を出します。物質量として少量でも短い時間のうちに多くの放射線を出すことが、有害性の原因です。 2.発生源の強度と人体への影響 IAEA(国際原子力機関)なりICRP(国際放射線防護学会?)の資料をあたってください。 ただ、それらの裏付けとなる大量の人間に放射線を浴びせた疫学データは、人類史上広島と長崎しかありませんし、当時の調査での被爆量の認定と障害の程度にも不確実性が多く含まれます。したがってそれほど確実なデータではなく、現在合理的と認められている目安だと思ったほうがいいですね。 3.放射性元素の濃縮度と臨界質量のデータ 放射性元素の・・ではなく、核燃料の・・ですね。 臨界とは、核分裂反応で生成する中性子によって次の核分裂反応が起こる連鎖反応において、中性子の数が維持されるバランスのことをいいます。(だから本来は「臨界事故」ではなく「超過臨界事故」だと思いますが) 臨界質量は核燃料の種類(ウランか、プルトニウムか、トリウムか?)加工状態(金属か酸化物か?)、濃縮度、形状、減速材の有無などで様々に変化します。 金属核燃料の濃縮度100%で球形で・・・というような単純な比較ならばどこかに一覧表があっても不思議ありませんが、自分で勉強して計算したほうが早いかもしれませんね。

msada
質問者

お礼

mugisakenomiさん、ありがとうございました。 すごくお詳しいのですね。 回答をコピーさせていただいてじっくりと読ませてもらいます。 ありがとうございました!

その他の回答 (1)

noname#21649
noname#21649
回答No.1

2は.放射性物質取り扱い主任(名前を忘却)という感じの資格試験の内容に記載があります。 3.はicrp publication(ICRU Report?)という感じの本(丸善がたしか販売)6か30か48に吸収のコンピューターモデルが記載されていたかと思います。 以前 atomnet 03-5470-5511 1200/2400bps 8bit 1 bit パリティ無し.フローxon/xoff 無手順 シフトJISに接続して.図書館の所在地を調べ.そこの本にかいてあったような気がします。 使ったことはありませんが フリーダイヤル 0120-119433 月-金 10:00-12:00.13:00-17:00 雑誌i/o.15ページ.1995年4月号より引用 ただ注意点があります。茨城の事故は.人工かく首が排気口からもれていたほかに.付近一帯に中性子をばらまいています。過去の事故で.中性子をばらまいた話を聞いたことがありません。中性子の影響を見落とす可能性があります。 ICRPで検索すると.運が良ければたしか.ヨーロッパに本部がありますので.ヨーロッパで公開されているかもしれません。

msada
質問者

お礼

ありがとうございました。 図書館という手もあったのですね。 最近、インターネットに頼りっぱなしで… 助かりました。図書館に足を運んでみることにします。

関連するQ&A

  • 人工放射線核種、自然放射線で意見がわかれるのはなぜ? 

    どっちが本当かがわからないんですが、自然放射線において微量でも害であるか否かと、高自然放射線地域の害の賛否もあり、人工と自然放射性核種でも、よく意見が割れています。 検索結果で、人工放射性の物は体内蓄積、害あると言う下記と、 http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1795/datugenpatu/991223genpatuQA.htm http://sky.geocities.jp/nuclear_faith/kaku-14.html http://www2.gol.com/users/amsmith/koen.html 原発付近のものは摂るなという下記博士や、 http://www.e22.com/atom/page08.htm 自然放射線は微量でも害だという下記が、害があるという方々で、 http://ng-nd.hp.infoseek.co.jp/matuo/matuo17.html それとは反対なのが、下記(一つである理由は、検索を続けても原発のHPばかりでほとんどこれと同文で、害があるという方々みたいにたくさんありません。)です。 http://www.jnfl.co.jp/monitoring/memo/memo11.html 原発反対側な方が言うにはヨウ素やストロンチウムなど、人体は自然にある放射性がなく体に必要なそれらを選ばないで蓄積するというものがほとんどで、原発賛成側な方は自然と人工のものは違わないという方が多く、自然にも放射線がある、自然放射性物質でも大量に摂ると危険、などと続ける方が大部分です。 また原発賛成側な方は、炭素14やカリウム40、トリチウムなどは自然にもあり体内に蓄積するものではなく迅速に体外へ排泄するものだとあるのですが、人工放射性であるヨウ素やストロンチウムになると、自然放射線の何十万分の一であるとなって、蓄積の是非ではなく数値の問題にかわり、無害ですという言い方になっているため、逆に無害でも蓄積はあるのか、と疑っても見れます。 自然レベルの放射性物質では人体に蓄積はないのであれば、一番低い神奈川県産の物でも西日本の花崗岩地域、岐阜県などの高レベル地域産の物やラドン温泉卵や温泉水などを摂っても排泄できるレベルで変わりないのか。それなら不安はないが、出来るだけ低い地域産の物を選ぶ必要があるのか。 自然放射性核種、人工放射性核種において、高自然放射線地域産の物や原発地域産の農・畜・海産物を食べ続けてもその程度は微量で、人体に蓄積などないのか、誰が言っている事が本当なのか、わかりません。 半減期が何千万年も先の核種が蓄積するなら、寿命で死ぬまで人体内にあるのかと言う恐怖がありますね。半減期が長くても体外に出せるものであれば不安はありませんが。 高自然放射線地域産や事故がない平常時の原発地域や青森県六ヶ所村再処理工場地域産のものも別に食べ続けても(無害な事は売っているのだからそうだと思いますが)人体蓄積なんかない、と考えていいのですか?

  • 原発は、大事故がなくても人工放射性物質を出すものですか?

    チェルノブイリや東海村みたいな大事故が起きていない時、人体には無害であるという日頃の原子力発電所や再処理工場施設では、日々、絶対に人工放射性元素を出すものですか? HPで一覧を見ると、地域の農作物や水産物への検査結果が載っていますが、言い方をかえれば、原発地域でとれた産物には、原発由来の人工放射性物質、元素を全く含まないものはないのですか? 放射性物質は半減期が短いヨウ素131などの方が129などより影響が強い、ヨウ素は甲状腺、ストロンチウム90は骨に蓄積する、と聞いたのですが、その地域でとれた海藻や魚、肉、野菜やお米その他諸々に、害はないとされるレベルであれ、微量なら入っているもの、さらに半減期が短期で影響が強いとされるものも入っているのですか? 専門家の方、助けて下さい。

  • 原子力発電所や再処理工場は絶対に人工放射性物質を廃棄するものですか?

    専門家の方に聞きたいのですが、事故がない、いわゆる人体に害はないと言う通常レベルに於いて、原子力発電所や再処理工場地域の農、海産物には、絶対に(過去の核実験や天然に存在するものではなく)、各原発で一覧表などで公になっているストロンチウム90やヨウ素129、131その他原発由来の人工放射性元素が、極微量で人体に害はないレベルであっても、絶対に存在するものですか? また、日本と規制が違う海外の原発や再処理工場では、もっと考えにくいものですか? 事故がなければ人工核種も量的には少ないであろう、でも一般の民レベルで思うに、半減期が8日と短期なヨウ素131などは長期のものより影響がある、怖い、よく人体に影響がないレベルだとか天然にも存在するとかいうが、違う言い方をすれば、それが、地域に泳いでいる魚介類、または海水、農産物に、人体に害はなくても微量であれば絶対にあるのか、それともない事もあるのか、という事ですね。天然に存在する放射性物質と人工のそれとはここではきっちりわけて考えます。 私は普通に、環境汚染がないエネルギーの開発が安価で出来る世の中になればいいな、と思う一般人で、原発に賛成とか反対運動とか思想はありません。

  • 放射性同位元素について

    医療の世界では放射性同位元素を利用して検査などをしているそうですが、 どのような目的で利用されているのでしょうか。この放射性同位元素を 利用するメリットはどんなことですか? きっと安全だから使っているのでしょうが、人体への影響はないのでしょうか。

  • 放射線でよく意見がわかれているのを見ます。

    自然放射線において微量でも害であるか否かと高自然放射線地域の害の賛否もあり、人工と自然放射性核種でも意見が割れていますね。 原発に反対だとヨウ素やストロンチウムなど、人体は自然にある放射性がなく体に必要なそれらを選ばないで蓄積するというものがほとんどで、原発側は自然と人工のものは違わない、自然にも放射線がある、自然放射性物質でも大量に摂ると危険、などという説明が大多数です。 また原発側は、炭素14やカリウム40、トリチウムなどは自然にもあり体内に蓄積するものではなく迅速に体外へ排泄するものだとあるのですが、(人工放射性である)ヨウ素やストロンチウムになると、自然放射線の何十万分の一であるとなって、蓄積の是非ではなく数値の問題にかわり、無害ですという言い方になっているため、それを我々一般人が見ると、ああ無害レベルであっても蓄積はあるのだな、と思う事もできます。 そこで、人工の放射性物質であるヨウ素は甲状腺などに蓄積するというHPが多いのですが、事実はどうなのかという疑問。 結論ですが、自然レベルの放射性物質では人体に蓄積はないのであれば、一番低い神奈川県産の物でも西日本の花崗岩地域産、ラドン温泉卵や温泉水などを摂っても不安はないが、出来るだけ低い地域産の物を選ぶ必要があるのか。排泄するから関係ないのか。 また、人工レベルの放射性物質では、人体に蓄積があるのであれば、(半減期が何千万年も先の核種など死ぬまで体内にあるのかと一般人が見たら単に恐怖だが半減期が長くても体外に出せるものであれば不安はない。)原発(事故などない平常時)地域産ものは避けるべきか。 専門で一般レベルの気持ちもわかる方に聞けたら幸いです。

  • チェルノブイリ原発事故での放射能汚染

    ドイツやイタリアの農作物が汚染されたと当時新聞で幾度か見ました。 その濃度は 人工放射能故の生体濃縮と関連が有りますか? またドイツ、イタリアでの最高濃度と人体への影響を教えて下さい。

  • 放射線の害での疑問。

    多くの見解で、ガラバリ、ケララ、ラムサール等の高自然放射線地域産の農、畜、海産物には人体に放射性物質が蓄積するほどの危険はないと考えられます。 各原発地域、再処理工場地域での問題を見てみると、人工放射性である放射性ヨウ素やストロンチウムなど、自然に存在するそれらの核種は放射性がない。ところが、人工物は放射性であり、体はそれらを区別出来ないために人体への蓄積の危険を懸念する方がいます。 そこで、原発側などの見解では、カリウム40、トリチウム、炭素14などは体内蓄積はなく代謝するとあるのですが、ヨウ素129等は自然放射線に比べて比べモノにならない位低い数値であるため影響はない、という表現が多いですね。という事はヨウ素129やストロンチウム90などは蓄積の危険がないとは言えないから自然放射線の変動レベルに比べた数値の事になるんだとも思えます。 人工放射性物質と自然放射性物質というのは、違わないとうたっている人も多いですが、人工、自然を選別できない体は、人工の放射性ヨウ素が甲状腺に蓄積する事をうたう方も多いですね。自然のものは放射性ではない、という事からですね。 実際、事故がない平常時の原発地域産物や、高自然放射線地域産物、広島、長嶋の地域産物というのは、体内に蓄積などは微量なためにないと考えてもいいのですか?

  • 放射性元素の崩壊熱とは?

    核分裂で発生する熱は、アインシュタインの式から判る質量欠損による膨大なエネルギーであることは理解できます。 一方使用済み核燃料などで、原子核が放射線を出して崩壊し、安定な核種に変化する過程で出るエネルギー、すなわち崩壊熱なるものの源はなんでしょうか。核分裂による質量欠損ではないと思いますが。 また、地球内部でマントルを溶かしている熱はこの崩壊熱であると言われていますが、マントルの中に大量の放射性元素が含まれていると聞いたことはありません。火山から流れ出る溶岩が大量の 放射性元素を含んでいるということは聞いたことがありません。それなのになぜ地球内部の加熱 方式が崩壊熱と言えるのでしょうか。 もし崩壊熱の説が正しいとして、地球内部にこのような放射性元素が集中してたまっていないと、永続的にマントルを溶かしていることは不可能でしょう。一部は地球表面にウラン鉱石などで露出して いるとしても、そのような大量な放射性元素が地球内部に集積している理由はなんでしょうか。

  • 放射能いまの測定法でだいじょうぶ?

    福島第一原発から出た放射能に関する現在の測定をみているとガンマ線だけを測っている。セシウム-137は文献によると、ベータ線とガンマ線を出しながら崩壊するとあります。だから、ガンマ線だけ測っておけばいいんだとなるのだろうと思います。しかし、人体に危険なのはエネルギーの低い、つまり体内で全部吸収されてしまうベータ線です。検体からセシウムを精製して、あるいはせめて鉱質分画を濃縮して、そのベータ放射能を測定する必要はないのでしょうか。専門家の回答を求めます。

  • 放射線 詳しい方 量と内容

    放射線の量は普段の40倍でも直ちに健康に影響はない。と言いますが、CTスキャンとかで受ける放射線と原発で受ける放射線の物質が違うので量だけで判断できないと思うのですが違いますか? 放射線というのは内容や物質関係なく量だけで人体への影響を考えるものなのですか? ソースとか文献あったらお願いします。