斎藤久志監督から質問：一番古い記憶

質問

• 子どもが生まれたばかりなので皆さんに聞いてみたいですが、自身の一番古い記憶は何でしょうか。
• どんなビジュアル、シチュエーションで何をしていたのか、ぜひお答えください。
• 斎藤久志監督への映画『草の響き』についてのインタビューも下記からどうぞ！

回答No.3

Room0721 · ベストアンサー

叔母さんの裸です。2歳とか3歳とかの頃、一緒にお風呂に入った時の記憶があります。
叔母さんとは言っても、僕の母親が第一子で叔母さんが第四子ですから、母親とはひとまわり近く歳が離れています。叔母さんは当時、女子高生でした。
それが性への目覚めとか大袈裟なことではなく、母親以外の女性の裸に妙に興味をそそられるも、幼いながらも身体に触ってはいけないんだ、という正当な意識も当時ありました。
それから、十数年経ち、母親の実家に帰省した際、叔母さんとフードコートでサーティーワンのアイスを食べました。その頃、僕は高校生でした。
叔母さんはアイスを食べながら、私、結婚するんだ、とぼそっと呟きました。僕に言ったのではなく、僕の記憶の中にいる17歳くらいの裸の女の子にそう呟いたような、奇妙な感覚を覚えています。
それと同時に僕は嫉妬を感じました。記憶の中とは言えども、あの頃の叔母さんを人に取られたような気持ちでした。もしかすると、それは嫉妬ではなく、叔母さんの裸を覚えているのことへの罪の意識を自ら植えつけただけかもしれません。
叔母さんも色んな男の人に自らの裸を見せてきただろうし、僕も色んな女の人の裸を見てきました。しかし、目をつぶって思い出せるのは叔母さんの裸だけですし、叔母さんの裸を触らなかったのは、きっと僕だけだと思います。そんな意識があったせいか、フードコートで聞いた結婚という言葉が嫌に寂しく聞こえたものです。
一番古い記憶は一番若い時の記憶です。叔母さんとは何年かに一度、会います。会うたびに互いに、老けたね、と話します。古い記憶だけが、ずっと若いままです。

お礼

ご回答ありがとうございます。OKWAVE Stars編集部です。

OKWAVE Stars編集部の中の人の個人的な話ですが、いまだに○○お姉さんと呼んでいる伯母（結婚していて子ども＝中の人のいとこ、もいる）がいるので、ご回答にあるようなエピソードはありません^^;、お気持ち分かるような気がします。