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国債が高いという意味

nekomomotaの回答

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回答No.2

「国債が高い」という短い表現から、質問の意図を読み取る限り、質問された方が例として挙げられているいずれの場合もありうると思いますよ。 ご存じのように、債券は額面に対する利率が決まっており、発行後に売買されて流通します。景気や物価などによる金融情勢に応じて、売買時点での長期金利水準=国債の相場が決まります。国債の売買価格が上下してその時の金利水準に合わせます。 景気が悪くなったり、金融緩和の影響などでその国債の発行時より長期金利の水準が下がると、言い方を変えれば既発の国債の価格は「高く」なります。まず「高い」と言えばこのことではないかと思います。ですが、これは個別の債券の値動きなど、短期の動向を指していう場合が多いでしょうね。 もっぱら「高い」が使われるのは、国債の市場参加者が株式市場に比べて景気の先行きに悲観的で、「過去の両者の相関関係と比較すると、株価より長期金利が低めである」という場合に株式に比べて一般に「債券が高い」といいいます。機関投資家が債券を買わなければならない事情があって、債券の需給がひっ迫して金利が低めになっている場合に「債券が高い」と言います。 時系列では、日本の場合80年代のバブル期、90年代のバブル崩壊を経て金融緩和が続いてきたので国債の価格は「高く」なったと言えないことはないですが、10年国債などの個別の債券の満期を超えるような長期の状況を表現する場合にはむしろ「長期金利水準が下がった」と普通は表現するでしょうね。 他国と比べる場合にも「どこかより国債が高い」というのは会話の中ではありうると思いますが、やはり一般的には「長期金利水準が低い」です。

spongetak
質問者

お礼

大変詳しい解説、誠にありがとうございます。大変勉強になりました。

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