- ベストアンサー
日本人に靴の普及が遅れた理由を教えてください
時代劇や映画(例:ラスト・サムライ)を観てると、登場人物の多くが、わらじや足袋に雪駄や草履を履いています。日本は中国に遣唐使や遣隋使を送って、中国文化を知っていたと思うのに、何故、靴の普及が遅くなったのですか? (昔の貴族が木靴を履いて、蹴鞠をしていたのは別で) よろしくお願いします。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
それはなんといっても「家の中では履物を脱ぐ習慣があったから」でしょう。西洋人にとっては靴は一日中履いているもので、ベッドから起きて靴を履いたら次に脱ぐのは寝るときくらいの感覚です。だから昼間に寛いでベッドに横になるときも靴は脱ぎません。映画やドラマによく出てくるでしょ。 我が国には「土足」という言葉があるくらいで、ちゃんとした場では履物を脱いで上がるのが礼儀作法です。「土足で上がり込む」とは「失礼な行為」の意味ですよね。 そうなるといちいち脱ぎやすい履物が選ばれるようになります。そのような場合は草履や下駄のような履物が便利ですね。 また材料の問題もあります。畜産業をしなかった日本では、牛革を手に入れることが難しい。布はそれなりに貴重品ですし、ヨーロッパのような木靴では夏に蒸れて蒸れて履けたものではありません。草履や草鞋の材料となる藁は簡単に手に入ります。「藁を材料とした履物を作る」のは当然の流れだったと思います。 「脱ぎ履きしやすくて、藁を原材料とした履物」となると、自然と草履や草鞋となるでしょう。 外国の習慣が輸入されたからといって、全てがそのまま受け入れられるわけではありません。今の日本人は洋服を着て欧米式の靴を履いていますが、質問者さんの家も土足厳禁でしょ。
その他の回答 (3)
- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
- ベストアンサー率20% (605/2887)
ご参考に: 琵琶湖の辺に沓水という苗字の家があります。 天皇がこの地においでになった(み幸)の時に草製の長靴に漆を張り詰めて防水の長靴にして、賜った苗字だそうです。
お礼
勉強になりました。ありがとうございました。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
中国文化を知っていたと思うのに、何故、靴の普及が遅くなったのですか? 日本は、中国より雨や湿気が多いので、靴のように閉鎖的で水虫などが起こりやすいい履物よりも開放的なものを好んだのでしょう。
草履や雪駄の方が健康にいいと経験から知っていたのでしょう。
お礼
よくわかりました。ありがとうございました。