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戦争の原因とは
最近戦争系の映画をよく見ます。 そこで質問なのですが、どうして第二次世界大戦は第一次世界大戦から20年少し経って起こってしまったのでしょうか。あれだけ戦争は酷いものだとみんながわかっていた上で、戦争に世界規模で突入してしまうのはなぜでしょうか。
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第一次世界大戦の終戦処理の不手際が再度の大戦を引き起こしました。 最大の不手際は戦勝国によるドイツに対する懲罰的とも言える過大な賠償金の要求です。 ドイツ経済は破綻して国民は貧苦に喘ぐようになりました。 この状況を打破する宣言したヒットラーを総統とするナチスが台頭してドイツを苦しめた周辺諸国を攻略して占領しました。 第一次世界大戦終了とともに現在の国連と似た国際機関が国際連盟として発足しました。 国際連盟は二度と戦争が起きないようにする為の国際機関を目指していましたが提唱国であったアメリカが当初から参加しなかっただけではなく日本をはじめドイツやイタリアやブラジルなどの中南米諸国が次々と脱退してしまいました。 ヨーロッパを戦渦に巻き込んでいたドイツを抑制することができませんでした。 日本は中国の東北部に傀儡政権を打ち立て満州国とするとともに日中戦争に突入しました。 さらにアメリカとの戦争を始めました。 アメリカはヨーロッパと西太平洋へ軍隊を投入していましたが国際連盟にはこのユーラシア大陸の東西で起きた戦争を止めさせる能力も力もありませんでした。 ドイツと日本は軍事同盟を結んでいましたが共同で戦ったことはありませんでした。 つまり第二次世界大戦というのは二つの戦争が同時期に起きていた戦争だっったとも言えます。
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- ノーバン(@nobound)
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何かeroeroさんの説明もすごいんですが、まだよくわからないことも多いかもしれません。 改めて歴史教科書をひもとくと、第一次世界大戦は、ドイツ、オーストリア、イタリアの三国同盟と、イギリス、フランス、ロシアの三国協商の戦いで、いわばヨーロッパが戦場でした。 この頃はまだ日本は少ない犠牲で、その後日本とアメリカが国際社会で発言力が強まったということ。 そして、第二次世界大戦は、日、独、伊の枢軸国と米、英、蘭、ソ、中の連合国が世界中で戦う戦争となりました。 つまりもしかすると、第二次世界大戦、大東亜戦争は日本とアメリカが世界覇権をかけた戦争だったかもしれない。 ただ、日本の日独伊三国軍事同盟は、遠いヨーロッパとの2国との軍事同盟であったが故に実質的効用はなかったそうで、この辺も敗因の一つかもしれません。 終戦の日の今日、もう一度歴史をふり返るのもありかもしれません。
- sirasak
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残念ですが、私たちの先祖は人間になりきれなかった猿以下の動物だったから、力を持てた一人の指導者が国民を戦争に駆り立てて自分だけが後ろで高見の見物をしたのでしょう。 指導者同士で戦えば被害が小さいのに動物以下のずるい人間同士で悪い事をしたとしか思えないのです。 今でも戦争をさせたがる人間として出来ていない指導者を認める国民が多いのではないですか? 人を殺してはいけないなんて大昔から言われていることです。 人類は本当の大人にならないといけないと思います。 この講義は非常に参考になります。 https://www.youtube.com/watch?v=ZxZWIpGTJsU https://www.youtube.com/watch?v=7IOlRUwwiu0
- eroero4649
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第一次世界大戦というのは「総力戦」と呼ばれた戦争で、国家は持っている全てを動員して戦争にあたらなければならないという「究極の大戦争」でした。 その膨大な戦争の費用を、イギリスとフランスは借款つまり借金、具体的にはアメリカからの借金で賄っていました。そして第一次世界大戦が終わったとき、勝利したイギリスやフランスは戦争で背負った莫大な借金の支払いをしなければならなくなりました。特にフランスは主要工業地帯である北部地域が戦場になりましたから、復興にも莫大な資金を必要としていたのです。 ゆえに、ドイツに対する賠償金が厳しくなるのを避けることはできませんでした。国民感情だってそうでしょう。元々宣戦布告してきたのはドイツです。それでフランス国内も大いに荒廃し、莫大な犠牲を払いました。相応の弁償をしてもらわないと気が済まないのは当然のことです。 対するドイツ側からすると、戦争に敗北したうえに膨大な賠償金を支払わなければならなくなりました。頑張って稼いでも稼いでも、賠償金という借金のようなものを払わなければならないのです。 1922年、ドイツは賠償金が払いきれないからちょっと待ってくれとフランスに頼みますが、フランスもいろんな支払いがあり待てる事情ではなく、断ります。それでも払えねえものは払えねえからというドイツに対してフランスはブチ切れて、ドイツ経済の心臓部であるルール工業地帯を占領します。まあはっきりいって暴行に近いといっていいと思います。ドイツはルール地方の国民にサボタージュで対抗するように呼びかけ、ストライキが発生します。個人に例えるなら借金を返さないといけないのに働くのを拒否するんだからどこから金がやってくるんだって話になりますね。で、誰が彼ら労働者の給料を払うんだという話になったときに誰が仕事をサボれと命じたのかってことになりますから、その給料はドイツが払うことになりました。 ちょっと待って。そもそもお金がなくて賠償金を払えないのに、どうやってお給料を払ったの?「答え:お札を沢山刷りました」というわけで、有名なあの「ドイツのハイパーインフレ」が発生しました。ちょうどこのくらいの頃に、ミュンヘンでとあるちょっと変わった政治家が蜂起して捕まるという事件も起きました。これによってその無名の政治家、アドルフ・ヒトラーは広くドイツ国民にその存在を知られることになります。 その後、アメリカの超好景気の影響を受けて世界的に経済は良くなり、世間は一時的に落ち着きます。しかし1929年、そのアメリカのバブルが崩壊して世界恐慌になってしまいます。 さてそんな世界経済が大混乱して人々の生活が破綻する中、ソ連という国が第一次五か年計画を引っ提げて大工業国へと生まれ変わろうとしていました。ソ連のプロパガンダもあり、世界中の労働者が「あのさ、社会主義のほうが俺たちの生活が楽になるんじゃね?」と思うようになります。労働運動が世界中で盛んになり、不景気の影響もあって世界中の世相が騒然とします。 そういった中でドイツの人々の支持を集めて頭角を現したのが、アドルフ・ヒトラーです。彼の物語を書くとどえらく長くなるので割愛しますが、彼の経済政策を乱暴にいうと、軍事費という公共投資をすることで国の経済を活性化させ、それによって得た軍事力で隣接する地域を獲得し、そこの経済力や資産を手に入れる、というやり方でした。これでどんどんドイツは強く、大きくなっていったのです。 賠償金まみれで打ちひしがれたドイツ国民にとって、経済を立て直し「強いドイツ」を再建し、どんどん国を大きくする我らが総統をそりゃ支持しないわけがない。おまけにそんな苦しい生活の中でいい暮らしをするユダヤ人を排除してくれるのだから、気分もスッとします。今だってほら、ああだこうだいってくる国に対してホワイト国から外したらいい気味だもっとやれという人たちがいるでしょ? 軍事的恫喝で勢力範囲を広げ、そこの地方を併合したときに財源を手に入れ、それをまた軍事費に投じて勢力範囲を広げる、というのを続けていたら、そりゃいつかどこかで大戦争にならざるを得ないです。 以上が「ヨーロッパ編」でした。「アジア編」も聞きたいかい・笑?
互いに自分は、正しいと考えているから。 反省する能力がないから。
- alterd
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第一次大戦の戦勝国が調子に乗ってドイツから莫大な賠償金を巻き上げようとしたからでしょう。 今、ヒトラーの「わが闘争」を読んでますが、フランスが賠償金の代わりにルール地方を占領したのもドイツ人の怒りに火を付けたようですね。 戦争が世界規模に突入するのは軍事同盟のせいでしょう。 同盟国のひとつが攻撃されると他の同盟国も参加せざるを得なくなります。 現在もホルムズ海峡の有志連合に日本が誘われてますが、一旦、戦火を交えれば一気に巻き込まれる危険はあるでしょうね。