この添付画像の個体は~腹部が羽根の先を越して出ていない(羽根とほぼ同じ長さ)、羽根に「縁紋(えんもん)」がある、産卵管がズ太く短い~等の外見的特徴から恐らくは「ヒラタヒメバチ亜科Pimpla属」の仲間で間違い無いと思います。
画像の外見的特徴などから候補としては、
- マイマイヒラタヒメバチ (Pimpla luctuosa Smith,1874)
- クロフシヒラタヒメバチ (Pimpla pluto Ashmead,1906)
~辺りが候補になりますが…自分の私見としては画像の印象から「コキアシヒラタヒメバチ (Apechthis capulifera Kriechbaumer,1887)」の後脚黒化型かなあという感じですが…この画像1枚からでは断言出来ませんね。とりあえず区分上は「ヒラタヒメバチの一種」で良いんじゃないでしょうか?
その他の候補としては、
- キアシヒラタヒメバチ (Pimpla rufipes Miller,1759)
- シロワヒラタヒメバチ (Pimpla turionellae Linnaeus,1758)
- チビキアシヒラタヒメバチ (Pimpla nipponica Uchida,1928)
- ヒメキアシヒラタヒメバチ (Pimpla disparis Viereck,1911)
~以上がどれも同じ様な外見的特徴を持つヒラタヒメバチ亜科の仲間ですね。見返してみると添付画像の個体の足色はかなり薄い感じの黄色にも見えますし、中脚がそれほど黄色くないのでキアシ種では無いかもです。web記事などの解説によるとシロワヒラタヒメバチは北海道でしか見られないとの記述もありましたので、市井の好事家らしく一点読みで地域固有種として分類するのもありかも…(笑)?!
尚、質問者が想起した「イチモンジヒラタヒメバチ (Pimpla aethiops Curtis,1828)」ですが。確かに本種も非常に良く似通った外見をしていますが、前述の様に本種の外見上の特徴として「腹部が羽根の先を越して大きくはみ出す」というのがあり、その特徴がこの画像の個体とは余り合致している様に見えません(撮影時のアングルの関係か?)。
また産卵管が本種はもう少し細身な感じなので、その辺を考慮するとやはりクロフシ、マイマイ、シロワヒラタヒメバチ辺りの方がより外見的特徴が合致してる様に感じます。なのでイチモンジヒラタヒメバチは違うんじゃ無いかなあというのが自分の見立てですが…絶対にそうだとも言い切れないのが苦しい所ですね。
ヒラタヒメバチ亜科の細かい種類の特定には色々な要素がありますが、かなり有力な特定方法の1つとして「後脚の先端部分の形状差を見る」というモノがあります。要するに後脚の最先端部分のカギ爪になってる部分の形が種類によって種固有の形状をしていて、ルーペ等で拡大観察すればほぼ正確に特定出来る要素の1つとなります。まあ自分は専門の研究者では無いので見ても分からないんですが…(笑)。
P.S.
以前、同様のヒメバチ種に関する質問で、その時には皆目検討が付かなかったのでお茶を濁した回答しか出来なかったのですが…改めて添付画像を見返してweb図鑑の画像一覧と見比べた結果、完全に絞り込めた訳ではありませんが一歩前進というか、もう少し種類が絞り込めた様に思えるのでついでに補足回答として併記させて貰います。
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https://okwave.jp/qa/q9536936.html
この質問の添付画像の個体は恐らく外見的特徴、特に脚の色からほぼ間違いなく「キアシヒラタヒメバチ」の仲間だと思います(黄褐色だが付け根や太腿部分は黒色)。6本全ての脚が黄色くて赤みが強く出ている事から「ヒメキアシヒラタヒメバチ」じゃ無いかなと思うのですが…やはり断言は出来ません。とりあえず参考までに。
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