鉄分正常なのに貧血

質問

血色素量が13.２から、12.8、12.1へと月毎に低下、貧血になっています。
鉄分は正常、赤血球が低く外れ、白血球も下がり気味。
内臓出血はなく、痔による出血が時々ある程度。
骨髄による血液再生が上手くいってない可能性も含めて、血液内科を受診する予定です。
専門の方いたら、教えてください。
骨髄の異常、血液の癌の可能性を。

回答No.1

kurione · ベストアンサー

貧血には赤血球の大きさ（容積）から大きく３つの種類に分けられます。
小球性貧血：赤血球の大きさが正常よりも小さくなっている貧血です。代表的なものとして鉄欠乏性貧血があります。若年から中年の女性の方が健診などで貧血を指摘されたときは、まずこの鉄欠乏性貧血ではないかと疑います。鉄は赤血球をつくるために必須の成分で、体内の鉄が不足していると、ヘモグロビンの合成ができなくなり小球性の貧血となります。
正球性貧血：赤血球の大きさが正常とほぼ同じ状態の貧血です。胃や腸からの大量出血による貧血（出血性貧血）などがこれにあたります。急激な出血による場合です。鉄欠乏性貧血も消化管や子宮筋腫への出血で起こりますが、出血量は少なく
持続する出血で起こります。このほかに溶血性貧血（赤血球がいろいろな原因で壊れてしまう病気）などがあります。この場合、溶血により血中ビリルビン値が上昇して黄疸が出現します。
大球性貧血：赤血球の大きさが正常よりも大きくなっている貧血です。ビタミンB１２や葉酸の不足によって起こる巨赤芽球性貧血という名前の貧血などがこれにあたります。過去に胃の病気で胃を全部摘出している方などはこの貧血がおこる可能性があります。また胃の粘膜が萎縮する萎縮性胃炎の場合胃粘膜が萎縮することでビタミンB12の吸収に必要な内因子が低下するためにDNAの合成が障害されるために起こるものです（これを悪性貧血と言いますが昔はビタミンB12が発見されていなかったので悪性とつけられたにすぎず癌などの悪性とは意味が違います。）
上の3種類以外に再生不良性貧血、腎性貧血、白血病などがあります。
再生不良性貧血は血液中の白血球、赤血球、血小板のすべてが減少する疾患です。この状態を汎血球減少症と呼びます。重症度が低い場合には、貧血と血小板減少だけがあり、白血球数は正常近くに保たれていることもあります。白血球には好中球、リンパ球、単球などがあり、再生不良性貧血で減少するのは主に好中球です。好中球は私達の体を細菌感染から守る重要な働きをしています。
腎臓はさまざまなホルモンを分泌しています。そのひとつに赤血球をつくるはたらきを促進するエリスロポエチンというホルモンがあります。腎臓のはたらきが低下すると腎臓からのエリスロポエチンの分泌が減り、赤血球をつくる能力が低下することで貧血になります。これを腎性貧血といいます。
癌で貧血が来る場合は出血か、骨髄転移によりおこりますが、最初からくるがんは
血液のがんといわれる白血病は赤血球を作る骨髄が腫瘍細胞で占拠されて作られなくなり貧血を来します。血液内科を受診される事は良いことですが、年齢や性別で原因は違いますし、ストレスによるホルモン異常などでも造血能は低下します。また赤血球数や白血球数は他の血液検査と違って単に健康体の人がこの正常値に分布することが多いと言うことです。つまり必ずしも病的な物とは限らず、むしろ大部分の方は単なる個人差（身長が高い、低いみたいな）として赤血球数が多い人、少ない人、白血球が多い人、少ない人です。貧血を見る場合ヘモグロビンと血清鉄だけで結論を出しません。血液像など総合的に判断します。骨髄の異常、血液の癌の可能性はゼロではありませんが、正直現状では可能性はどれぐらいかを考えるということは、飛躍しすぎです。

お礼

私自身、溶血性貧血を疑ったのですが、黄疸の兆候なく。
消化器、循環器系内科の先生からは血液内科を受診するする事を勧められ、紹介状と予約を入れて貰いました。
父が再生不良性貧血だったのでナーバスになってるかもしれませんね。